静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

GANKUTSU-O 2024.3.15

3/15  『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

典獄/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

 

 私はヴィルフォールの冷酷さが好きです。父親であろうと切り捨てて出世の道具にすることができる『GAKUTSU-O』のヴィルフォールが好きです。だからこそ、その冷酷さが崩れて父親やナポレオンへの憧憬に近い畏怖が「父さん……」に込められていたこの日のトラザさんのヴィルフォールが本当に好きでした! トラザさんのナゴヤ座ご出演はこの日が最後だったため、一旦区切りとなるタイミングでこのお芝居を拝見できて良かったです。

 血は争えないと吐露するヴィルフォールが見る花道の先には、ジロンド党員であったノワルティエと幼年時代の自分の姿があったのかもしれない、とふと思いました。また、ヴィルフォールの出世に影響したというレジオンドヌール勲章について調べたところ、ナポレオンが創設したものらしく、とても皮肉だなと思いました。

 

 ここのところチャラくなっていたジューローさんのダングラールですが、チャラさが落ち着き始めて程よく陰気さとチャラさが混ざっているのが面白かったです。この日ちょうど花道の真横で拝見した際に、ダングラールとほぼ同じ目線でヴィルフォールを見上げることになり、緊張感がとても伝わってきたのも好きでした!

 

 この日ようやく気が付いたのは、ルイ十八世が出てくるシーンの背景にあるフルール・ド・リス! 王冠もマントも巌窟王と同じものを使っているので、背景にフルール・ド・リスがあることでフランス王家だと分かるのは面白いなと思いました。ただここ、もう少し宮殿っぽい背景の国王も拝見したいです……!

 

 また、公演が始まって1か月が経ちようやく拝見できたのがサンキューさんの典獄。サンキューさんの典獄はとても癖のある話し方が印象的でした。これ、配信を拝見した時はそう思った記憶がなかったので変化しつつあるのかな……? 配信では冷酷さやひんやりとした怖さを感じたのですが、この回は胡散臭さや底が見えない怖さがあって興味深い違いだなと思いました。

 

 先日の大改装を経たナゴヤ座に行くのも実はこの日が初めて! 入口から景色が変わっていて新鮮でした。ドリンクカウンターがなくなり椅子が並んだことで、正面から全体が観られるお席が増え、お席の選択肢も増えたのが嬉しかったです。

 また、1階受付スペースも十分広く、開場中や幕間は人が少ないため、たくさんガチャを回したい時や上のお手洗いが混んでいる時は下に降りるのもありだなあと思いました。ナゴヤ座ビルの夢へ一歩近付いている!

 

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 来週は『刃鋼』があるため、しばらくナゴヤ座は観劇できないのですが、この日観劇できてとても良かったです! 次回も楽しみ!