静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

妖界道中おったまげ之巻 2023.8.30-2023.9.3

8/30 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

9/1 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

9/2 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

9/3 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

 

 

 ついに大千穐楽を迎えた『YAJIKITA3』。今回は最終週の感想です。

 

〇8/30

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・喜多八:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・青山鉄山 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・お菊 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・七度狐 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・老人 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

 

 弥次喜多コンビはしばらくそれぞれ他の方とコンビを組んでいたサンジャクさん・ショータさんのおふたり。おふたりの空気感がとても強いコンビでした。実はこのコンビ、毎回配信に載っているので、ラッキーコンビでした。

 鉄山さんはサンキューさん。前回から丸1週間以上空いていたので少し久しぶりに感じました。サンキューさんの鉄山さんは、絶対に最期の瞬間お菊さんの名前を呼ばないのがとても印象的でした。

 この日のお菊さんは、今までと違った印象があって、三平さんに対して何か言葉を掛けてあげようとしていたように見えました。そのタイミングで喜多さんの尻子玉によって成仏してしまったため、とても悔しかったです……。もう少し遅ければ、お菊さんは最後の言葉を三平さんに伝えられたのではなかろうかと思いました。

 七度狐さんはジューローさん。確かこの日庵主様の「はっけよーい! のこった!」のところで勢いよく足を開きすぎて裾が乱れてしまっていたのが面白く、大笑いしました。元気なお兄さんは、最初の頃よりたくさん設定が増えているものの、ジューローさんらしさも増していて好きでした。

 トラザさんの三平さんは、少し見えにくいところに入ってしまって前回ほどの没入感は得られなかったのですが、最後に相応しかったなと思いました! 奪衣婆さんはいつもは出てこないラストのボール投げのシーンでも大活躍でとても面白かったです。サイン列でお話をお伺いしたら「あれは座長が引き戻すから」と仰っていてまた笑ってしまいました。

 山本さんは前述の通り奪衣婆さんを引き戻していてとても面白かったです。ボール投げのシーン、皆が大暴れしていて、『YAJIKITA2』で閻魔王をやってらっしゃった頃人頭幢さんにまでぼこぼこにされていた座長閻魔様を思い出しました。

 

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〇9/1

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・喜多八:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・七度狐 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・老人 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・オタク/馬頭:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

 

 いよいよ『YAJIKITA3』最後のSFN弥次喜多コンビはサンキューさんとダエさんでした。この弥次喜多コンビ、独特の世界観で生きている喜多さんに弥次さんが振り回されている感じがありますが、それでも一緒に旅を続けているのが可愛いコンビだなあと思いました。あとダエさんの喜多さんが「やまんば」で弥次さんを起こす際にやるDA PUMPの物真似の元ネタがYoutubeで観られると聞き、実際に観てみたところ、あまりにもそっくりで感嘆しました。

 鉄山さんはサンスケさん。サンスケさんの鉄山さん、お菊さんがお皿を数えているときにニタニタと笑っておられるのが薄暗い中に浮かび上がるのが本当に不気味で好きです。

 タロウさんのお菊さんはやはり少し若さを感じていたのですが、そのお菊さんがサンキューさんとダエさんに詰め寄られると、揶揄うのが好きなおじさま方に囲まれているようで守りたくなりました。

 トラスケさんの七度狐さんは当然大好きなのですが、この日は何といってもどこからでるの坊やでした。今まで何公演もトラスケさん演じる坊やを拝見してきたものの、山姥さんが正解できたことはありませんでしたが、この日はなんと大正解! 山姥さんにリュック・眼鏡・アフロの三点セットを装着させた瞬間、解放された元坊やさんがただの青年に戻り、山姥さんが坊やの思念に乗っ取られるのがとても衝撃でした。この後落ちて残ってしまったアフロを被った弥次さんも坊やに乗っ取られかけていて、喜多さんとの二人旅でなかったらどうなっていたことやら、と思いました。この入れ替わって受け継いでいくタイプの妖怪は呼子や七人ミサキなどで見られる話型で、この手の妖怪が大好きなおたくは大歓喜でした。これを生み出したトラスケさんは凄いと思います。

 三平さんはショータさん。ショータさんの三平さんは、元々お菊さんに寄っているなとは思っていたものの、この日は特にお菊さんと同化しているように思えて大好きでした。

 山本さんは水曜に引き続き座長。きっとこれが最後の山本さんだろうなと思うと少し寂しかったです。座長の山本さんの、弥次喜多コンビの攻撃をジャンプで躱すところの身軽さが大好きでした!

 この日は最後のSFNで、サンジャクさんがご登場。「菊の井」のオタクさんは、再びチェキを持って来られていて、オタクの青山さんと神田さんを激写していて面白かったです。馬頭さんは最後までとっても格好良くて、また牛頭馬頭に会えると良いなとつくづく思いました。

 

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〇9/2

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・喜多八:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・お菊 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・七度狐 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・老人 他:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

 

 土曜日の弥次喜多コンビはトラザさん・トラスケさんの虎屋コンビ! 絶対にこの日は虎屋だろうと思いつつ、直前まで昼公演が押さえられていなかったため、キャンセルで確保できて良かったです。この日一番笑ったのは、昼公演の「やまんば」で山姥さんから逃げようとするところ。弥次さんが喜多さんに紐を巻き付けて先に逃げてしまったせいで、喜多さんが半べそで「僕のかわりに」と仰っていたのがとても面白くて好きでした。あのシーンだけ映像に残っていたりはしませんか……? あと寝言聞き間違いのコーナーで久々に「パンダ?」「レッサー? ジャイアント?」の件が拝見できて嬉しかったです。

 座長の鉄山さんは、最後までとても神経質でどこか保守的で、そういう性格が手に取るようにわかるお芝居が大好きでした! サンエーさん演じるチンピラに目をつけられて逃げようとする山姥さんも、観ていて「わかる……」の気持ちになっていました。

 ダエさんのお菊さんは、この日も高音系お菊さん。結局ラッパーお菊さんが復活したのは1日だけでしたが、この日も素晴らしい高音で面白かったです。あとこの日、成仏させられてしまったお菊さんの現世に留まろうと虚空を掻く手の動きがあまりにもうるさくて笑ってしまいました。ずるい。

 サンエーさんの七度狐さんは、少し間が空いての見納め。サンエーさんの七度狐さんがやる雲梯での一回転、何度拝見しても軽やかでお見事でした。

 サンジャクさんの三平さんはもはや見慣れたお姿なのですが、奪衣婆さんの立ち姿は何度拝見しても笑ってしまいました。サンジャクさんは『YAJIKITA3』では二役拝見できていよいよ本当に一座に入られたのだなあと実感できて嬉しかったです。

 サンスケさんが山本さんで弥次喜多コンビが虎屋のおふたりの時に発動する、和尚さんにお祓いをしてもらうことになった弥次喜多コンビが変な方向を向いて座ってしまうネタがあり、初めて拝見した時に大笑いしたお気に入りネタだったのですが、それを六月ぶりに拝見できたのも嬉しかったです! この日はパワーアップして、三人で組体操のピラミッドまで作ってらっしゃってとても面白かったです。最後にこのネタが観られて良かった~!

 

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〇9/3

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多八:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・お菊 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・七度狐 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・老人 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・骸骨/オタク/懸衣翁:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

 

 いよいよ『YAJIKITA3』も大千穐楽! 当然、弥次喜多コンビは山屋のおふたりでした。山屋の弥次喜多コンビは阿吽の呼吸の感がとても強くて、ベーシックでありながらおふたりだからこその空気になるのがとても好きです。周りの味の濃さもうまく中和するのが山屋の弥次喜多コンビの良さだなと思いました!

 鉄山さんはジューローさん。ジューローさん、外部公演から戻ってこられてからずっと鉄山さんをやってらっしゃらなかったので、最後に拝見できて本当に嬉しかったです。ジューローさんの鉄山さん、若々しい執念があってとても好きです。

 お菊さんはトラスケさん。トラスケさんのお菊さんは最初からとても可憐な印象がありましたが、回を重ねるごとに磨きがかかっていて大好きでした! 

 七度狐さんはこの日お誕生日でもあったショータさん! 化け狐より化け狸に近いビジュアルが毎回観ていてほっこりしました。絵になる小木曽さんが大千穐楽でもご登場で幸せでした。あとこの日の絵になる小木曽さんのネタの構成がとても良く、サイン列でサンスケさんと褒めまくりました。

 サンキューさんの三平さんもたくさん拝見してきましたが、この日のお菊さんとのシーンがダントツでとても良かったので配信に残ってとても嬉しいです。この日の超練り歩きでは白装束でないお菊さんと腕を組んで歩いておられたのがとても幸せそうで、あの世のおふたりの逢瀬を垣間見たような気がしました。

 トラザさんは安定の山本さん! 『YAJIKITA』『YAJIKITA2』に続き、『YAJIKITA3』でもラスボスポジションのトラザさんを拝見できてとても嬉しかったです。山本さんの薙刀捌きもやっぱりとても素敵で、見惚れてしまいました。「狐の尼寺」で、今まで達磨が出てきたところにおさよ後家さんが出てこられたのもとても衝撃でした!

 +1でご出演のサンエーさんは、いつもより出番多めでご登場。「狐の尼寺」の骸骨さんがまさかちゃんと骸骨さん同士の相撲になるとは思わず、大笑いしました。また、骸骨さんのお二人がどちらもとても細身でいらっしゃるため、遠目だとどちらがどちらかわからない瞬間もあるのが最強コンビだなと思いました! オタクのおじいさんや懸衣翁さんも相変わらず最高で、千穐楽にふさわしい+1でした!

 

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 4月から観続けた『YAJIKITA3』、何公演観たの? と聞かれたため数えたところ、なんと106公演でした! 100を超えても安定して楽しい公演を届けてくださった一座の皆様に山盛り! です。

 次回はいよいよ極上ナゴヤカブキ『SAZEN』。『SAZEN』はYoutubeでしか拝見していないため、どんなものが拝見できるのか今からドキドキしていますが、こちらも楽しみです!