静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

弥次さん喜多さん 2023.2.24,2.26

2/24 『YAJIKITA』夜公演@ナゴヤ

2/26 『YAJIKITA』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 インフルエンザの流行により、ナゴヤ座も休演を挟みましたが、ついに復活! 『新山猫 最終章』を終えた名古屋虎三郎さんも合流し、パワーアップしたナゴヤ座を観てきました!

 

〜配役〜 24日/26日

・弥次さん:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・喜多さん:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

護摩の灰(兄い)/「腹痛の宿」主人/雷蔵の子分/鎌倉権五郎:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

護摩の灰(子分1)/医者/腹出し:名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)/名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

護摩の灰(子分2)/近藤雷蔵/腹出し:名古屋参笑太さん(以下「ショータさん」)/名古屋参太郎さん(以下「タロウさん」)

・「暗闘の宿」主人/産婆/豪傑の子分:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・坊主/小山田豪傑/腹出し:藤田誠樹さん(以下「セイキさん」)/名古屋参笑太さん (以下「ショータさん」)

 

 弥次喜多コンビは金曜日・日曜日共にダエさんとトラザさん。トラザさんの喜多さんはもちろん久しぶりだったため、とても新鮮な観劇でした。1月のトラザ喜多さんとは違う台詞の言い方が定着していたり、1月にはやっていなかった小ネタが増えていたりと、とても面白かったです。個人的に好きなのは、「腹痛の宿」の冒頭の、喜多さんが歌うところで、マイク(刀)のスイッチが入っておらず口パクになってしまう喜多さんと、初めて対峙するトラスケさんの宿屋の主人に負けて笑ってしまうトラザ喜多さんです。今回、初めての組み合わせとなるタロウさんの医者に翻弄されていたのも印象的でした。トラザ喜多さんはトラスケ主人さんの「サイが」に対して毎回しっかりとサイポーズをしているのも可愛かったです。

 今週のダエ弥次さんは、OP前の「きったねえ名前の捕方専門三文役者」という台詞を「きっっっっったねえ」と溜めるのが復活していて嬉しかったです! それから、「川越人足銭渡り」のダエ弥次さんが目ヤニを喜多さんに突き付けて人足さんを探しに行かせる様子が面白くて笑ってしまいました。

 このお二人の弥次喜多コンビ、1月末にも「暗闘の宿」で弥次さんかどうか確認する時に謎の音で弥次さんかどうかを判定していて面白かったのですが、日曜日は更に進化してダエ弥次さんによる歌ネタになっていました……! トラザ喜多さんが「これは違う」と首を振って判定しているのがとても面白かったです。

 

 トラスケさんの護摩の灰さんは割と大人しく感じるのですが、反対にやっぱり大暴れしているのが「腹痛の宿」の主人だと思います。「妻(さい)が……あ、こっちのサイ(角のポーズ)じゃないですよ」と「丁度いーじゃん!!」で必ず笑ってしまうのでトラスケさんの破壊力は凄いな、と実感しています。今のところトラザ喜多さんもトラスケ主人さんの赤ちゃんの泣き声に全戦全敗なので、トラザ喜多さんが慣れる前におたくも耐性をつけたいです。多分無理です。

 

 お医者様は金曜日がタロウさん、日曜日がサンスケさん。お二人とも大好きなお医者様なので、とても楽しかったです。タロウ医者さんはサンスケ喜多さんとの「できる?」「できる!!」やり取りも好きなのですが、タロウ医者さん定番の「○○さつ」縛りのない医者と喜多さんも好きでした。トラザ喜多さんの怪力がタロウ医者さんを容赦なく襲い、「ひよこが……」と仰っているのが面白かったです。

 サンスケ医者さんとのやり取りは久しぶりに拝見できました! サンスケ医者さんの「ユーモア」が大好きなので、お稲荷さんでまたもや大笑いしてしまいました。えっどうしてあれで笑わずにいられるんですか……? あとサンスケ医者さんは禿頭がセンシティブらしく、トラザ喜多さんに触れられて襟をつかみ上げていたのが面白かったです。

 

 お医者様の話をしたついでに護摩の灰さんの話をするのですが、サンスケ護摩の灰さんを久しぶりに拝見できてとても嬉しかったです! あまりにも久しぶりのため、サンスケさんだとはたきを振り回した後に「今日はこのくらいにしといたるわ」と仰るのを完全に忘れていて、やっぱり笑ってしまいました。サンスケさん独自の謎ステップも大好きです。タロウ護摩の灰さんは、またもや「ビビデバビデブー」を拝見できて、「これこれ!」と思いました。

 

 雷蔵さんは金曜日はショータさん。このポジションを拝見するのも久しぶりで、そういえばショータ雷蔵さんってこんな感じだったな、と思い出しました。この回は口癖がなかった気がして(気がして)、もしかしてこの雷蔵さんは親分になってから口癖を作った雷蔵さんなのかな……? と思いました。日曜日のタロウ雷蔵さんは、タロウさんのビジュアルがはちゃめちゃに整っておられて、この雷蔵さんは絶対にビジュアルで宿場町を治められるに違いないと確信しました。

 

 坊主と豪傑さんはセイキさんとショータさん。セイキさんのお坊様、弥次さんがオルゴールのBGMと共に一周するところで煙草を吸っているように見え、少しテンションが上がりました。あまりにも態度が悪くて最高でした。豪傑さんは、相変わらずダンスがきれきれで面白かったです。

 ショータさんの坊主/豪傑さんを拝見するのはまだ2回目くらいなのですが、今回はあまりお坊様が見えない位置に座ってしまって悔しいです……。豪傑さんはやっぱり求心力がなくて、むしろよく子分になってくれたな……と思いました。

 

 今週のMVPと名高いサンエーさんは、『YAJIKITA』の方では2日連続で産婆さん。サンエー産婆さん、容赦なくダエ弥次さんを踏みつけて向こう側へ行くのが大好きです。今週の産婆さんは御髭があったにも関わらず、ちゃんとお婆さんに見えたのが凄いなと思いました。

 また、豪傑さんの子分さん、セイキ豪傑さんに対しては一緒に涙ぐむところまではしてくれるものの、ショータ豪傑さんに対してはちっとも共感してくれず、前時代的な熱血上司と、冷めた若手社員のようなシュールさがあって、これまた面白かったです。ショータ豪傑さんに「こいつの顔が~」と指されて幽霊を見ている子分さん、良いキャラだなと思いました。

 

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 2月の公演が全て終わり、いよいよ最後の一か月に突入。今後の「YAJIKITA」シリーズも目が離せません!