静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

妖界道中おったまげ之巻 2023.8.23-2023.8.27

8/23 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

8/25 『YAJIKITA3』昼公演@ナゴヤ

8/26 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

8/27 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

〇8/23

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・喜多八:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・お菊 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・七度狐 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・老人 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

 

 この日は少し久々にサンエーさんとサンスケさんの弥次喜多コンビ。

 この日の弥次さん、特に喜多さんと一緒にいることが楽しくて、だから一緒に旅をしているのだろうなと自然と思える弥次さんでした。元は大店の若旦那なのにとんと数学ができないので、きっと番頭に勘定は任せていたのだろうなと思いました。ちょっと悪戯っこなところがあるのもとても親しみやすい弥次さんでした!

 喜多さんは逆に数学が得意で、きっと和算が好きなんだろうなと思いました。xの0乗が1になることは覚えていたものの、どうして1になるのか思い出せなかったため検索しました。久々に思い出せてすっきりです。

 座長はこの日後述の事情のためほとんど鉄山さんの記憶がないのですが、山姥さんはいつでも品質が保たれているところが好きだなと思いました。弔いの男さんの時にストッキングで引っ張られると綺麗なお顔が見るも無残になってしまうところ、好きです。

 ダエさんはこの日お菊さん。お菊さんの金切声、どうやってあの音を出しているのか? と真剣に考えてしまう見事な金切声で凄かったです。

 『裸王』から戻って来られたジューローさん、久々のご出演だったため、「ええじゃないか」の癖強ダンスを浴びて大笑いしてしまいました。この日だったか金曜だったか定かでないのですが、オタクさんが弥次喜多のお二人に対してはとても声が大きかったのに、お菊さんが出てこられた瞬間急に声が小さくなるのがとてもツボでした。

 この日の三平さんは今までで一番良くて、目が離せませんでした。鉄山さんが全然観られなくてごめんなさいの姿勢です。トラザさんの三平さんを真正面から拝見したのはこの日が初めて。この三平さんは動きがほとんどないことが特徴的だなとは思っていたのですが、その中でも視線が効果的に使われていたのがとても興味深かったです。元々初日に拝見した時は盲目という印象を持っていたのですが、この日はより強烈で、語りの最中の視線は三平さんのものではなくお菊さんのものなのではないかな、と思いました。また、「菊の井」の終わりに出てくるところも、お菊さんのことしか見えていないのではないかと思ってぞっとしました。

 トラスケさんの演じるオタクさん、七度狐さんの時のオタクさんがローテンションで山本さんの時のオタクさんがハイテンションだったような気がするのですが、この日は割とローでした。記憶間違いだったらどうしよう。

 

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〇8/25

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・喜多八:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・お菊 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・七度狐 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・老人 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

 

 この日の弥次喜多コンビはトラザさん・ショータさん。前回このコンビだった時もかなりドタバタしたような記憶がありますが、この日もちょっとばたついていて笑いました。

 最近のトラザさんの弥次さんは割と喜多さんの兄貴分であることが多かったのですが、この日は喜多さんと近い目線の弥次さんで大好きでした。トラザさんは全喜多さんと組んでらしたので、いろいろな弥次さんを拝見してきたのですが、ショータさんが喜多さんの時の弥次さんはちょっと悪友っぽい感じもあって好きだなと改めて思いました。この日の弥次さんもとっても眩しくて、さすが太陽でした。

 ショータさんの喜多さんはいつも弥次さんのことが大好きなんだろうなと思うのですが、この日も弥次さんと一緒に旅をする様子がとても可愛くてほっこりしました。

 

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〇8/26

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多八:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・青山鉄山 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・お菊 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・七度狐 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・老人 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

 

 この日は座長とタロウさんの弥次喜多コンビ。いよいよ千穐楽へ向けて最後の弥次喜多コンビがローテーションし始めました。3年前の『YAJIKITA2』再演の頃、当時のタロウさんが喜多さんを演じられておたく達は泣いた訳ですが、季節が巡って当代のタロウさんがこうして座長とコンビを組んでらっしゃるのを拝見してとても嬉しくなりました。

 タロウさんの喜多さんは、相手の弥次さんがどなたであってものびのびとしているところが大好き。「名古屋参太郎」の強みは下剋上にあるという持論があるため、座長の弥次さんがタロウさんの喜多さんに敵わないパワーバランスがとても好きなコンビでした。ついでなのでここで供養なのですが、サンエーさんとの弥次喜多コンビでやってらした山姥スロットのネタが大好きだったのでもっと観たかった~~!!

 トラザさんは、なんと七夕ぶりの鉄山さん! 久しぶりに拝見できたことが嬉しくてずっと観ていたのですが、うまく言語化できていないので千穐楽までにもう一度何とか拝見したいです……。山姥さんがショータさん改め絵になる小木曽さんに一発ギャグをさせられて自爆していかれたのがとても面白かったです。

 ショータさんの七度狐さんは相変わらずの可愛さ。それでいて、「お上手ですこと」と仰る時の冷徹さのギャップが癖になります。昼公演の絵になる小木曽さんは、海外の方に釣られて英語交じりにギャグを披露したところとんでもなく滑ってしまいましたが、夜公演は無事私が大笑いしました。

 

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〇8/27

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・喜多八:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・七度狐 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・老人 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

 

 一週間の終わりはエージュー弥次喜多コンビ。このおふたりだからこその絶妙なコンビ感が大好きだったので、最後にちゃんと二公演拝見できて嬉しかったです。この弥次喜多コンビ、相手をよく見るサンエーさんの弥次さんと、弥次さんのことが大好きなジューローさんの喜多さんがうまく嚙み合ってみちみちに引っ付いているのがとても可愛かったです。ジューローさんの喜多さんは、全喜多さんの中で唯一弁天小僧菊之助ではなく日本駄右衛門の口上を述べるところが好きでした!

 鉄山さんはサンスケさん。何となく久々に拝見しやすい位置に入っていたのですが、暗闇の中に浮かび上がる悪い笑顔がとても印象的で、それでいてライトが鉄山さんを照らすとその笑顔が鳴りを潜めるのがお上手だなと思いました。

 この日のお菊さんの諦めたような表情がとても好きで、「菊の井」のラストでぼろぼろに泣いてしまいました。ダエさんの三平さんも、いつもとは少し立ち位置が違っていて、お菊さんとの立場の遠さを感じました。

 トラザさんの山本さんはいつ拝見しても格好良いを極めてらっしゃるので毎度ビジュアルに震える羽目になります。一方おさよ後家さんは先日座長の耳をくすぐっていましたが、今回も御髪で弥次さんを怖がらせていて面白かったです。

 

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 いよいよ『YAJIKITA3』もあと4日。最後の最後まで一座の皆様が走り抜けられるよう応援しております!