静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

弥次さん喜多さん 新たな喜多さん

1/18 「YAJIKITA」昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 「YAJIKITA」(以下「1」)も早いもので4日目に突入しました。今回は喜多さんの話が多めですがご容赦ください。

 

〜配役〜

・弥次さん:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・喜多さん:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

 

護摩の灰(兄い):名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

護摩の灰(子分1):名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

護摩の灰(子分2):名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・宿屋の主人:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)


・医者:サンキューさん

・産婆:サンエーさん

・坊主:藤田誠樹さん (以下「セイキさん」)

・宿屋の主人:ジューローさん


・小山田豪傑:セイキさん

・豪傑の子分:サンエーさん

・近藤雷蔵:タロウさん

雷蔵の子分:ジューローさん


・腹出し:セイキさん、タロウさん、サンキューさん

・鎌倉権五郎:ジューローさん

 

◇前説

 この日、今まで喜多さんを演じていた名古屋山之助さんはお休み。果たして配役はどうなるのか、と、推しの喜多さんに震えながら迎えた昼公演の前説。登場したのはタロウさんとサンエーさんでした! タロウが着ておられたお衣装は、今まで名古屋参笑太さんが着ておられたもの。つまり、またもや新役ということ……! お昼の前説は妙に豪華で、セイキさんやサンキューさんも現れ賑やかに。なんとこの回、セイキさんの事務所の社長、佐野さんが客席におられて、皆集まってきていたよう。そして、ここでお姿が出てこなかったのがダエさん、トラザさん、ジューローさんのお三方のみ。早くもトラザ喜多さんは確定してしまったのです。実は先週から「推しの弥次さんもしくは喜多さんの日はチューハイを飲みます」と宣言していたおたく、ここでドリンクチケットと引き換えていたチューハイをカシュッと開けました(お隣にいたフォロワーさんに笑っていただけて何よりでした)。この後夜公演も同様にチューハイを飲みましたが、1mmたりとも酔えませんでした。

 夜公演の前説では、珍しくサンエーさんが噛み噛みに。この時「寒いからだ」と仰っていたのですが、その後ナゴヤ座の噛み噛み王ことトラザさんも盛大に噛んでいて、伏線回収となっていました。

 

◇OP

 今回初めて上手側の前方に入ったため、OPで階段の上に逃げ込んだ喜多さんのお顔が小屋の小窓から見えることを初めて知りました! 「食らえ」という喜多さんのお声のトーンが少し低めの格好良いもので、ギャップが大きかったです。

 

◇暗闘の宿

 「暗闘の宿」のジューロー護摩の灰さんは、なんとスリッパを片手に登場。このスリッパで他の護摩の灰たちをひっぱたこうとするのですが、なかなか当たりません。結局叩かれたタロウさん、どちらの子分護摩の灰になっても叩かれていて、くすりとしました。また、ジューロー護摩の灰さんが、棚を支えている喜多さんを叩いてしまい、喜多さんの「いてっ」という声に辺りを見渡す護摩の灰たちが面白かったです。

 サンキューさんの護摩の灰を拝見したのも3年ぶりだったのですが、こんなに面白かっただろうか、と思いました! 表情の作り方が剽軽で流石でした。また、タロウ護摩の灰さんと合言葉で呼び合ってから、手を合わせて「タッチ」と仰るのがとても面白く、何回拝見しても笑う自信があります。

 また、護摩の灰が明るみに出てからの捕り物騒動では、トラザ喜多さんの戦闘力が光っていました! 100tのハンマーを弥次さんが振るう場面で、いつも喜多さんの力が必要なのだろうか? と感じていたのですが(「大きなかぶ」の鼠と同じです)、この喜多さんの後押しはなかなか強大だろうと感じました。また、桶を被って弥次さんに助けを求めるところの喜多さんは片手で桶を持って防御をし、もう片方の手は中指を立てており、「弥次さん! 手が足りない!」と呼んでいたのが、トラザ喜多さんのキャラを崩さず弥次さんに助けを求められるプランになっていて、細かいところが上手いなと思いました。

 余談ですが、トラザ喜多さんのほっかむりがサンスケ喜多さんのものと異なり、ちょんまげを出す穴が開けられていたのが面白かったです。

 

◇腹痛の宿

 「腹痛の宿」の歌を推しが歌うと気付き一旦震えましたが、お兄様(忍者隠密隊B.C.AのTANBA様)のライブで慣らしていただいていたおかげで瀕死で踏みとどまれました。各方面に感謝です。

 「腹痛の宿」では、サンキューさんの医者が大暴れ。ようやく気が付いたのですが、「腹痛の宿」で一番好き勝手できるのは医者なんですね……。サンキュー医者さんに振り回されているトラザ喜多さん、3年前のゴーレムのような喜多さんとは違い、汎用型喜多さんであるため、ツッコミもできるし他の人間に振り回されることもあるのだと気付き面白かったです。ツッコミは接触の悪いテレビを叩いて治すがごとくで、頭を叩かれたサンキュー医者さんが「隕石!?」「医者を呼べ!」などと仰っていて面白かったです。サイン列終わりのご挨拶でもトラザさんが仰っていましたが、稽古で3回合わせて3回とも違うことをしたサンキューさん、本番でまたまったく違うことをしたため大変だったそう。他の組み合わせでもまた観てみたい医者でした!

 産婆の「初産でしたかの?」という問いに対しては、「はい!」と澱みなく即答していたのが面白く大笑いしていたら、「ご主人、腰を抱いてやりなさい」と言われた途端きりっとした表情になるのがとても格好良く、またもやギャップにノックアウトされました。カスタネットを軽快に鳴り響かせるところは鼻梁の高さが際立っていて、造形美にやられました!

 

◇川越人足銭渡り

 この場面は今回は雷蔵一家が新役のお二人。タロウさんの雷蔵親分も、ジューローさんの伝ペリも拝見できていなかったため新鮮な配役でした。またセイキ豪傑さんのロボットダンスはやはり素晴らしく、目を引かれました。サンエー子分さんも一緒に少し踊ってらっしゃって、良い親分子分だなと思いました。

 いざ川を渡るところでは、トラザ喜多さんを一人で背負うタロウ雷蔵さんの力強さに驚嘆しました! トラザ喜多さんはセイキ豪傑さん・ダエ弥次さんペアに遅れるタロウ雷蔵さんを馬のように叩き速度を上げていて面白かったです。

 

◇夢の宿

 今回の「夢の宿」は、ジューロー鎌倉権五郎さんとトラザ喜多さんの相乗効果がとてもよく、トラザ喜多さんが茶々を入れると、ジューロー権五郎さんが声を荒らげて牽制するようにつらねを述べる応酬が小気味良く感じました。

 また、今回喜多さんが出てくる前の腹出したちはかなり正統派というか、小ネタがなくなっていて、喜多さんが耳で覚えていたからかな? と思いました。

 ジューロー権五郎さんもとても格好良かったのですが、トラザ喜多さんのつらねがあまりにも格好良く(おたくの贔屓目だと流してください)、記憶が薄れてしまっているため、また拝見したいです。トラザ喜多さんのつらねも絶対にまた拝見したいです!

 

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 いよいよ「YAJIKITA」と「YAJIKITA2」が交互に上演されるようになり、ますますハードになっているこのリバイバルですが、毎回楽しませてくださって本当に嬉しいです。今週はあと3日、5公演観劇できるので、余すところなく楽しみたいと思います!