静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

妖界道中おったまげ之巻 2023.6.28

6/28 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

 

 

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・喜多八:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・青山鉄山 他:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・お菊 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・七度狐 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・老人 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

 

 今回はちょっとしっかりめに感想をメモしてみようと思って、6/28の夜公演だけでブログを更新してみることにしました。未だに「YAJIKITA」シリーズの感想のまとめ方に悩んでいるおたくです。

 

〇サンジャクさん

 弥次さんを拝見するのは2回目。前回とはお着物が違う弥次さん、もう一つ何か違う気がする……? と思っていたら、お鬚がなくなっていたのでした! サンジャクさんとお鬚はここ最近セットのような気持ちでいたので、まさか弥次さんの日にお鬚がなくなると思わず衝撃でした。

 前回と同じくショータさんの喜多さんとのコンビ。サンジャクさん、喜多さんのことを優しく見守っている弥次さんといった雰囲気があって良いコンビだなと思いました。弥次喜多コンビに迫りがちなトラザ山姥さんが喜多さんのことを連れていこうとしても、なんやかんや先に喜多さんを行かせてあげるのも、山姥さんに「あと十若かったら」というのも、サンジャクさんらしさがあって良い弥次さんだなと思いました。

 

〇ショータさん

 ショータさんの喜多さんは、トラスケさんの喜多さんの系譜を引き継いでいる感覚があります。もちろん二幕頭の弁天小僧菊之助の口上で見せてくださる舞もそうなのですが、「狐の尼寺」では庵主様を追いかけて行った後静かに戻ってくるタイプの喜多さんであるところも、トラスケさんの血筋の喜多さんなのかなあと思いました。

 この喜多さん、「東海道じゃなくて妖界道」のところで「○○道」ネタを披露してくださるのが面白くて好きです。いっこく堂さんの物真似、残念ながら本家に明るくないので似ているのかどうかも分かっていないのですが、弥次さんが「全然似てない」と大笑いしてらっしゃるのが可愛くていいなと思います。

 あとショータさんの喜多さんは2回拝見した中でなかなか解釈が定まらなかったのですが、新しい喜多さんでありながらスタンダードで、なおかつショータさんらしさもあるのが面白いです。きっととても自然体の喜多さんを体現してらっしゃるので良い意味でお芝居っぽさを感じないのだと思いました。

 

〇トラザさん

・弔いの男

 ストッキングで引っ張りあっているのに、その持前の腕力でサンキューさんを引っ張り戻してしまう力強さが面白くて大笑いしてしまいました。それでいて、お返事はずっとか細い「ウン……」だったのもギャップが大きくて面白かったです。

・青山鉄山

 鉄山さん、以前は語りの老人がお皿を数えているところだったかで少し笑っているように見えて、その嗜虐性にぞっとしたのですが、今回は笑みがなくて、もっと単純な怖さを感じました。お話を伺ったところいろいろ変えたとのことだったので、その感じ方の違いもお芝居が変わったことによるものなのかな、と思いました。

・山姥

 山姥さんはこの日何故か特大ほくろがあって衝撃でした。どうしてだったんだろう……。トラザさんの山姥さんは「人気があること」に対して具体性を求めるのが興味深いなと思います。ところで天保山は標高が4.53mで「日本一低い山」と言われがちですが、宮城県日和山が現在標高3mで「日本一低い山」になっているそうです。大阪出身のおたくとしては日本一の称号を奪われ悔しい気持ちでいっぱいです。

・青坊主

 青坊主はマスクが合わないのか大変そうだなと思いながら拝見しているのですが、それでいてもとっても格好良いアクションを見せてくださるので大好きなポジションです。特に弥次さんに斬られて膝から崩れ落ちるところがお気に入りです。今回はボール投げで早々にあの一つ目を潰され、決めポーズでも後ろ向きだったのが面白いなあと思いました。

 

 

〇トラスケさん

・骸骨

 骸骨さんはお灯明の明かりがついた途端慌てて隠れる様子が大好きなのですが、確かこの回は相手の骸骨さんのお顔をべしべし叩いていたり、組体操のサボテンをアピールするあまり隠れるのが遅れ、階段の上の方まで逃げていたりと、また新たな動きで面白かったです。とどめの一撃が銃なのも相撲じゃなくなっていていいなと思います。

・お菊

 お菊さんはここ最近儚さが増していて好きです。特に尻子玉とは「屁のことかい?」と聞かれた後の「おならです……」の消え入り方が過去一番で、現地でもほぼ聞こえなかったので配信ではどうなっているのかな……? と思いました。最後に三平さんへ手を伸ばすところが両手で包み込む形になるのも好きです。

・網切

 三体の妖怪の中で特に好きなのが網切さん。特にトラスケさんの網切さんはトラスケさんらしいコミカルさがよく出ているように感じられて毎回注目してしまいます。この回は頭をぶつけて気絶しながらも、手がぴく、と動いていたのがとても面白かったです。

 

 

〇タロウさん

・七度狐

 タロウさんの七度狐は、庵主様も含めてとてもメイクが映えていて楽しみに拝見しています。この回は、お灯明の方を見ていた弥次喜多コンビにすっと近付いて驚かせていたのが好きでした。

・オタク

 この日のタロウさんのオタクさん、抜け駆けに厳しいのが面白かったです。もう一人のオタクであるサンスケさんが目立とうとして必死でしたが、タロウさんはオキニになりやすいオタクさんだろうなあと思いました。

・タイキック

 タイキックは今や完全にリング入場からやっておられて毎度じわじわきてしまうのですが、この日は何を噛んでいるのか突っ込まれて少し笑っていたのがとても可愛かったです。

 

 

〇サンキューさん

・弔いの男

 サンキューさんの弔いの男さん、トラザさんにストッキングを引っ張られてずっと傾いていたのがとても面白かったです。引っ張られた瞬間、頭に巻いてらっしゃた手拭いが綺麗に落ちたのも笑ってしまいました。

 

・老人

 サンキューさんの老人さん、以前より語りの時のお声の使い分けが際立っている気がしました。お菊さんに縋りつく時と語りの時でお声のトーンが少し違って聞こえて、お菊さんの前では若い頃の記憶のままなのかもしれないな、とふと思いました。

 

・奪衣婆

 サンキューさんの奪衣婆さんは一時期豆知識コーナーがあって好きだったのですが、最近は弥次さんだけを推している応援団になっていて少し寂しい気もします。お髭があるにも関わらずそこまで違和感がないのも不思議で面白いな~と思いました。

 

 

〇サンスケさん

・おさよ後家

 サンスケさんのおさよ後家さん、最近お金のハンドサインをしているのが直球のいやらしさがあって、でもそれを面白く味付けしているのはサンスケさんならではだなと思います。おさよ後家さん、あの虫眼鏡で何をご覧になっているのでしょうか……。

・オタク

 オタクは毎度どうしてあそこまで気持ち悪くできるのだろうか……と真剣に考えてしまう気持ち悪さで凄いなと思います。この回はリュックを背負っておられるのが見えたし、タロウさんの前に出てマサイみたいに飛び跳ねてらしたのがあまりに害悪オタクの所業で笑ってしまいました。

・山本五郎左衛門

 サンスケさんの山本さんは何故か配下の妖怪たちに振り回されて苦労している感じがあって面白いなと思います。この日もボールを投げている間てんでいうことを聞かない妖怪さんたちに囲まれていて笑ってしまいました。

 

 

 この日はそうかな? と思っていた予想の配役がどんぴしゃで、となると今週の残りの配役はどうなるんだろう、と更に楽しみになりました! 今週も1週間楽しみます!

 

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