静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

妖界道中おったまげ之巻 2023.5.17-2023.5.21

5/17 『YAJIKITA3』夜公演@ナゴヤ

5/19 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

5/20 『YAJIKITA3』昼公演・夜公演@ナゴヤ

5/21 『YAJIKITA3』昼公演@ナゴヤ

 

 

〇5/17

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・喜多八:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・お菊 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・七度狐 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・老人 他:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

 

 この日は久しぶりに虎屋の弥次喜多コンビ! このコンビ、記憶が定かなら5/3、ゴミの日(つまりteam TRASHの日)以来で、お昼間に虎屋コンビだと知ってからずっと気を抜くとにこにこしてしまって大変でした。

 この日の弥次喜多コンビで「狐の尼寺」で好きなのが、おさよ後家さんに怯えるあまり弥次さん喜多さんの塚ができるところ。折り重なっておさよ後家さんを見ないようにしているのがとても面白くて好きです。座長のおさよ後家さん、「ええじゃないか」に合いの手をご機嫌で入れて、弥次さんに「合いの手いりません!」と言われると寂しそうにするのが好きです。阿漕な商売をしていたおさよ後家さん、もしかしたらお伊勢さんに行きたかったのかもしれないなと思いました。

 あとこの日のトラザ弥次さんは懐にスリッパを隠し持っていて、トラスケ喜多さんへ渾身のツッコミが炸裂していて面白かったです。ラストのスリッパのスイングがあまりにも早業で、あれが刀だったら首が落ちていたかもしれない……と思いました。

 

 ショータさんの七度狐も久しぶりに拝見できました! 七度狐が久しぶりということは、当然「やまんば」の三枚目のお札で出てくる「お笑い芸人」も久しぶり。この日の絵になる小木曽さんは派手なシャツを着ておられて、短時間でのインパクトが最強でした。一つ目のネタも二つ目のネタも面白かったのでもっと見たいです!

 

 久々ご出演のサンジャクさんが「菊の井」の怪談語りをするところ、お皿の数を数える時に、最初は順番に移しながら数えて、2回目もちゃんと手元から移してるのに、3回目は数えて積み上げたところから戻してるのがお菊さんの焦りを感じて好きでした。ここ、本当に人それぞれなので毎回楽しみにしています。

 

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〇5/19

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・喜多八:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・お菊 他:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・七度狐 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・老人 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

 

 安定のトラザさん・サンスケさんの弥次喜多コンビのこの日、一番見入っていたのがサンキューさんの鉄山さんでした。普段笑顔が素敵なサンキューさんがどちらかというと「ほくそ笑む」と表現した方が正しいようなお顔で笑ってらっしゃるのが好きなのはもちろん。でも、それよりも好きなのが、お菊さんを吊り下げている縄の結び目を切るところです。人を一人吊り下げられる縄だから、当然太めで、それをぶつっと切った時は縄がぶちぶちと切れていくんだ、と情景が浮かんできて、とても良いなと思いました! 

 

 前日よりこの日の方が記憶があるのですが、座長のおさよ後家さんが弥次喜多コンビの結んでいる髪をまっすぐ立てようとして手を離すとすぐに倒れてしまうことに怒っていて癖が強いな……と思いました。

 

 あとこの日、2月に拝見した劇団丸組の丸山さんがいらっしゃっていて、偶然真後ろのお席で拝見したのですが、オーラがあって怯えました。円盤もせっかく届いたから早く観たいです!

 

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〇5/20

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多八:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・七度狐 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・老人 他:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

 

 この日の昼公演は客席にぽっかりクレーターができていたのですが、その分観たいものが見放題で贅沢な回でした。特に何度拝見してもサンエーさんの七度狐さんの一回転は余りにもお見事で、ついつい七度狐さん見たさに花道側に座ってしまいます。庵主様は夢野久作が書きそうな怪しい美女なのも好きだな~、と毎度思っています!

 

 座長とトラスケさんの弥次喜多コンビといえば、「沙悟浄って言うな」でしたが、この日は沙悟浄以外の以外の名前を挙げていくもなかなか三蔵法師にたどり着かないという新ネタ(新ネタ?)で新しい面白さがありました。弥次さんの「分かった、二郎真君か!」に対して「微かに記憶にある」と仰っていたトラスケ喜多さんで懐かしい気持ちになりました。そういえばトラスケさんはちくさ座版での『斉天大戦』の時は沙悟浄だったと思うのですが、沙悟浄だと駄目なんだな……と面白くなりました。

 

 あとこの日夜公演からだったのか、サンスケさんの鉄山さんが狂死するところで最期に驚いた表情をしてから「お菊!」と叫んでいて、お菊さんを見たのかなと思いました。

 

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〇5/21

~配役~

・弥次郎兵衛:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多八:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・青山鉄山 他:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・お菊 他:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・七度狐 他:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・老人 他:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・山本五郎左衛門 他:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

 

 前日時点で昼公演が残席多数だったため、「一幕しか観られないけど配役も気になるし……」と予約したこの日。ショータさんの体調不良で、急遽サンジャクさんの代役がありつつも蓋を開けてみたらお子様連れのご家族もたくさんおられて賑わっていました!

 

 ほとんど配役は前日と変わらないながら、横からだと自分が影になって何も見えないことをついに覚えたダエさんのおさよ後家さんが、弥次喜多コンビの真正面から顔を覗き込んでいて面白かったです。

 

 この日のサンジャクさんの三平さんとサンエーさんのお菊さんの組み合わせも好きだなと思ったのですが、まだ上手く言語化できないところにあるので、もっと回数を重ねたいところです。

 

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 あっという間に5月の公演も半分が終わり、もう6月の予約が始まります。来月はサンジャクさんのご出演も多めな上、GWにゲストでご出演だった福田さんも通常ゲストで再登場! 観たい配役がたくさんあって、まだまだ楽しみがいっぱいです!