静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

SAZEN2 2024.2.3-2024.2.4

2/3 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』公開ゲネプロ@Lives NAGOYA

2/3 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』@Lives NAGOYA

2/4 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』昼公演・夜公演@Lives NAGOYA

2/4 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』後夜祭@Lives NAGOYA

 

 

 『SAZEN0』の幕引きから早2週間。「SAZEN」シリーズの行き着く先を見届けてきました。

 

f:id:m328_0201:20240206144203j:image

 

 どこから感想を綴るべきか迷ってしまうので、今回は順番にいこうと思います。

 

 

本編

 

~配役~

・小野塚弥一郎:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・天羽新次郎:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・碁吉:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・相馬大膳亮:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・金子辰之助/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・加藤六灸/小野塚鉄斎:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・相馬昌胤:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)
・瞬風/丹下左膳名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・乱同/諏訪栄三郎:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・蒲生遼軒:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

 

弥一郎

 まずは弥一郎から。最近観ていた『SAZEN0』より大人びていて、『SAZEN』よりも哀しみを帯びた弥一郎だなと思いました。

 弥一郎の強さは精神だというのは『SAZEN』『SAZEN0』でも描かれていたものの、『SAZEN2』が一番弥一郎の精神の強さを感じた気がします。だからこそ辻斬りをしようとする赤雲丸に抵抗して「逃げろ」と言えたのだと思うし、きっと剣の腕は栄三郎に追いつけなかったけれど、弥一郎には志の真っ直ぐさがあるから良いのだと思いました。

 また、ラストで行方知れずとなった弥一郎ですが、行き着く先が鉄斎と同じ方ではなく栄三郎や左膳と同じというところが好きでした。きっと一度刀の魔を帯びて人斬りになってしまったら、鉄斎が進む正しき道には戻れないんだろうな……。弥一郎がもう何も失わなくて済むように祈っています。

 このシーンで出てくる鉄斎と栄三郎は弥一郎の中で強く印象に残っている二人の姿なのだと思っているのですが、そのお衣装が『SAZEN0』のもの、つまり五年前の姿なのだというところが興味深かったです。

 

新次郎

 『SAZEN』では信念がよく分からなかった新次郎。今回改めてしっかり描かれて、新次郎の性格が程よくジューローさんご本人と溶け合っていて好きだなと思いました。

 弥一郎の強さが精神、栄三郎の強さが剣技であれば、新次郎の強さは優しさと正義感なのかもしれない。鉄斎が持っていたそれらを三人が受け継いだのならば、鉄斎が三人で共に生きることを望んだのも頷けるなと思いました。

 弥一郎、碁吉という強い力に飲まれてしまった二人と対峙する際に、泣き出しそうな表情で語りかけていたところがとても良かったし、碁吉に正義を問われて「共に探そう」と答えられるところが好きでした。

 「子孫」を「こまご」と読んだことは、暫く笑い続けられる自信があります。

 あとこれは細かいところですが、地下牢開けのシーンで一度上司は大岡忠相だと仰っていて、原作を読んだおたくの感情が「そうだよな~!」と騒ぎました。

 

碁吉

 剣もできず頭も良くなく、強大な力に魅了されてしまうような、弱い存在であった碁吉。この役どころ、サンジャクさんのお芝居の持ち味が発揮されていて本当に良かったと思います。

 十手を向けても及び腰だった碁吉が、青竜丸を与えられたことによって軽やかな動きを手に入れて喜ぶ姿がとても純真で、いとも簡単に遼軒に付け込まれてしまう様子は、考えることの大切さを説かれているような気がして恐ろしかったです。

 

相馬大膳亮

 死んだと思われていた大膳が乞食に身をやつして出てくることがまず一番大きな衝撃で、左膳が藩邸に乗り込んだあの一番大事なところはどうなったんだ、と思いもしたのですが、それはさておいて。

 改心した様子を見せるも、紫風流閃には勢いよく食いつくあたりは怪しい。きっと何か企んでいるに違いない、と思っていたらしっかり裏切って六灸を殺していて面白かったです。あの「相馬大膳亮様と呼べ」のところ、藩を追われていても「相馬」を捨てられないのだなと思って好きでした。

 新次郎と共に地下牢に入れられている場面では、初めは地下牢の強固さを熟知しているからこそ心理的な足枷となって脱走を試みなかったのかと思いましたが、二回目以降、ただ様子を伺っていただけなのやもしれないという違う見方ができたのが良かったです。どうして大膳の牢には鍵がかかっていなかったのかな……。未だ相馬藩内に紛れ込んでいるという大膳の手の者による工作なのかも……。

 ただ大膳の目的は分かりにくいように感じました。「成さねばならぬこと」とは何だったのだろう。魔剣を手に入れることだとしたら、『SAZEN』から何も変わっていないのだなと思いました。

 

金子辰之助/講談師

 辰之助がもう少し早く紫風流閃を打ち直していれば鉄斎や栄三郎が命を落とすこともなかっただろうと思うと、とても悔しい。悔しいのですが、ただ町道場の刀をめぐる奪い合いより大きな、倒幕という企みに対抗し得る力として間に合っただけ良かったかな……とも思います。でもやっぱり栄三郎のことが好きなので、『SAZEN』の時に弥一郎が辰之助に連絡をしていれば栄三郎はひょっとすると……と思ってしまうのは許してください……。

 『SAZEN0』のラストで語った「人を生かす剣」が打ち直された紫風流閃だろうと思うので、人を生かすために打ち直した刀を倒幕や復讐のために使われたことに対してどう感じていたのか、もう少し掘り下げがあってもいいなと思いました。

 辰之助はあの後どうなったのでしょうか。無事に火の手から逃げ伸びられたのかがわからないので、心配しています。

 

 OP「紫風流閃」前の講談師の語りは、元々ナゴヤ座で上演していた『SAZEN』で講談師を演じておられたサンキューさんだからこその良さがあるなと思いました。誰の台詞かを分かりやすく伝えてくださっていて良かったです。欲を言えばサンキューさんのあの「開門!」がもう一度聴きたかった~!

 

加藤六灸/小野塚鉄斎

 それぞれのソロビジュアルが公開された際に一番反響があったと思しき六灸さん。ビジュアルは色物でありながらも実力派で、六灸さんのRock魂が乱同を退けているのだから流石だなと思いました。あのファッションでありながらも旗本であるというところも面白いし、石頭を「Rock」という割にお酒はロックではないセンスも最高で、この奇抜なポジションはダエさんだからこそだなと思いました。

 

 六灸が退場したのち、鉄斎の姿で出てくるわけですが、千穐楽の回で花道の先で栄三郎と別れる際に何か言葉をかけていて、後方ブロックの空気がざわっとしました。あれ、何と仰っていたのでしょうか。個人的には栄三郎が弥一郎に「お見事でした」と声をかけるように、鉄斎からも栄三郎に「よく頑張った」とお声掛けいただきたいところです。

 

相馬昌胤

 登場時からきっと昌胤は正気なのだろうとは思っていたものの、シロウさんの二幕後半の本性を現した後のお芝居がとても良く、予想通りの展開であるにも関わらず目を惹きつけられました。

 二日目からラストで弥一郎と新次郎に触れられると「僕に触れるな!」と激昂するようになり、ますます良くなったなと思いました。

 

 昌胤はいつから操っていたのしょうか……。ひょっとすると、まだ大膳が相馬藩主だった時代から裏で機会を探っていたのかもしれないと思わせるところもあり、とても好きでした。

 

 昌胤と遼軒のシーンで鳴っていたあの鈴の音は結局意図が読み解けなかったので、どこかで答え合わせをしていただきたいです。

 ところで、昌胤のあの蝶は遼軒がつけたのでしょうか。付けられた時の昌胤の感情が知りたいところです。

 

瞬風/丹下左膳

 瞬風はほとんど出番がないままに退場していましたが、花道を通っての出捌けの度に高い跳躍力を見せていたのがとても良かったです。

 乱同と共にいると柔剛のバランスが良く観ていて面白いコンビだったので、この二人の物語をもっと見てみたかったです。二人はどうして一緒に組まされていたんだろう……。

 

 丹下左膳は『SAZEN』より明るさを感じました。それは一度大膳を斬ったからなのか、今回は自分の意志で戦いに加わったからなのかは分かりませんが、「怪剣士」より「ダークヒーロー」の印象が強くて好きでした。

 左膳の登場シーンはメインステージに注目が集まっている時の花道からで、後方から少しずつ衝撃が伝播していく様子がとても良かったです。『SAZEN0』の間ずっと焦らされていたからこその「満を持して」というタイミングが最高でした。

 

 『SAZEN』を観ていた時、左膳が何故赤雲丸を抜いて正気を保つことができたのかよく分からなかったのですが、弥一郎の腕を斬り落とした際の「不具を嫌う」で納得しました。

 今度こそ大膳を斬った左膳は今後何処へ行くのでしょうか。弥一郎の旅立ちを見守っていたので、きっとまたいつか巡り合うのだろうなと思います。

 

乱同/諏訪栄三郎

 乱同は、お芝居をじっくり観るというよりはトラザさんがアクションをなさっているところを楽しめるポジションだったなと思います。でも、その中でも立ち振る舞いなどで乱同というキャラクターの性格なども伺い知れて好きでした。

 お兄様(忍者隠密隊 百地丹波様)の方では最近拝見する機会のない斬馬刀ですが、トラザさんが振り回してくださって嬉しかったです。あの重みのある一撃が大好きでした。

 

 正直なところ瞬風と乱同は兼役で、左膳と栄三郎も出てくるのだろうなと予想していて、瞬風が退場してから左膳が戻って来た時に「やっぱりそうか」と思ったのですが、乱同が二幕後半まで残っていたため栄三郎はないのか……と油断してしまいました。そんなことはありませんでした。

 鉄斎と共に逆光の中登場した栄三郎は、座っていた席と照明の位置の関係でなかなか栄三郎の顔が見えず、より実体のない存在という印象を受けて良かったです。この時の画があまりにも綺麗で、「鉄斎と栄三郎が出てきた」ということよりも画面の美しさに涙ぐみました。シルエットでもわかる横顔の美しさに慄いたのは内緒です。

 この栄三郎、やっぱりとても実直で大好きでした。最後に弥一郎に頭を下げていくところも、生前とは違ってややゆったりと歩いていくところも、栄三郎の人生が詰まっていたように感じました。

 鉄斎と別れて反対に向かう場面。栄三郎が進んだ方向に左膳と弥一郎も向かって行きます。左膳と弥一郎に共通するものは地獄に生きていること。だから、最後に栄三郎が向かったところも地獄のはずです。ただ、それでも栄三郎がまっすぐに前を見据えて突き進んでいて、悲しさと力強さを感じました。

 

蒲生遼軒

 遼軒は泰軒が大膳の元で使われていた頃、どこで何をしていたのでしょうか。昌胤に仕えていたのかな……。キャラクターとしては大好きなのですが、兄弟の関係性があまり見えなかったため、ただでさえ昌胤を操っているつもりで掌の上で踊っているだけの遼軒が更に滑稽に見えてしまいました。

 泰軒と遼軒がどのような環境で育ってきたのかはわかりませんが、二人とも扇の扱いに長けていて、どこかで学ぶことがあったのだろうなと思いました。

 

源さん

 アクションチームのMURA3さん演じる源さん。作中で名乗りはしなかったものの、発言からして『SAZEN』で小野塚道場にいた源さんだったのだと分かって好きでした。回を重ねるごとに言い方も変わってきていて、とても良かったです。

 

麗麗

 新曲の「紫風流閃」はじっくり聴きたい気持ちがあるのにメインステージでも格好良いOPが繰り広げられていて、目が足りず大いに困りました。

 OPを一般名称ではないとわかったうえで敢えて「キャスパレ」(キャストパレード)と呼びますが、キャラクターの紹介や示唆の仕方がとても好きでした! 殺陣も後方ステージまで使っていて見応え抜群でした。

 

 EDの「化物」は、初日は初めから紅愛さんが歌っておられたのですが、2日目は恐らく喉の調子が悪いことからの演出変更で左膳と共にご登場になっていて、これもこれで好きだなと思いました。「カブキカフェ ナゴヤ座」の座長と「名古屋で一番名古屋を推すV系バンド」のリーダーが肩を並べて現れるの、豪華すぎる……!

 我々ナゴヤ座のおたくたちはEDのインスト版「化物」を聴き慣れているので、今までずっと聴いてきたインスト版「化物」を生音で拝見する機会の有難さを感じました。

 

f:id:m328_0201:20240206144313j:image

 

 「SAZEN」シリーズの締めくくりとなる『SAZEN2』、ストーリーや動機のあたりで首を捻ってしまうところもあったものの、ぐっと「SAZEN」の世界に引き込んでくださったのは座員の皆様の熱量と、八代さんの演出のおかげだと思います。今回全公演観劇できて本当に良かった!

 

f:id:m328_0201:20240206144251j:image

 

後夜祭

 主演のお二人が泣いてらっしゃって、周りのファンもたくさん泣いていた千穐楽を終え外に出ると、もう後夜祭の整理券の配布が始まっていました。余韻とは。

 『SAZEN2』本編はずっと最後の方にゆっくり入っていたのですが、周りの皆様のご好意もあり後夜祭は早番で入ることができました。本当に皆様のお陰です……。ありがとう……。

 

f:id:m328_0201:20240206144328j:image

 

~セットリスト~

1.CLIMAX CITY NAGOYA

(MC)

2.喫茶ロックンロール

辰之助リコーダーソロ)

(六灸パフォーマンス)

(祠の歌)

(ホコロット)
3.タマシイデイズ
4.雷名-RAIMEI-

(口上披露)
5.DERA☆GROOVE
EN.紫風流閃

 

 前説ですでにスタンディング状態になっていた会場に入場SEが流れ始まった1曲目はやっぱり「CLIMAX CITY NAGOYA」(以下「CCN」)! 忍者隠密隊B.C.Aのライブに通うおたくたちにはお馴染みで、麗麗さんが初めての方でもきっと盛り上がりやすいこの曲を初っ端に配置してくださって嬉しかったです。

 

 「CCN」が終わると、麗麗さんの自己紹介タイム。普段から初めての方でも差をなくそうと自己紹介をしてくださいますが、今回はナゴヤ座に寄せた自己紹介で、差をなくすだけではなく歩み寄りの姿勢もあるのが凄いなと思いました。『YAJIKITA2』のトラザさん喜多さんみのあることを仰っていた銀さんと謎のカマドウマ諱さんがツボです。

 ここでナゴヤ座からもサンスケさん、トラスケさん、シロウさんがご登場。それぞれ『SAZEN2』のお衣装で出て来られたので、麗麗さんの自己紹介を真似て役の自己紹介をしよう! というサンスケさんの思い付きでトラスケさんとシロウさんが苦戦しておられたのが面白かったです。サンスケさんの見事な名乗りに続いたトラスケさんは、「蒲生遼軒」と名乗らなかったがために謎のチゲ鍋さんになってしまいました。最後に残ったシロウさんを必死で紅愛さんが庇っておられましたが、シロウさんは果敢に挑戦。昌胤らしい名乗りで最高でした!

 

 ナゴヤ座のお三方と一緒に演奏する2曲目は「喫茶ロックンロール」。この曲、未だ手拍子以外のフリができないのですが、ファンの方がやってらっしゃるフリがめちゃめちゃに可愛いので覚えたいです。

 この曲、紅愛さんの喉の調子の関係から夢呂さんがメインで歌うことになり、「マブダチ」のシロウさんが歌詞のカンペ持ち係に任命されていて面白かったです。また、途中で紅愛さんが「歌える気がする!」と入ろうとした時に夢呂さんが譲らず、サビで紅愛さんにバトンタッチするのがとても好きでした。

 

 サンスケさん達に続いて登場したのはダエさんとサンキューさん。お二人とも癖の強いご登場で、大笑いしました。

 サンキューさんはやりたいことがある、とリコーダーを取り出し、客席に「じゃあ、お前ら黙れ」と一声。講談よりも緊張しながら演奏する曲はもちろん「DERA☆GROOVE」! 以前拝見した時から進化していて、「おお~!」と声が漏れました。終わりどころがとてもROCKでした。

 

 ダエさんはサンキューさんとは反対に、「お前ら黙るな」と仰せ。「何曲かやって盛り上がりましたの体で」と始まったコール&レスポンス、かなりの難易度で楽しかったです。

 

 個性の塊のようなお二人が去っていくと、何故か麗麗さんが祠に封印されるという事態に! 駆け付けた新次郎が祠のアイドルとして歌を歌い始めて、『SAZEN0』で祠のアイドルを拝見した際にペンライトを振れなかった悔しさを感じていたおたくは大喜びしました。ご機嫌で飛び跳ねていたら、終演後後ろで観ていた方に見えていたと言われて笑ってしまいましたが、やっと祠のアイドルにペンライトが振れて嬉しかったです。

 サビに入ったところで弥一郎と碁吉に止められ祠を開けることに失敗した新次郎は祠と一体化。伝説のホコロット復活です。魚群リーチや冬ソナリーチに加え、タイミングが合わず観られていなかった布袋まで観られて大歓喜でした。

 

 碁吉の働きで無事祠から出ることに成功した麗麗さんは、ジューローさんからのリクエストを受けて「タマシイデイズ」を披露! そんな大切な曲をここで見せていただいて本当に良いんですか……!? と先月の『乱舞絶刀』ぶりに思いました。麗麗さん、忍者隠密隊B.C.Aやナゴヤ座に優しすぎませんか……?

 この日の「タマシイデイズ」、繊細な感情が載っている気がして好きでした。

 

 「タマシイデイズ」の終わりに紅愛さんが花道にいらっしゃったのでそちらを見ていたら、後方ステージに栄三郎が登場。「あっ来た!」と思ったのも束の間、ずっと聴きたかった「雷名-RAIMEI-」に合わせて左膳VS栄三郎の立ち回りが始まって、情緒がめちゃくちゃになって泣きました。

 左膳に向かって疾風のように駆けていく栄三郎がとても活き活きとしていて、これは左膳と栄三郎が対等な友として存在できた未来なのかな、と思うとまた涙腺が緩んできて大変でした。

 あとずっとライブで聴きたかった曲でしたが、半分くらい左膳と栄三郎のせいで何も耳に入っていないのでまたライブで観たいです……。

 

 「雷名-RAIMEI-」が終わると何故か紅愛さんが袖に。何だろう? と思っていると、反対側から一座揃いの羽織に着替えたシロウさんが登場! ついに完成したシロウさんの口上を皮切りに、麗麗さんの生演奏に合わせて一座の口上が始まって、嬉しさのあまりたくさん手元にあったはずのオヒネリがほとんど消えました。

 シロウさんが「名古屋参史郎」を襲名されたのも前回の極上公演だったので、こうして口上のお披露目も極上公演で拝見できるってとても凄いことだなと思います。

 

 名古屋山三郎一座と麗麗さんで見得を切って最後の1曲、「DERA☆GROOVE」! 座員の皆様がマイクを握るところもあって嬉しかったです! トラザさんは『乱舞絶刀』でも歌っておられたところをソロで歌っておられたのですが、お兄様とどこか違う雰囲気があって面白かったです。

 ナゴヤ座と麗麗さんを繋いだ立役者であるトラザさんがステージを駆け回りながらとても楽しそうに笑ってらっしゃって、トラザさんのやりたかったことが一つ叶ったのだなあと改めて思いました。幸せそうな皆様の笑顔を見ているとこちらもとても嬉しくなってきて、ハッピーがいっぱいでした!

 

 撮影タイムを挟んで、花道を通って退場する皆様を見送ると、すぐにアンコールが。出てこられた麗麗さんたちは、「何をやるかまったく決まってないけど聞きたい曲はわかる」、と「紫風流閃」を披露してくださいました!

 途中からはナゴヤ座の皆様も出てこられて、ラストに相応しい盛り上がり! ライブでぴょんぴょんと飛び跳ねている笑顔の座長はそうそう観られないと思うので、本当に貴重で大切で宝物のような時間だなと思いました。

 

f:id:m328_0201:20240206144349j:image

 

 

 2週間後には新作『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』はシリアスものになりそうな予感。こちらもとても楽しみなので、とりあえずまた原作を読むところから始めようと思います!

 ひとまずはナゴヤ座の皆様、麗麗の皆様、アクションチームの皆様、スタッフの皆様、そしてたくさん泣いたおたくたち、本当にお疲れ様でしたー!!