静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

GANKUTSU-O 2024.5.3-2024.5.5

5/3 『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

5/5 『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 

 

5/3

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

ファリア司祭/ファラオン号船員/ルイス・フロイス:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエモンさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

典獄/講談師/市:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

ゲスト:名古屋おもてなし武将隊 織田信長(以下「信長様」)

 

 GW後半戦初日のゲストは、名古屋おもてなし武将隊織田信長様! よくよく考えると、他のゲストの皆様が1800年代のフランスにいるのも不思議な話なのですが、信長様は「一度戦国の世で亡くなってから令和の世に蘇った」という要素がなければ「名古屋おもてなし武将隊織田信長様」ではなくなってしまいます。だからどうやってイフ島に来るのかな、とドキドキしていたのですが、落雷と共に信長様が転生してくるという衝撃の力技解決で大笑いしました。また、信長様のご登場と共に、ファリア司祭と帽子を手拭いにチェンジした典獄が控えていて、名古屋おもてなし武将隊の「ここはどこじゃ」の台詞が始まって面白かったです。サンキューさんは「市」さん、ダエモンさんは「ルイス・フロイス」と名乗り、典獄やファリア司祭ではないとの主張に、エドモンが「司祭!?」と助けを求めていて、可哀そうに……と思いました。

 また、この日の修行は織田家でよく行うという「叩いてかぶってじゃんけんぽん」。初めに市さんがお手本として信長様と対戦したのですが、出す手を高らかに宣言したため、信長様が余裕の勝利。続くフロイスも、信長様が出した手に合わせて負けるよう手を変えていて、この日学ぶ貴族としての教養が「忖度」であることを知りました。エドモンはちゃんとじゃんけんに勝ち、ハンマーを手に取ろうとしたところを市さんとファリア司祭に取り押さえられていて、その隙に見事信長様がエドモンを叩いて勝利を収めておいででした。

 あとこれ、貴族になるための修行であるにも関わらず、エドモンが貴族になりたいと告白すると信長様ご一行が貴族を馬鹿にしておられて、戦国の貴族の立場の弱さもついでに学ぶことができました。エドモンは戦国時代の用語がまったくわかっていなくて好きでした。

 

 この日は久々にトラスケさんとシロウさんのヴァンパ・ヤコポコンビが見られました。このコンビ、エドモン殺害の取り分で言い争うところが大好きで、今回もどうしても7:3がいいヤコポで大笑いしました。6:4よりも7:3の方が良い感覚、何となくわかる気がします。そもそも「7:3」って比率が綺麗。

 

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5/5

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエモンさん」)

ヴァンパ/モレル:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/部下:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

典獄/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

ゲスト/ナポレオン/ルイ十八世:村井雅和さん

 

 私の八周年ウィーク最終日となったこの日のゲストは村井さん。村井さんをナゴヤ座で拝見したのはいつぶりですか……? というレベルでお久しぶりだったのですが、3月の『刃鋼』があったり、オフで円頓寺をご家族と共に歩いておられるところをお見掛けしていたので、妙に久しぶり感がありませんでした。去年のGWに拝見した記憶がないので、仕事があった日にご出演だったのかな……。

 前日ゲストでご出演だった山内涼平さんもお役ありでご出演だったとは聞いていたのですが、その回を観られていなかったため、一幕で村井さんがルイ十八世として出て来られて衝撃を受けました。もちろん今まで一度も拝見したことがない村井さんのルイ十八世ですが、とても安定感があって、今まで何度か拝見しているような気になりました。夜公演の「無期限で」のところも何だかよくわからなくて大好きでした。

 ナポレオンはまず肩にフリンジのついたジャケットができていて、今後ナポレオン役の人が着る可能性もあるのかな……!? とわくわくしました。また、普段トラザさんがヴィルフォールの時のナポレオンがトラスケさんとシロウさんしかないため、普段よりナポレオンの胸倉を掴んで持ち上げるところが重そうだな……と思ってツボでした。

 

 ゲストコーナーではムライーンという謎の花屋さんとして登場され、「幸」を集めて射出するよくわからない脱出方法を出して来られて、本当に天才だなと思いました。昼公演はまだ定まっていなかったのか、ゴムバンドをもって跳んだタイミングで「幸~!」と言いながらオヒネリを投げたのも、幸を射出する器具がどうにもうまくいかないのも、村井さんの空気感で面白いなと思いました。

 

 この日なんとなく昼公演・夜公演同じ席に座ったのですが、昼は見えていたヴィルフォールがナポレオンの臨終に際して十字を切るところが、夜は見えず、その代わり逆光を浴びてとても強大な存在に見えたのが大好きでした。夜のヴィルフォールの十字が見えなかったのは偶然なのですが、それが見えないだけで、ヴィルフォールの仮面が崩れる「父さん……」の台詞の衝撃が大きいのが面白かったです。

 

 また、この日のシロウさんのモレルを観ていて、このモレルは本当にダングラールに頼りたくないという感情が透けて見えて、ダングラールもそれがわかるからわざと困らせているのかなあ、と思いました。他の方のモレルはもう少し大人な対応をしている印象があるので、シロウさんらしさがあって好きでした。

 

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 『GANKUTSU-O』が始まってからなかなか現地で観劇できていなかったのですが、久しぶりに短期間に何公演も観ることができてとても楽しかったです!

 八周年ウィークの余韻もそこそこに、あっという間に週末が来てしまいそうな予感がしているので、次回の観劇もしっかり楽しみます!