静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

ヒモのはなし 2023.10.19-2023.10.20

10/19 『ヒモのはなし』夜公演@ささしまスタジオ

10/20 『ヒモのはなし』昼公演・夜公演@ささしまスタジオ

 

 

 水曜のお休みを挟んで、いよいよ『ヒモのはなし』三昧の日々が始まりました!

 大枠の感想は変わらないものの、少しずつ感情の強さが変わっていて面白いので、今回は短めのメモのような更新です。

 

 木曜日の夜公演は名古屋組。

 この日はシゲさんの方が大変化を遂げていた感覚がありました。初日の感想で、シゲさんは太宰治だという話をしたのですが、この日は優しさが溢れて溢れて、太宰みは失われていたように感じます。優しさの中に幼さがあるように見えて、ラストの明美の心が欲しかったから~という台詞への繋がりが見えやすかったように感じました。

 あとこの日、どこか忘れてしまったのですが、シゲさんが前髪にふーっと空気を送っていたのが大好きでした。

 また、この日は前説からトラザさんの滑舌が絶好調で、開演してからしばらく名古屋組の皆様にトラザさん滑舌が伝播していましたが、後半から急にアクセル全開で走り出したのが面白かったです。

 

 金曜日の昼公演も名古屋組。まだまだ3公演目!

 前日変化していたシゲさんは初日に戻っていたように感じました。私はどちらかというと初日の雰囲気の方が好きなので嬉しい!

 この日はシゲさんより明美の方が変化が大きかったなと思います。ここまで二公演、明美が泣くのは明美が怪我をして帰ってきた後の一連のシーンのラスト、暗転の時だったように記憶しているのですが、この日は生まれるはずだった娘の話をしているあたりからもう感極まって泣いておられてぐっときました。

 アフタートークは元々告知のあったトラザさん、桃さんに加え、永田さん、熊倉さんの名古屋・東京支配人コンビも参戦。支配人の大変さを分かち合う永田さんと熊倉さんが、言葉もポーズもシンクロしていて面白かったです。

 また、熊倉さんの支配人がシゲさんを殴るところが怖すぎて客席が引くレベルだという話の流れで、トラザさんが実際に体感することになり、もう拝見できないはずだった熊倉さんの支配人が少し拝見できて嬉しかったです! 殴るシーンは怖すぎて本当に引いている空気になっていたのが面白いなと思いました。

 

 金曜日の夜公演は東名組! かなり戯曲に手を加えられていた名古屋組と異なり、東名組は戯曲そのまま。さまざまな会話もしっかり盛り込まれていておおっと思いました。

 東名組はかなり静かな印象を受けて、こんな演出もあるのだなあと新鮮に感じました。今回後方で観ていたことに加え、感情の発露の塊のような名古屋組を先に観ていたためにあまり東名組の『ヒモのはなし』の世界にのめり込めなくて、かなり悔しいので、記憶を失ってもう一回観たかった~! という気持ちでいっぱいです。

 アフタートークは昼に引き続きトラザさん、桃さん、熊倉さんと、東名組みどり役の安藤さん! 安藤さんも以前『ラクダ』で拝見していて好きだったので今回拝見できて嬉しかったです。

 夜のアフタートークは最後にして一番トークをしていたのですが、昼の支配人のインパクトが強すぎて印象が激薄になっています。

 安藤さんがお稽古初日からスパッツで登場したのが衝撃で、どうしてスパッツなのかと問うたところ、「普通スパッツじゃないんですか?」という返答があり、名古屋の女優はスパッツで稽古をする説が上がっていたという話が面白かったです。

 また、桃さんが最後に「名古屋公演でやりたいことがある」と仰ったステージ上にサイドシートを作るお話、絶対サイドシートでも観たいので、なにとぞ実現よろしくお願いします……!!

 

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 この土日はついに名古屋組が1日2公演! まだまだ折り返しには遠いですが、一歩一歩変化していく名古屋組の公演が観られること、楽しみにしています!