4/21 『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ座
土曜日の休演があり、一週間ぶりにナゴヤ座へ! 今回はナゴヤ座が四年ぶりという友人と共に観てきました。
~配役~
エドモン・ダンテス:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)
ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)
ダングラール:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエモンさん」)
ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)
ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)
典獄/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)
先週お披露目となったトラザさんの新役をどうしても観たい、と呻きながらやってきたこの日。ちょい見せで典獄に続いて降りて来られたモレルがトラザさんで、おたくは心の中でガッツポーズをしました。
トラザさんのモレルはお衣装の雰囲気もあるのか、とても父親感があって、社員のことを家族として扱うタイプの商会長だと思いました。また、3か月の休みを提示するダングラールに対し、条件を飲む際に無理やりにでも笑顔を見せるところがとても好きで、本当に人が良いのだろうなと思いました。笑顔の中にもちゃんとマイナスな感情の色が出ていて、表情の作り方が凄かったです……!
トラザさんは悪役の時に声が高めになる印象があるので、ヴァンパは低音でドスの効いた声色なのが新鮮に感じられました。また、ヴィルフォールの立ち回りは正統派で綺麗なので、ヴァンパの荒々しい立ち回りが面白く、拝見しながらわくわくしました。カトラス(かな?)をくるくると回しておられたのもヴァンパらしさの一つに感じられて好きでした。
ナポレオンは、ヴァンパと同じメイクのはずなのに、髪型と表情が異なるだけでこんなに違って見えるのか、と気が付いて、アハ体験をした気分になりました。また、夜公演のナポレオンのシーンで照明の不具合があったのですが、座長とトラザさんが姿が見えない中でも会話を続けてくださっていたのが、あまりにも「The show must go on」でエーステ春夏公演に通っていた頃を思い出しました。照明は乱れていたものの、昼公演とは違った空気のセントヘレナ島がそれはそれで好きでした。
また、ようやく拝見できたのが座長のヴィルフォール! 座長のヴィルフォールのビジュアルが強いのはもちろんのことながら、一番はお声のトーンが衝撃でした。お声が低いことに加えて、普段のお声よりも固く聞こえて、ヴィルフォールという人物の頑なさを感じました。今まで拝見していたトラザさんのヴィルフォールに感じていた父親への憧憬よりはもっと内省的に受け取りました。この辺りもっとじっくり見たい……!
サンキューさんの典獄は先週も拝見したところでしたが、昼公演でエドモンに対して「亡霊だよ、亡霊」と述べた2回目の「亡霊」がとても小声で、その瞬間ぞくっとして好きでした! 夜は変わってしまっていたけれど、あの昼の言い方をもう一度聞きたい……!
サンスケさんのエドモンとトラスケさんのファリア司祭の組み合わせも初めて観られました。ツッコミが厳しめのエドモンがトラスケさんの優しくて面白い人柄と合っていて新しいケミだなと思いました。
余談ですが、仏像のふりをしているファリア司祭を「まんまんちゃん」と拝んでおられて、東海地方の皆々様には分からないのでは!? と思ったのですがどうだったのでしょうか。このおたくは関西人なので唐突な「まんまんちゃん」でツボに入ってしまいました。不意打ちはずるいです。
今回はようやく拝見できたトラザさんの新役に脳の処理能力を奪われてしまったのですが、次の週末はついに周年ウィークの幕開け! 今年はたくさん観られる予定なので、まだ観られていない配役も期待しつつ、全体的に観て楽しみたいです!
2024/4/23追記
この日一緒に来てくれた友人がファンアートを寄稿してくれました! このシーン、ダングラールの絶望感がひしひしと伝わってきて大好きです。
なお当の友人は、サンキューさんの典獄が良いとガチャを回し続けていてにっこりしました!