静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

弥次さん喜多さん 2023.3.10-2023.3.12

3/10 『YAJIKITA2』夜公演@ナゴヤ

3/11 『YAJIKITA』昼公演@ナゴヤ

3/12 『YAJIKITA』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 未だ舞台『文豪とアルケミスト-戯作者ノ奏鳴曲-』(以下「文劇6」)のロスから抜け出せないまま、私の日常が戻ってきてしまいました。現在文劇6の咀嚼にエネルギーを吸い取られているため、感想は特に印象深かったところに偏っております。

 

〇3/10

~配役~

・弥次さん:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多さん:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

閻魔王:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

・牛頭/腹の虫:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・馬頭/腹の虫:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・卯頭/懸衣翁/腹の虫:水谷健さん(以下「水谷さん」)

・奪衣婆/人頭幢/人呑鬼:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

 

 SNSでも匂わせがあったこの日。待ちに待ったタロウさんの新役、喜多さんのお披露目でした! 再演の頃、当時のタロウさんも金曜日に突然喜多さんが降ってきたな、と懐かしくなりながら迎えた本編、今までに見たことがなかったような喜多さんで、そう来たか! と唸ってしまいました。『YAJIKITA2』といえば、冒頭で弥次さんが喜多さんを殴り、閻魔庁ではお返しのように喜多さんが弥次さんを殴り、最後は二人で頬を抓り合うという「仲直り」の物語だと思うのですが、タロウ喜多さんは弥次さんに殴らせず、ついつい反撃してしまいます。それなのに弥次さんがちゃんとそれを受け入れているところが座長とタロウさんの弥次喜多コンビの良さだな、と思いました。二幕で弥次さんが人吞鬼に斬られるシーンを最前列の中央で観ると、人吞鬼の恐ろしさや喜多さんの衝撃が背中越しに伝わってきて大好きでした。

 

 また、三再演で水谷さんを拝見するのもこれが初めて。地獄のインストラクターは健在で、足つぼごろごろジャンプという恐ろしいゲームを用意していて面白かったです。

 

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〇3/11

・弥次さん:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・喜多さん:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

護摩の灰(兄い)/「腹痛の宿」主人/雷蔵の子分/鎌倉権五郎:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

護摩の灰(子分1)/医者/腹出し:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

護摩の灰(子分2)/近藤雷蔵/腹出し:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・「暗闘の宿」主人/産婆/豪傑の子分:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・坊主/小山田豪傑/腹出し:名古屋参笑太さん (以下「ショータさん」)

 

 この回はもはやお馴染みの配役ばかり。私はトラスケさんの「腹痛の宿」の主人が言う「うちのサイが」と、サンスケさんの医者が言う「イナリ、といっても稲荷の方じゃなくて」が大好きなので、毎公演笑ってしまいます。そろそろ耐性をつけたい。

 サンエー弥次さんとサンスケ護摩の灰さんの時に生まれる「今日はこのくらいにしといたるわ」「明日が楽しみだな!」が大好きなのですが、この回は「今日で良かったよ!」になっていて衝撃でした。こちらのパターンも強くて好きです。また、「夢の宿」でサンエー弥次さんが花道で腹出しに刀を突き付けている場面、サンエーさんの格好良さが存分に出ていて好きだな、と毎回思います。

 ショータさんの坊主はいつの間にかオルゴールのところで悩殺ポーズをとるようになっていて、うっかり見て盛大に笑ってしまいました。あれはずるいと思います。

 

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〇3/12

・弥次さん:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・喜多さん:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

護摩の灰(兄い)/「腹痛の宿」主人/雷蔵の子分/鎌倉権五郎:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

護摩の灰(子分1)/医者/腹出し:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

護摩の灰(子分2)/近藤雷蔵/腹出し:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・「暗闘の宿」主人/産婆/豪傑の子分:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・坊主/小山田豪傑/腹出し:名古屋参笑太さん (以下「ショータさん」)

 

 この日は久しぶりのトラザ権五郎さん! 約1か月間トラスケさんに腹筋を鍛えられ続けてきましたが、今回は「腹痛の宿」の主人のビジュアルの良さに圧倒されました。また、「川越人足銭渡り」では、座長子分さんと筋肉を見せつけあっていて、ポーズを決める度にバラバラとオヒネリが飛ぶのが筋肉コンテストのようで面白かったです。

 ダエ弥次さんが「腹痛の宿」で雪隠から帰ってくる時に喜多さんの股下をくぐるところ、毎回正確さがすごいな、と思って観ているのですが、この日は一度サンスケ喜多さんを肩に乗せたまま前進してしまっていたのがあまりにも面白かったです。

 久しぶりのサンエー雷蔵さんは、久々に観ると更にほっそりなさったような気がして、それでいてあのパワフルなお芝居が飛び出してくるところが強いな、と思いました。

 

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 いよいよ「YAJIKITA」シリーズも残すところ2週となり、寂しさもひとしおですが、最後まで全力で観に行こうと思います!