静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

ニンジャ初め・ナゴヤ座初め

1/2 1/30「ザ・ニンジャショー 忍者ゴエモンの巻」第一回公演・第二回目公演@西区文化小劇場
3 1/31「THE NARUKAMI」夜公演@ナゴヤ

 


 2021年に入ってはやひと月、月末に現場に滑り込んできました。新年一つ目の現場は「ザ・ニンジャショー」!今回のニンジャショーのメンバーは、百地丹波様、服部半蔵正重様、柘植ノ木猿様、くノ一ノ魔矢様、くノ一ノ水那様、伊賀崎道順様、そしてなんと徳川義直様!広い舞台で皆様のお姿を拝見できるという贅沢な時間でした。

 


 オープニングの「満月の夜」では、事前に真言を百地様が唱えるということは伺っていたのですが、実際に幕が開いて、目の前に百地様が立っているのを見た途端心臓が止まり、「ナウマクサンマンダ……」と唱え始めたところで臓器が散らばった心地でした時に最近この真言をよく聞きますね。百地様は斬馬刀を持ってのご登場だったのですが、後ろのスクリーンに投影されたお名前と満月と斬馬刀という組み合わせが最強でした。

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     続く木猿様は朧を持っての立ち回り!目の前で朧が変形するところが見られてわくわくしました。

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    水那様はあの柔らかさで、180度開脚して攻撃を避けるお姿に、「水の姿は千変万化」の口上を思い出し、好き……となりました。魔矢様は魔矢様といえば!の傘で、可愛くて強くてやっぱり最強可愛いの称号は伊達じゃない……!と思いました。くノ一が強いの大好きです。

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    伊賀崎様は綺麗なターンで華麗に敵を倒し、正重様はやっぱり床を回っておられました。ブレイクダンスというのか、現代舞踊の動きで敵を倒すやつ大好きです参照:RUDE BOYSのタケシ

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 最後に再び皆様がステージ上に集まり、スクリーンには「忍者隠密隊」のロゴが表示されたのですが、他の皆様の後からどっしりと構えて出て来られる正重様と百地様がまたとても格好良く、これは最後まで持たないぞ、と思いました。

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 義直様のMCを挟んで始まったのが正重様と伊賀崎様の忍術紹介!刀印の結び方や、忍者刀と普通の刀の違い、下げ緒七術から釣刀の術と座探りの術を見せていただきました。刀印の結び方や下げ緒七術の紹介を拝見するのは久しぶりだったのですが、こうして分かりやすく紹介してくださるので、初心者や小さなお子様でも入りやすくて良いな~と思いました。オタクは何回見ても楽しいのでこのコーナー好きです。

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 忍術紹介の次は木猿様による「飛影窮奇」!木猿様といえば毎度毎度高い身体能力を見せつけてくださるのですが、今回も宙を舞っておられました。四つの風船に連続で旋風脚を入れて蹴り割るところから始まり、人馬の術で高い位置の風船に手刀を入れ、台に乗った水那様の掲げた風船を蹴り割るお姿はまさしく窮奇……と思いました窮奇はかまいたちのことだそうです。また、マイクパフォーマンスも最高で、もう少し木猿様の煽りを聞いていたいなと思う楽しさでした。あとお昼の回では旋風脚のときに「これは弟分の神戸ノ小南が得意な技だけど今回はいないから……」みたいなことを仰っていて、百地家……!!となりました。

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 「飛影窮奇」の次は魔矢様と正重様による「傀儡大乱舞」!「傀儡大乱舞」は昨年の二月に行われた「ザ・感謝祭」でも拝見していたのですが、解像度が上がった状態で再び拝見できて嬉しかったです。最強可愛いの文句の通り、Youtubeに投稿されていたアクション動画シリーズでもくノ一の強みを活かした戦い方をされていた魔矢様ですが、この演目では正重様を傀儡とし敵を倒すという妖しく格好いいお姿を見せてくださいました!正重様を操っておられる時の表情が本当に大好きで、こんなお顔もされるのか……!と新鮮な感覚を味わうことができるのでおすすめの演目です円盤が出たら是非見てください。そしてこの秘術を魔矢様に教えた保長様の傀儡大乱舞も見てみたいなと思いました……絶対つよい

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 「傀儡大乱舞」が終わると、あっという間に前半最後の演目である「忍者演武」に。今回の「忍者演武」は、なんとゲストの尾張一座様の生演奏と一緒にというスペシャル仕様!「忍者演武」は何度か拝見してきている大好き演目の一つなのですが、太鼓の音と赤い照明と忍者の皆様という迫力の三乗になっていて、とても楽しかったです!

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 換気休憩を挟み始まったのは「石川五右衛門忍伝」……と思いきや、その前にNO MORE舞台泥棒のCMが流れだして何事かと思いました。アクションはもちろんのこと、ロゴのフォントや謎の被り物などクオリティが高いのズルいと思います。
 CMが終わるといよいよ「石川五右衛門忍伝」へ!百地様が弟子である石川五右衛門を演じられるというのも刺さったのですが、とにかくそのビジュアルが神懸かっておられる……。松の柄のお着物に鮮やかな裏地の赤、そして金の帯に黄金刀という目をひく出で立ちがとてもお似合いで、私も町民と同じように石川五右衛門に英雄を感じました死滅する日本語力。また、紫のポニーテールと陽の笑顔という普段の百地様とのギャップですっかり石川五右衛門の虜になりました。終盤で片肌脱ぎをして中から派手な金赤っぽいお着物が出てきて、これぞ石川五右衛門!というイメージにぴったりのお姿になられて、こちらもとても格好良かったです。
 また、赤子を慈しみ豊かな未来を願う父親としての表情もとても素敵で、この後待っているであろう最期を想像してこの時点で半泣きでした。石川五右衛門といえば処刑が有名ですよね……案の定最後はボロボロ泣きました
 百地様と石川五右衛門といえば「#キンが盗まれた」の切腹が印象だったのですが以前Twitterを遡って拝見しました、百地様から見た石川五右衛門はこんな男だったのかな、と思うと、当時はあまり悪くない印象だったのかもしれませんね……。百地家……。
 魔矢様が演じておられた読売屋は、序盤では分かりやすく当時のことを説明してくださっていて、観ている側も当時の庶民である感覚で「石川五右衛門忍伝」にのめり込むことができました。また、終盤になると、読売屋が庶民の気持ちを代弁してくださっていて、あの時オタクは読売屋でした
 それから、今回の「石川五右衛門忍伝」でびっくりしたのが、なんと言っても豊臣秀吉公を演じられた義直様ややこしい!義直様といえば普段は実直・真面目・天然の印象ですが、秀吉公を演じておられる義直様はまさに天下人のオーラをまとっておられて、凄い……!!と思いました。また、秀吉公のお衣装が成金趣味で、さすが黄金の茶室のお方……と思うなどしました秀吉様大好きです
 この演目、途中で歌が入るのですが、これがまた良き曲でした。百地様のお声がはちゃめちゃに好きなオタクなので「ザ・感謝祭」の時の「Ninja Onmitsu Anthem」でも爆沸きしたのですが、今回も爆沸きしました。あと妙に「髑髏城の七人」を思い出したのは何故だったんでしょうか……。曲調……?ステップ……?
 また、曲の後に挟まった石川五右衛門VS伊賀者の忍術三番勝負も面白かったです!一本目は石川五右衛門VS木猿様で、より的の中心に手裏剣を当てた方の勝ちという勝負でした。昼は「手裏剣?得意得意、外したことない」という五右衛門様の手裏剣が中心から少しずれて刺さり、木猿様の手裏剣がほぼど真ん中に当たったのですが、刺さりきっていなかったのかぽろっと落ちてしまい、凄い顔で煽られていて思わず笑ってしまいました。夜は木猿様の方の手裏剣は刺さることもなく跳ね返って落ちてしまい、これまた煽られていて面白かったです。二本目はVS正重様で、風船を吹き矢で割る勝負!昼はこちらも「外したことない」と豪語しておられた五右衛門様、見事綺麗に割っておられました。また、天才忍者正重くん様も昼夜共に割っておられたのですが、音が五右衛門様の方が綺麗とのことで、五右衛門様の勝利となりました。あと吹き矢を正重様が五右衛門様に渡していたのですが、「これを使え」と渡してくださるのが優しいなと思いました。筒に毒を塗っておけば良かったのでは……?優しい……。三本目は何故か叩いて被ってじゃんけんぽん。対戦相手は伊賀崎様で、「こんなキラキラしたやつには負けねえ」と仰った五右衛門が、伊賀崎様に自分もキラキラじゃないか、と突っ込まれていてキラキラ勝負でした。昼は伊賀崎様が見事勝利したのですが、夜はお二人ともあわあわしてらして、一回落ち着く時間が取られたのが面白かったです。
 終盤で石川五右衛門が秀吉公の寝所に忍びこんだところで伊賀者に囲まれるところでは、黄金刀から斬馬刀に持ち変えたのを見て心の中で「師弟!!」と叫びました。斬馬刀を取り出す前に「本当は使いたくなかったが」と仰る裏には師匠である百地様の得意武器という気持ちが強くあったのかな、それでも斬馬刀を扱えるお方なんだなと思ったりして死にました。あと斬馬刀が五右衛門仕様でちょっとデザインが違ったのが細かくて凄いなと思いました!

 

 「石川五右衛門忍伝」で死んだ情緒が戻ってくる前に尾張一座さんのステージに!太鼓のことは全く分からなかったのですが、迫力のある凄いステージでした!男性の方だけでなく、女性の方もパワフルに大太鼓でいいのかな?を叩いてらして、とても格好良かったです!

 

 そして早いもので「ザ・ニンジャショー」最後の演目である「ハレノヒ~祝宴~」に!「ハレノヒ」といえば、誰が呼んだかエクストリームハーヨイショなのですが、今回も百地様はエクストリームしておられました。百地様のハーヨイショ、どうしてあのスタイルになったのか気になるところです。また、魔矢様と水那様が舞台上の上手と下手に分かれたところで、水那様が魔矢様の方に全力の笑顔を向けておられて、さすが魔矢様パワー!となりました。魔矢様と水那様のくノ一コンビ大好き……。
 「ハレノヒ」の最後は名乗り口上!この口上、本当にそのお方をよく表現していて分かりやすいなと思います。口上音源が欲しい
 幕が降りきるまで皆様が手を振ってくださっていたのも嬉しかったです!

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 先日公開された「ザ・ニンジャショー」DVD・BL発売決定告知動画のの「絶景かな、絶景かな」の声を聞くとまた泣いてしまうのですが、この「石川五右衛門忍伝」が永遠になるのが嬉しいです。早く手元にほしい……!!あと、特典映像みたいに、昼の「飛影窮奇」でフェイントをかける木猿様のところとか、「石川五右衛門忍伝」の忍術勝負のところとか、差分も欲しいな……と思いました。入ってたらいいな~!!あと劇中歌も買わせてください。

 


 翌日1/31は「THE NARUKAMI」夜公演!この日は元々狙っていたものの取り損ねていたのですが、直前にキャンセルが出ているのを見つけ滑り込みました。もしかしてトラザさんの絶間とトラスケさんの龍神様とサンスケさんの鳴神上人では、という予想通りの配役!トラザさんの魔苦減須とトラスケさんの魔苦減須夫人は、虎変の時の特別版でしか観られなかったため、今回はペアのお役で拝見できて嬉しかったです!


 トラザさんの絶間は、配信で観ていたよりも進化して、より大人っぽく、よりスレた少年になっていて、こういう絶間大好きだなと思いました。「礼なんて言われねえよ!」の声に胸が締め付けられました。序盤のとげとげしさのある絶間が、終盤には柔らかくなっていて泣きそうになりました。あと丸火武殿下の時も思ったんですがトラザさんヤンキー座り上手くないですか?


 また、トラスケさんの龍神様は、他の龍神様と比べると神様みが強く感じて新鮮でした!トラスケさんはギャグに振り切れている時ももちろん最高なのですが、二郎神や龍神のような静のお芝居をされている時が一番深く刺さります。ビジュアルの良さ最大出力って感じ……。


 また、この日は白雲坊がサンエーさん、黒雲坊がタロウくんという多分初の配役!ちょっとヤンキーみがあって、なおかつ面白くて最高でした。絶間を封じるところの呪文が「お師匠のアウター最低十万円!」が最高すぎて忘れられません。

 

 

 2月に入って座長も復活したので、座長のお芝居も久しぶりに観たいです!今後も「THE NARUKAMI」楽しみです~!!