静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

文劇6 -大阪凱旋- 2023.3.3-2023.3.5

3/3 舞台『文豪とアルケミスト-戯作者ノ奏鳴曲-』@森ノ宮ピロティホール

3/4 舞台『文豪とアルケミスト-戯作者ノ奏鳴曲-』昼公演・夜公演@森ノ宮ピロティホール

3/5 舞台『文豪とアルケミスト-戯作者ノ奏鳴曲-』昼公演・夜公演@森ノ宮ピロティホール

 

 

 前々から「織田作之助が文劇に帰ってくることがあれば大阪は全通する」と言っていたおたく、宣言通り大阪公演に行ってきました! 織田作之助の地元大阪で舞台のど真ん中に立っている姿が観られて本当に良かった! 正直なところ、今はまだあまりまとまっていないためふわっとした感想を残しておきます。

 

 まず一番に思ったのは、回に寄って織田の演技プランが違うこと。東京で観ていた時は初週だったこともあってか、まだそんなにパターンがなかったように思うのですが、大阪では毎公演細かく変わっていて、観ていて毎回新鮮にどきどきしました。私は大千穐楽の「しんどぉなってきた」の言い方が、こちらまで苦しくなってきて大好きでした。

 また、無頼派のアフタートーク回でも話していたように、陳内さんが芝居を変えると小坂さんもついてくるというのがとても面白かったです。陳内さんのお言葉を借りるなら、まさに「センス!」でした。

 

 日替わりコーナーでは、文劇シリーズ元祖AB型の小坂さんが炸裂していて、毎回大いに笑ってしまいました。「走ってへんメロス」の動きに突っ込み続けた織田が大千穐楽で納得していたり、檀と目が合う度に笑って後ろを向いてしまう様子が可愛くて、あざとさが出ているなと思いました。

 今回大阪公演で6公演目にして初めて気が付いたのは、冒頭の「無頼派とは!」という織田の台詞の時から他の無頼派の二人がステージ上にいたこと。ずっとセット上段にいる織田をオペラグラスで覗いていたがためにまったく気が付かず、流石に反省しました。

 

 プロレタリアのふたりは、大阪公演で初めて気が付いたのが、「青春の逆説」内での背中合わせになる場面。こちらはメインがセットの下だったために今まで気が付いていなかったのですが、とても構図が綺麗でした。「蟹工船」では、潜書したときに、中野が操られている労働者を羽交い絞めにして肩を外していたのが優しくて好きだなと思いました。

 織田と坂口が絶筆した後の図書館に帰ってきた徳永が草野を元気付けようとするも、自分も涙を我慢しきれなくなる様子も、プロレタリアの優しさを感じて好きでした。

 また、大阪公演を観ていてようやく気が付いたのですが、檀が怪しいかもしれない、という空気の中で、徳永が真っ先に檀を信用するのが凄いなと思っていたのですが、あれは「蟹工船」で檀が身体を張って助けてくれたからかな、とようやく思い至りました。

 

 今回のMVP、草野は、無頼派やプロレタリアの間でどちらとも適切な距離感を持っていてとても良かったなと思いました。草野は檀の悪いところもたくさん知っていて、その上で付き合っているから、織田も一度草野としっかり話す機会があればよかったなと思います。

 

 そして今回一番すごかったのが、北原白秋でした。私は文劇3を現地で観劇しておらず、映像でも2、3度観ただけだったため、初めのうちはなかなか気が付かなかったのですが、偽物の北原、正体が判明してからの劇館長、本物の北原と三段階に演じ分けていて、佐藤さんの幅広さを改めて感じました。立ち回りもとても格好良くて、吉田メタルさんを背負っているのを感じました。

 

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 感想の内容がぼやぼやなのですが、そのうちディレイ配信が始まったらしっかり確認して感想を言語化したいと思います。

 今はひとまず、文劇6 全18公演お疲れ様でした!