静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

弥次さん喜多さん 2023.2.1

2/1 「YAJIKITA2」夜公演@ナゴヤ

 

 

 2月に入り、「YAJIKITA」(以下「1」)と「YAJIKITA2」(以下「2」)の上演スケジュールが入れ替わりました。これまで「1」が配信に乗っていましたが、今月は「2」が配信されているというわけです。

 私はどちらかと言うと「2」の方に強い思い入れがあるため、どこでも「2」が観られることに感謝しながら、今月も元気いっぱい通います!

 

~配役~

・弥次さん:名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・喜多さん:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・牛頭:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・馬頭:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・卯頭/懸衣翁:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

閻魔王:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・奪衣婆/人頭幢/人呑鬼:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

 

 2月最初の弥次喜多コンビは座長とサンキューさん。座長弥次さん、いつも講談師セットを取って袖に渡すところがとても丁寧で、あの間に必ず笑ってしまいます。また、サンキュー喜多さんは観れば観るほどあのちょんまげの絶妙なバランスに魅了されてしまいます。少し控えめなのが大人っぽくて好きです。このペアももうすっかり三再演の定番ペアになりつつありますが、サンスケさんが「浮気されている気分」(意訳です)と仰っていて面白かったです。なんでも、自分が演じていない日に自分より笑いを取っていると悔しいそうで、それが足つぼ地獄のサンスケ馬頭さんの「お前とは勝負したかったんだよ」という台詞に繋がるのかな? と思いました。また、今回初めて気が付いたのですが、喜多さんが借金取りたちを屁で退けている時に反対側にいる弥次さんも臭そうに鼻を摘まんでいて、細かい! と感動しました。

 牛頭馬頭は初めてのダエ牛頭さんとサンスケ馬頭さんのお二人。このお二人、弥次喜多コンビではもう何度も拝見しましたが、牛頭馬頭になるとまた雰囲気が異なっていて面白いなと思いました。ダエ牛頭さん、「かくれんぼの鬼!」で逃げ出した弥次喜多コンビを探す時になぜか鼠が精いっぱいだろうという小さな隙間を探していてツボなのですが、閻魔様の腹の中に入った弥次喜多コンビならそのくらいの大きさなのではなかろうか、とふと思いました。「泣いた赤鬼」では、ダエ牛頭さんが金棒を持っていない方の手で殴っていて、素手で殴るのか、と面白かったです。サンスケ馬頭さんは前回大暴れだった印象がありますが、ダエ牛頭さんに天然ボケっぽさがあるためか、少しツッコミ属性を手に入れていて良いなあと思いました。

 タロウ卯頭さんはもう安定なのですが、閻魔王に殴られそうになると椅子を振り回すのが何度見ても面白く、笑ってしまいます……! タロウ卯頭さん、閻魔様によって少しずつ態度が違うのが大好きなので、参十坐さんとの組み合わせも拝見してみたいなと思います。

 サンエー奪衣婆さんはやはり可愛い要素を少なめに役作りをされているのかな? と思うのですが、それでもサンスケ馬頭さんにとってはアイドルのようで面白かったです。また、落ち着いた語り口ながら懸衣翁のことが大好きだったり、懸衣翁が必殺技を繰り出そうとしている時は嬉しそうに見ておられて、懸衣翁が絡むとちょっと可愛い一面が出てしまうのだなと思いました。それにしても、やはりあの舌の動きが恐ろしくて、普段格好良いお方だけにその勢いに脱帽します。人頭幢や人呑鬼がとても格好良いのがまた更に奪衣婆の恐ろしさを際立たせている気がします。

 ジューロー閻魔様はいつも「優しそう」「いい人」などと弥次喜多コンビに弄られていますが、閻魔庁はなかなかブラックな運営をしているようで、そのギャップが面白いなと思います。あと浄玻璃鏡を取り出す時のジゴクえもんの物真似は何が正解かまったく分からないところがジューローさんらしくて好きです。ジューローさん、初週以来ずっと閻魔王なので、牛頭さんもまた拝見できたら嬉しいです……!

 

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 そして今日、2/3はついにトラスケさんご復帰初日! 私は仕事のため夜公演のみですが、今からとても楽しみです!