静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

妖界道中おったまげ之巻 2023.6.30-2023.7.2

6/30 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

7/1 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

7/2 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 

6/30

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多八:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・七度狐 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・老人 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

 

〇座長

 弥次さん自身のキャラクター造形はこれまでの座長の弥次さんと大きく変わっていない印象なのですが、相方の喜多さんがまた違ったキャラクター性だから、座長の弥次さんとして出力されるものも少し苦労性になっているのかな、と思って面白く感じました。喜ど、だからこその関係性ができているのが好きです。

 「狐の尼寺」で「おを長く伸ばしてみろ」と言ったところ、喜多さんが息の限界まで伸ばし続けるので心配になってくる弥次さんが少し可愛くて良かったです。

 

〇ジューローさん

 ジューローさんの喜多さんはこれで3ペアめ。この日の喜多さんはちょい見せからお歌とリズムがお得意でないご様子で、ちょい見せや「狐の尼寺」でお歌を歌う度に絶妙に狂ったメロディが生まれていて面白かったです。本来のメロディと喜多さんが思っているメロディと実際に出ている音が全部異なっている様子、凄いなと思いました。また、この日の喜多さんは高いところも苦手。狼から逃げる時も、網切さんと戦う時も、梯子の一番下にしがみついていて笑いました。前半で出てくる設定が後半まで続いているの、ちゃんと繋がっていて大事だなと思いました。

 「全力で生きている」の言葉通り、「狐の尼寺」で山寺に辿り着く前から汗だくになっている喜多さんで、観ていて気持ち良かったです。夜は「おおかめ」を長く伸ばしすぎて指も脚もつっておられて、本当に全力だなあ、と感嘆しました。あと弥次さんの指差す方角を見ようにも近眼・乱視でなかなか見えない喜多さんがとても面白かったです。

 

〇サンスケさん

・弔いの男

 この日、偶然最後列の最下手に座っていたのですが、サンスケさんが提灯を持って迫ってきて笑ってしまいました。あの提灯、ちゃんとじんわり熱くて興味深かったです。サンスケさんの弔いの男さん、よく仰向けに倒れるのがずるいなと思います。

 

・青山鉄山

 鉄山さんが観やすい位置に入っていたこともあり、細かい表情が観られた回でした。老人の語りの中でお菊さんがお皿を数えている時に一度にやりとするのが計画性の高さを感じて好きです。

 

・山姥

 サンスケさんの山姥さん、弥次喜多コンビを追う際に最初クラウチングスタートの用意をされるのに、そのまま立ち上がって駆け出すのであんまり意味がなくて笑ってしまいます。二回目からは普通に走り始めて同じ速度で追いかけられているので、やっぱりクラウチングスタートはできていないんだなと思っています。

 

〇タロウさん

・骸骨

 この日も日曜日もそうなのですが、お灯明が点いた瞬間壁際まで行けず、諦めて地面に俯せて隠れているのがとても可愛かったです。

 

・お菊さん

 タロウさんのお菊さん、何度拝見してもとても可愛くてにこにこしてしまいます。この日のオタクさんたちの性質もあったからか、タロウさんのお菊さんは特に駆け出しの初々しいアイドルといった感が強いような感じがしました。

 

〇トラスケさん

・七度狐

 庵主様として出て来られた瞬間からその一挙手一投足に目を奪われてしまうのですが、それも七度狐さんの術中のような感覚があってとても好きです。「あのお灯明にさえ〜」と言うところで弥次喜多コンビの後ろから声をかけて驚かせるのが狐らしい悪戯のように見えて良いなと思いました。「あとはよろしく」と言い残して去る時にほぼ走って消えていくのが面白くて毎回笑います。

 七度狐さんは村人さんに言われて出てくる時に、毎度壁に凭れているのが「長く生きていて力のある狐」という感じがして好きです。懸垂のところ、一回目の七度狐さんだけの時に、バーを1本しか使わないのがとても印象的でした。

 

・オタク

 オタクさんは、お菊さんから一瞬も目を離さないのが、信仰心に近いものを感じて好きです。というお話をサイン列でしたところ、「ナゴヤ座のお客さんにもいるから参考にした」と仰っていてどきっとしました。一度推しを見てしまうとつい自動追尾してしまうこともありますよね。あります。

 

・どこから出るの坊や

 どこから出るの坊やという存在、拝見するのは二度目でしたがやっぱり理解の範疇を超えていて大好きです。トラスケさんは何であんなに天才なんでしょうか……。どこから出るの坊やさんのヤバさはなかなか言語化できないので、どうか現地で観ていただきたさがあります。

 

・河童

 河童さん、登場した瞬間から決めポーズがとても格好良かったうえ、ひとつひとつのモーションがゆっくりで、その分ヒーローみが増していました! 皆で河童さんに「がんばれー!」と声援を送ることができたのも、あの瞬間ナゴヤ座がGロッソになったような感覚があってとても楽しかったです!

 

〇ショータさん

・弔いの男

 ショータさんの弔いの男さん、サンスケさんに引っ張られて全然真っ直ぐ立てていなくて笑いました。また、弥次喜多コンビのおふたりがどんどん階段を上がって逃げていくせいで一生懸命追いかけていくのもとても面白かったです。

 

・老人

 この日のショータさんの老人は、語りの際にどこか「思い出している」という印象を受けて、新鮮に感じました。二日続けて同じ配役だったため、どうしてそう感じたのかを探るべく注目していたのですが、分からずじまいでした……。

 

・奪衣婆

 奪衣婆さん、夜公演で馬頭さんと共闘しているところが拝見できてちょっと嬉しかったです。馬頭さんの頭に乳ヌンチャクをべしべし当てても気にも留めない奪衣婆さん、とても良いなと思いました。

 

ダエモンさん

・おさよ後家

 おさよ後家さんは、昼公演は確か弥次喜多コンビの前に回り込んだ上、棺桶から完全にお尻を突き出しておられて、絵面の酷さに笑った記憶があります。夜公演は照明の角度のせいで弥次喜多コンビのお顔がよく見えないおさよ後家さんで、何度観ても面白いなと思いました。

 

・オタク

 ダエさんのオタクさんはなかなか不思議な人だなと思っているのですが、今回は相方のオタクさんがトラスケさんだったからか、相対的にまともなオタクに見えてとても面白かったです。

 

・山本五郎左衛門

 ダエさんの山本さんはスタンダードにとても格好良くて毎回大好きなのですが、この日の夜は特に薙刀捌きが格好良く見えました。また、この日の夜は馬頭さんもいらっしゃったのですが、「弥次喜多、ババア!」と仰っていて、馬頭さんのことが眼中にない感じが面白かったです。

 和尚さんは、途中で大雨が降りだして上を見上げてらっしゃったのがとても面白かったです。弥次喜多コンビもぎりぎり大雨に打たれる前にお寺に逃げ込めたのかな……? でも門をくぐっても境内は屋根がないだろうからやっぱり雨に打たれたのかな……? と考えていました。

 

〇サンジャクさん

・オタク

 サンジャクさん、お菊さんにワンカップをお供えしようとしていて、ダエさんが「お酒供えてたやつがいたんですよ!」と言った途端慌てて飲み干した上瓶を捨てておられて笑いました。ワンカップの一気飲みができるあのオタクさん、きっとお酒に強いと思います。

 

・馬頭

 前回のサンジャクさんのSFNご出演回が観られなかったので、久しぶりに馬頭さんに会えてとても嬉しかったです! 馬頭さんの名乗り口上を聞いていて牛頭さんも恋しくなりました。次にいらっしゃる際は地獄の四丁目にいらっしゃるという想い人さんとの進展もお伺いしたいです。

 

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7/1

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・喜多八:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・七度狐 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・老人 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

 

〇トラザさん

 この日、相方の喜多さんがトラスケさんだったからか、他の喜多さんの時の弥次さんよりお芝居みが薄いというか、自然体で弥次さんとしてそこにいらっしゃる感じがして、最初に好きになった弥次さんだなあ、と思いながら拝見していました。

 「やまんば」でお酒を飲んでいるところ、回を重ねるごとに目が開いていなくて好きです。

 

〇トラスケさん

 トラスケさんの喜多さん、この日久しぶりに「やまんば」での山姥さんへの誤魔化し方で妖怪ゲラゲラポー様が出てきて嬉しくなりました。やっぱりゲラゲラポー様はトラスケ喜多さんとサンスケ山姥さんの時しか出ないのかな? と思いました。

 あと喜多さん、「狐の尼寺」でおさよ後家さんに怯える弥次さんに腕を捕まれて、恐怖より痛みが勝っていたのが面白かったです。

 

〇サンスケさん

・山姥

 前日の記憶と混ざってしまってどれが土曜日の記憶なのか怪しいのですが、確かこの日山姥さんが「手足をバラバラに」ではなくて「左右に引きちぎって」と仰っていて、かなり具体的に方法を考えておられる山姥さんなのだなと思いました。

 

〇サンエーさん

・お菊さん

 この日ちょっと記憶が曖昧になってしまっているのですが、サンエーさんのお菊さんは割とメンタルが強めに見える時があって好きだなあと思いました。

 

〇ジューローさん

・オタク

 ジューローさんのオタクさん、最近鬼ころしのパックをこっそりお供えしようとされていますが、この日はうっかり座長のオタクさんに見られてしまい、大慌てで誤魔化しておられて笑いました。普段は「衣装好みをしていて~」という案を出したら「それだ」と丸く収まるところですが、この回は「そうかなあ」とまだ疑わしげだったのも面白かったです。

 

・河童

 河童さんの演出が前日のトラスケ河童さんの演出になっていてわくわくしました! マチソワ間でトラスケさんにたくさん教えていただいたとのことだったのに、尻子玉を落としてしまってフリーズするのもジューローさんらしい奇跡で面白かったです。

 

〇ショータさん

・老人

 前日の発見の原因を探ろうとしたものの失敗しました。うーんもっと拝見しないと!

 

〇座長

・オタク

 ジューローさんのところで述べたようにずっと疑わしげで面白かったです。初めのうちは座長のオタクさんがあまりにも気持ちが悪く恐ろしかったのですが、最近他にもやばいオタクさんが増えてきて慣れ始めました。

 

・山本五郎左衛門

 座長の山本さん、安定の格好良さで毎回魅入ってしまいます。奪衣婆さんや河童さんという胡乱なものに邪魔をされえても、座長の山本さんは動揺より苛立ちの方が強そうで好きだなあと思いました。

 

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7/2

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・喜多八:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・お菊 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・七度狐 他:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・老人 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

 

〇サンエーさん

 サンエーさんの弥次さんはジューローさんの喜多さんと組んでおられる時もお化けは怖がっているという印象ですが、サンスケさんの喜多さんの時の方がしっかり怖いという意思を表している気がして好きです。お互い怖いものがはっきりしているからかも。

 「やまんば」で立ったまま着崩れた状態で寝ているサンエー弥次さんのお姿、どこか既視感を覚えるな……と思っていたのですが、きっとTwitterで時々見かけていた『東京卍リベンジャーズ』の黒髪のマイキーだなと思いました。めちゃめちゃミリしらなのに……。夜公演では山姥さんにお酒を注いでもらえず、寝言でお酒を注いでもらおうとしていてちょっと可愛かったです。あとサンエーさんの弥次さん、喜多さんが嘘をついていないことを目をしっかり見て確信するのが好きです。

 

〇サンスケさん

 喜多さん、この日弥次さんに「せっかくのイケメンが」と仰っていて、『YAJIKITA』の頃も「川越人足銭渡り」の時に仰っていたなと思い出して少し懐かしくなりました。

 この日の喜多さん、河童さんが助けに来たところで「あいつやるぞ!」と仰っていたのが面白かったです。あと冒頭の「尻子玉って何だ?」で、「奥歯ガタガタ言わせる」のは岸和田のヤンキーだと仰っていたんですが、あれって岸和田限定の脅し文句だったんですか……!? と衝撃でした。どうなんだろう。

 

〇トラザさん

・青山鉄山

 最近トラザさんの鉄山さんが少しずつ変わってきているなという印象があるのですが、この日の昼公演で明確に違ったのが、お菊さんを斬り捨てた後の鉄山さんでした。ここ、トラザさんの鉄山さんは今まで血振りをされたところを観たことがなかったのですが、この日の昼公演は血振りをされていました……! 元々お菊さんを袈裟懸けにするところも速いなと思っていたのですが、血振りの勢いも鋭くて、鉄山さんの怒りや憎しみを強く感じた回でした。夜はされていなくて、まだ変わるかもしれないな、と楽しみになりました!

 

〇ジューローさん

・七度狐

 昼公演はいつもの元気な庵主様だったのですが、夜公演の庵主様がローテンションな庵主様で、いつもと違った良さを感じた日でした。昼の庵主様は、七度狐さんが狐のまま術を掛けて弥次喜多コンビを化かしているという印象なのですが、夜の庵主様は七度狐さんが幻覚で見せている女性という印象があって面白いなと思いました! でも夜の庵主様も赤子は投げ捨ててしまうのがジューローさんらしくていいなと思いました。

 

・元気なお兄さん

 この日からだと思うのですが、元気なお兄さん言われるがまま山姥さんに元気を分け与える時に「元気―!」と叫ぶシステムになっていて謎の新興宗教っぽさが増して好きです。怪しい空間すぎる。

 

・河童

 前日は尻子玉を抜いた際に落ちてしまってフリーズしていた河童さんでしたが、この日は二回とも大成功! とても格好良い河童さんでした!

 

ダエモンさん

・老人

 ダエさんの老人さんの語り、体感なのですが間の取り方が更にゆったりになった気がします。お菊さんの動揺が伝わってきて良いなあと思いました。

 

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 今週はじっくり感想を纏めるぞ! という強い意志でその日のうちに感想をメモしていたのですが、土日はあまりメモしきれずまとめきれなかった~! 来週こそ全部ちゃんとメモしたいなと思います。えいえいおー。