静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

62.    11/15    劇団☆龍(Dragon)童子プロデュース『蒼ノ風』夜公演@愛知県芸術劇場 小ホール

※今回の記事は『蒼ノ風』とTRUMPシリーズのネタバレを含んでいます。

    劇団☆龍(Dragon)童子さんの『蒼ノ風』を観てきました。当初は「サンスケさんと岩田さんは別だから……!!」というよく分からない言い訳をしていましたが、前の記事(YAJIKITA そしてYAJIKITA - 静心なくお金飛ぶらむ)で行くと言ってしまったので、観念して行ってきました。

 

    私が行ったのは初日の夜公演。前情報も仕入れず、昼公演の感想を見る間もなく、『朱ノ月』を観る間もなく、無防備な状態で挑んでしまいました。そして終演後の第一声は「なんで1公演しか観られへんの!!??」。こんなに刺さるなんて聞いてない、こんなに繭期を揺さぶられるとも聞いていない。以下蒼の世界と繭期と行ったり来たりしている感想です。

 

 

    ジフイは一目見ただけで蒼ノ民から慕われている長なんだと思ったし、一声聞いただけでこの人はとても強くて優しくて信じていいんだと思える人でした。逆にサウは見るからに弱くて、頼りなくて、それでいて真っ直ぐな優しい人という印象。違う人間ではあるものの、サウはジフイの生まれ変わりなんだ、とストンと入ってきました。
 ジフイ、周りに散々影響を与えて、希望そのものみたいなのにいきなり死んでしまうのがとてもアレン・ストラウフだなと思ってしまって、もうダメでした。推し、いつもそうやって死ぬ!あと岩田さん死ぬのうますぎると思うんですよ。死ぬのがうまい役者に弱いのに!血吐いた!!死ぬ前の狼闇族相手の殺陣はあまりにも格好良くて、お隣のフォロワーさんの手を握り潰しましたごめんなさい

 

 ジフイがアレンならサウはソフィな訳で、ソフィが本を読んでる……となったのは置いておいて、前世のことを知る前の何かが欠けていると感じているちょっと不安定な感じが好きだなぁと思いました。ナランに出会ってすぐに名乗って握手求めるの、ジフイじゃん……と思ってまた涙腺が壊れました。サウ、ひたすらに可愛くて、本の埃をふーって吹くところとか、カテコでぱたぱた小走りで捌けて行くのとか、ズルいな~~~!!と思いました。カテコも役入ってるタイプ、大好きです。無理です。

 

 それからイタチ……。イタチ本当に良い役でしたね。イタチについて話そうとすると、言葉は出てこないわ涙は出るわで全然ダメなんですが、絞り出せたのが「太陽だったなぁ……」です。ルクスに対してずっと「親友」って言い続けてたの泣いた……。ルクスにとっての太陽はナランじゃなくてイタチでしょ……。
 ルクスもしんどかったですね。純血だから、と祭り上げられたものの、狼闇族を率いるということが実際どういうことなのかあまり分かっていないという印象でした。イタチと出会って狩りをしないという生き方を知ったけど、狼闇族の族長としては間違いなんだなぁ……。狼闇族としての生き方しか知らないピカロやルゼルナは狩りをしないという生き方は受け入れられないし……。イタチのことを含めて狼闇族が一番しんどかったです。
 ピカロとルゼルナは、ジフイの時代は相手よりルクスに気に入られようとバチバチしてたのに、30年後にはルクスより相手を選ぶような関係になってたんだね……。ルクスを選べなくなってしまったのだと思うと本当に辛くて、「そんなのズルい」が刺さりました。

 

 『蒼ノ風』といえばやっぱりナランで、ずっと名前を教えてくれなかったナランが名前を教えてくれたところ、もう無理!すぎて無理の階乗だったし、サウに一瞬で名乗ってくれるのも無理!でした。あとジフイが死んでからもずっとジフイが言ってたことを覚えていて、受け継いでいて、やっぱり泣きました。
 蒼ノ民といえばシャンがしんどかったんですけど、ジフイのそばにいて、人間と霊人が共生できる世界を目指していたのは分かっているのに、それでも狼闇族を殺したいほど憎んでいたんだな……我守護なんだな……。あ、地図を広げるタイミングを見計らっていたのは可愛かったです。

 

 ムング様は選民思想の塊でドブネズミとか言い出すからアンジェリコ様じゃん……と死んでしまった。でもムング様、仲間も簡単に殺すけど家族想いなんだよね……。どうしても憎めなくて、好きです。セルジは完全にシャチの代用品としてのセルジで、マリゴのウルみたいだけど、セルジは操られているわけではないから殺せてしまうんだな……。私は顔認識がガバなので安西慎太郎と杉江大志の顔を混同しちゃうんですが、原田さんも同系統のお顔をしてらっしゃるので、もうアンジェリコ様かな???となりました。何人アンジェリコ様いるの?ムング様とシャチとセルジの地獄、とても馴染みのある地獄で安心感すらあったけど地獄でした。しんど。

 

 オルワハとモロスはすごく面白くて可愛かったんですけど、これなんかあるやつでしょ……?TLでちょっと見た!!『朱ノ月』も早く観たいです。

 

 謎の男さんの見返りって結局なんだったんだろうって考えてたんだけど、雲か太陽を隠してしまって信仰が集めきれなくなってたのかな……などと考えてました。あとピアスがズルい!大きい!!

 レイワとヤァスが「希望」と「絶望」だとパンフを見て知って、二人がセットで動いていて良かった……と思いました。「希望」と「絶望」にソリルという「流れ星」が加わってしまうの、繭期に悪いからダメです。名前の意味について考え始めたら本当に収まらないのでここまでにします。

 

 

 『蒼ノ風』について考えていてまとまらない記事になってしまいましたが、まだ『朱ノ月』も観ていないので、ゆっくり考えようと思います。『蒼ノ風』お疲れ様でした!