静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

おやすみ魔苦減須

75 11/22「魔苦減須」夜公演@ナゴヤ

 

 

 ついに来てしまいました、ナゴヤ座版マクベス千秋楽! 千秋楽の名に相応しく、たくさんの感情を浴びて握りしめた黒い紙ナプキンがぐしゃぐしゃになりました。

 

 

 サンスケさんの魔苦減須を観たのは前回の10/31以来だったのですが、11月の配信をほとんど拝見できてなかったというのもあって、魔苦減須の進化をとても感じました。千秋楽の魔苦減須は、魔女の予言によって野心に堕ちるというよりは、弾漢を殺せる人格を作って演じている印象を受けました。でもその仮面は夫人の前では崩れちゃうのが……という話をサイン列でお話したら、愛する人の前では修羅でいられなかったんだよね、と返されて爆発しました。解釈に合う!魔苦減須が蛮行殺して謝るところで仮面が外れかけていてしんどかったし、蛮行が魔苦減須に手が届かなかったのもしんどかったです。一幕で丸火武に強い方が征夷大将軍になればいいと言われて、蛮行とジャンケンするところで、後出しで勝つ魔苦減須が、蛮行殺すところで小刀取り出すタイプの魔苦減須を思い出して、魔苦減須の潜在意識を感じました

 それから特に刺さったのはトウザさんの蛮行!二幕で魔苦減須に呼び出されて来るところで震えていたのが、親友だと思っているぞって伝えたくて無理に振舞っている感じがしてこの蛮行好きだなと思いました。

 サンスケさんの魔苦減須とトラスケさんの夫人は圧倒的に愛情が深いコンビだと思うのですが、蛮行を殺したあと、幻覚の蛮行が後ろから来るところで、魔苦減須の厳しい言葉は夫人に向けられたものではなかったものの、それが夫人にとって拠り所を失う言葉になって夫婦の関係も壊れてしまったのかなと思いました良い夫婦の日なのに……

 千秋楽の魔女は、実際には存在していないという感じがあって、「真駈太夫蝦夷の地に向かったよ」とか、「復讐に燃えた丸火武と真駈太夫がやってくるよ」とか、そういった言葉は、魔苦減須には魔女の言葉に聞こえているけれど、本当は城の兵士の言葉だったのかなと思いました。本当はいないのにそこにいるように見せてくださるサンキューさんのお芝居が魔女みたいだな~と感じました。

 それからなんといってもシモンちゃん!実はシモンちゃんを生で観られていなくて、一度サンエーさんの魔女を拝見した時は蚊取り線香たべ美だったので、最後の最後に観られたのでとても嬉しかったです!

 

 また、カテコの最後にはなんと座長が!座長が足蹴にされていらしたのが、YAJIKITA2の閻魔様思い出して泣きそうになりました。最後に青山さんから座長に切り替わってキメてくださるのがとても嬉しくて、観られて良かったなと思いました。早く座長が安心して戻ってこられる環境になりますように……!

 

 

 「魔苦減須」は結局9公演+虎変披露会しか実際には観劇できなかったのですが、配信のおかげでたくさん拝見できました!「NARUKAMI」も原典を読んだり映像を観たりしたのですが、既にとても楽しみです!

f:id:m328_0201:20201208122150j:image
f:id:m328_0201:20201208122201j:image
f:id:m328_0201:20201208122153j:image
f:id:m328_0201:20201208122146j:image
f:id:m328_0201:20201208122138j:image
f:id:m328_0201:20201208122142j:image
f:id:m328_0201:20201208122158j:image