静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

されど空の深さを 2023.6.24

6/24 劇団アルクシアター第20回公演 幕末新撰組奇譚『されど空の深さを知る。』昼公演@愛知県芸術劇場小ホール

 

 

 長谷川さんがアクション監督を務められた作品と聞き、初めて劇団アルクシアターさんの公演を拝見してきました。

 

 元々新選組が好きなおたくなので、隊士が女性ってどんな感じになるんだろう? と思いつつ劇場で配役を確認したところ、芹沢一派がいることに気が付きました。これは、文久3年と見た……! この後命を落とすことは必定、一体どうなるのか……とどきどきしながら開演を迎えました。

 実は勝手に最初から女性だった世界線のお話だと思っていたのですが、そうではなくて突然試衛館組が女性になってしまった! というお話だったのですね。男性と女性の狭間で何を芯に据えるべきか? という問いは、幕末当時では大切だったかもしれないなと思いました。

 

 この作品で特に好きだったのは、芹沢一派の描かれ方でした。芹沢鴨という人物は劇中でも触れられていたように隊服を作るにしても揉め、大坂に行っても力士と揉め、かなり酒癖が悪く厄介者という印象がありました。新見錦にしても、そんな芹沢の右腕で、頭は切れるがその分意地が悪い男だと思っていましたが、この作品ではかなり良い印象でした。芹沢さんの働きは壬生浪士組知名度を上げるために大事なものだったし、新見さんの果たし合いの際の「山南さんと自分のどちらかは隊に残らなければならない」という主張は至極最もで、本当に隊のことを考えておられるのだろうなと思いました。

 あと好きだったのが果し合いが終わった後に、平間さんの遺体だけ残らないところ! 彼は史実でも逃げ延びているので、もしかしたらあの後桂さんの元に戻っているかもしれないなと思いました。

 

 余談ですが、この後史実では山南敬助新選組を抜けようとして切腹処分になっているはずで、この世界線の山南さんも抜けようとして沖田さんに追いかけられるのだろうか、と気になりました。もしそうだったら新見さんに「どちらかは残らなければならない」と言われて果し合いに勝ったのに、それを捨てる理由があったということで、いったいどうしてだったのだろうか、と思いました。

 

 殺陣もどのシーンも格好良くて、特に天然理心流の喧嘩殺法が炸裂するたびににこにこしてしまいました。少し遠目から拝見していたのですが、もう少し前でも観てみたかったです。

 それから忍者隠密隊B.C.Aのライブでもお世話になっているゆっきーさん! どこにいても圧倒的癒し力で観ていてはっぴーでした。

 

 映画は時間が厳しそうかな、ということで拝見せずに出てしまったのですが、またタイミングがあればアルクシアターさんの作品も観てみたいな~と思いました。

 皆様お疲れ様でした!

 

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