静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

ナゴヤ座のクリスマス

54 12/25 「〆の会 夜の会」@ナゴヤ

 

 

 「風来ボウイ」のmy楽から早くも一週間が経ち、一年を締めくくる日がやってきました。と言いながらも、私の2022年は「風来ボウイ」から始まったようなものであるため、感覚的には半年。それでも濃厚だった2022年ですが、〆の会はそれを圧倒的に上回る濃密さでした。思い出せる限り細かく書きたいと思っていますが、目も耳も足りませんでした。この記事はふんわりとした記憶で成り立っています。

 

 開演と共に始まったのは、名乗り口上。ザバや周年、そして〆の会など、イベントでは口上で始まるのはお決まりですが、今回は初めてショータさんの口上を拝見することができました! 口上にショータさんらしさが出ていてとても良いなと思いました。また、そもそも口上を撮影するのも久しぶりだったため、サンスケさんのところでまた写真失敗したな……と察しました。案の定真っ赤でした。

 前日の「風来ボウイ」千穐楽に加え、既に2公演〆の会を終えた一座の皆様は既に疲労困憊、空元気いっぱいで乗り切ろうと、騒がしく始まったOPトーク

 サンキューさん「これが終わったら冬休みだー!」

 サンスケさん「うちに冬休みはありません、YAJIKITAの稽古です!」

と仰っていて、少しはお休みがありますように……と祈りました。また、今年の出来事を振り返る中で話題に上ったのは、「名古屋をどり」! 「名古屋をどり」と、「やっとかめ文化祭」がきっかけでナゴヤ座に足を運んだ方も多かったとのお話に、一介のファンにすぎない私も嬉しくなってしまいました。やっとかめ関連の話題で覚えているものをいくつか記録しておきます。

 サンエーさん「ジューローとかトラスケさんが久しぶりだったからめっちゃ緊張してたけど、ふとタロウ見たらもっと緊張してた」

 サンスケさん「ライブなところでって初めてやったもんね」

 タロウさん「極上でやった時は浜松屋の手代だったんですが、今回は浜松屋の主人で。前の主人はクビにしました」

 サンキューさん「おい!!」

 

 ジューローさん「菊之助と力丸の掛け合い(口上のところ)で、1日目の後サンスケさんにアドバイスをいただいて、2日目、『こいつのことでぇ!』のところでちょうどサンスケさんと目が合った。そしたら、サンスケさんが力強く『うん!』って頷いて」

 ?「授業参観?」

 サンスケさん「めっちゃ良かってん!」

 他にも 名古屋をどりがきっかけで西川流の家元のところで稽古をつけてもらうようになったショータさんのお話や、帰りに名古屋をどりの取材で東海テレビに声を掛けられたやっとかめ文化祭組のお話などもあり、盛りだくさんでした。

 

 続いて、最初のコーナーは2022年の反省会。ノミネートされた事件は以下の通りです。

 ・刀事件

 ・これ、なんて読むんだ事件

 ・知盛ウォシュレット事件

 ・それ、誰?事件 

 ・ティムールトイレ連れ込み事件

 ・トラザさん噛み噛み事件

 

 「刀事件」の投稿者はサンエーさん。「トゥーランドット姫」の通し稽古中に、モシーシャのジューローさんが上手階段の上から刀を持って出てくるはずのシーンで、刀をプリセットし忘れていて、その場にあったパイプを掴んで出てきたそう。

 ジューローさん「刀がないから焦って暗い中探して、これだ! と思って」

 ?「これだじゃないのよ」

 ?「一人だけ殴ろうとしてるじゃん」

というツッコミがあって面白かったです。また、

 トラザさん「てかジューローの刀事件ってそれ?」

 サンスケさん「もう一個あるよね」

 ジューローさん「えっ!?」

というトラザさんの一言がきっかけで、もう一つの刀事件が暴露されることに。ジューローさんが幕に刀を絡めてしまって、しばらく裏で「綿菓子おじさん」と呼ばれていたそうで、思わず笑ってしまいました。また、その回をご覧になったお客様が、「運命から逃れられないのを表現しているように見えた」と仰っていたと聞いたトウザさんが、「買いかぶりすぎだよ!?」と突っ込んでいて面白かったです。

 

 「これ、なんて読むんだ事件」の投稿者はタロウさん。「風来ボウイ」で座長が石松を演じた日に、「横品宿」を読んでもらおうと、昼間外で「今日初めて観る」と仰っていた方に尋ねたのですが、その方が韓国の方だったために「漢字読めません」と言われてしまったとのこと。「そうかいごめんよ!」と、代わりに隣の方に訊いたものの、隣の方がいとこで同じように読めなかったそう。とても流暢にお話されていて、「最近どこの方か分からないよね」とお話されていました。

 

 「知盛ウォシュレット事件」はかなり衝撃的な事件でした。ちくさ座で上演された「虎の尾」のゲネプロ中のこと。スモークと共に知盛が登場するシーンで、立ち位置を間違えてスモーク噴出孔の真上に立ってしまったトラザさん。当然お姿は丸見えで、スモークの主成分である水蒸気によりズボンもべしゃべしゃになってしまって、舞台上の義経らも笑いを堪えているのにも関わらず、トラザさんのお顔は格好良いまま。そのお話を暴露されている最中も、美しいお顔を貫いて、「よくそんな顔できるな!!」、「顔のTPOがあってない!」と突っ込まれていて、大笑いしました。また、

 サンエーさん「当たってるのは気付いてたの?」
 トラザさん「気付いてますよ?」

 サンエーさん「どう思った?」
 トラザさん「おしり綺麗になったなって」

という会話の最中もスン、としたお顔をされていて尊敬しました。また、昼にノミネートされていたというタロウさんが知盛に切りかかる前に階段で転び自滅した事件は、この知盛ウォシュレット事件が原因だったと解明されていたのも面白かったです。

 

 「それ、誰?事件」を投稿したのは、ジューローさん。「トゥーランドット姫」上演期間、サンエーさんが姫の日に、「あの男の名前は、愛」(うろ覚え)と言うところを、「あの男の名前、Y」って言ってしまい、「誰!?」となったそう。しかし、そこに至るまでのジューローさんによるストーリーの説明が余りにも長く、他の方から総突っ込みが。また、サンスケさんの「何でイニシャルだけ教えてくれたん? ってなるやん」に対し、

 サンエーさん「カラフはKだしね」

 座長「Cだよ」

 サンエーさん「学が出た」

と仰っていて面白かったです。

 

 「ティムールトイレ連れ込み事件」はリュウを演じた皆様からの投稿でした。だえさんのティムールが必ずお手洗いに行こうとするという、事件というよりはクレームに近いもの。また、サンスケさんによりトウザさんのティムールは姫から出された問答の1問目、2問目をこっそり解いてしまうという暴露もありました。「多分希望……」という物真似が面白かったです。ついでに、「ここで成仏させたい!」とティムールからのクレームも。ショータさん曰く、トラザさんカラフが、通り過ぎざまに「お前は動けねえんだからここにいろ」と言われたというのです。また、トウザさんも「ティムール側は言われる」と証言。トウザさんは「どけジジイ」と言われたとのことでした。更にショータさんは「いつも一緒にいたリュウにも、『使えねえんだからここにいろ』って言われた」と証言。複数のタレコミを受けた座長が、「後で表に出せねえ反省会しよう」と仰ると、トラザさんがしまった、という顔をされていて笑ってしまいました。

 一方サンスケさんは、「トウザさんのティムールはリュウが女の子だと気付いているのかなと感じた」と仰っていて、同じ役でも人によって演技プランが違うナゴヤ座の良さを改めて感じる事件でした。

 

 ・トラザさん噛み噛み事件

  最後に飛び出したのは、「トラザ噛み噛み事件」。こちらも多く投稿が寄せられたとのことで、例として挙げられたのが、「異国のおっとこと」(正:異国の男と)、「森のいしまっちゅ」(正:森の石松、「とろろろ」(正:虎の尾)。どれも衝撃の噛みっぷりですが、今回サンスケさんが持ってきた「トラザは本当は何と言いたかったでしょうかクイズ」では、更に驚きの一文が飛び出しました。それは、「俺がトゥクを逆にしたJALか」というもの。正解は「俺が服を逆に着たことがあるか」。正解が出た途端、一斉に「あるよ」「鞄も裏返しだったよ」と総突っ込みを入れられたトラザさんは、「最近何故裏返しになってしまうか分かった」と実演して、しばらく羽織の真っ白な裏地を見せつけておられました。

 反省会の大賞を決める段では、「刀事件」で全力の拍手を送るトラザさんや、自分の話した「それ、誰?」事件にひとりだけ大きな拍手を送るジューローさんが面白かったのですが、最後の二択に残ったのが自分絡みの事件だけだと気が付いたトラザさんが力尽きていて、そちらも笑いました。サンスケさんに「どっちを反省する?」と聞かれ、「来年は噛みません」と宣言したものの、反省会最後の見得を切る時に「俺が服を逆に着たことがあるか」と言おうとしてやはり噛んでしまい崩れ落ちてらして、さすがトラザさんだなと思いました。

 

 爆笑の反省会が終わり、続いては夜の部のプレゼンターコーナーへ。夜の部のプレゼンターはトラザさん、ジューローさん、ショータさんのお三方。上手から、「喋り師」「殺陣師」「元気印」の「夜の会イケメン三銃士」と名乗った皆様は、モニタを観るよう促して袖に飛び込んでしまいました。残された座員の皆様と客席は、突如はじまった円頓寺商店街の紹介動画を読み解きながら観ることに。「イケメン三銃士」に対してのサンキューさんの「ズッコケ三人組」や、動画に対してどなたかが仰っていた「編集がYoutube」という野次が面白かったです。

 動画が終わり戻って来られたお三方はクリスマスらしい扮装に身をやつしていました! トラザさんはサンタクロース、ジューローさん・ショータさんはトナカイに。このお衣装、トラザさんはお髭が口に入って大変そうで、トナカイのお二人は色が「濃い方・薄い方」、「チップとデール」などと呼ばれていました。

 プレゼントは下記の通り。

 だえさん:シャウティングチキン
 タロウさん:クーポン詰め合わせ
 サンスケさん:たこ焼きの被り物
 トウザさん:PRADAの非売品肩たたき券
 サンキューさん:ショータさん直伝のトナカイギャグ
 座長:ケーキ
 サンエーさん:ギター

 まずはじめに舞台中央に呼ばれたのはだえさんでした。「風来ボウイ」でも活躍(?)したシャウティングチキンを手渡されただえさんは「ありがとうございます!」という言葉と共に床に叩きつけ、「人の心が分からないお前はこれに着替えてこい!」と何やら黄色い衣装を押し付けられて奥へ。階段上に捌けたほかの座員の皆様はすでに「あそこは地獄」と囁かれていました。だえさんが着替えている間、次々と呼ばれる皆様。タロウさんは「もっと食べるように」とさまざまなクーポンを貼り付けた紙、苦労人のトウザさんはPRADAの肩たたき券、サンスケさんは「もはやたこ焼きと言っても過言ではない」とたこ焼きの被り物が進呈されました。トウザさんに渡す時にトラザさんが「いつもイベントの時は病み上がりで来る」と言われていたり、進呈された肩たたき券は座長が3分間肩を叩いてくれるが使わないと爆発するそうで、座長にしっかりぶん殴られていて不憫でした。続くサンキューさんは、ショータさん直伝のトナカイギャグを披露することに。「嫌だ!」と言いながら奥に引きずり込まれるのと入れ替わりで出てきたのはシャウティングチキンの全身タイツに身を包んだだえさん。感情と言語を失っただえチキンに、場内は爆笑のあまり底が抜けるのではないかと疑うほど。ショータさんからトナカイギャグを授けられ戻ってきたサンキューさんは「これは超えられない」と敗戦濃厚だったのですが、仕込まれたトナカイギャグを2つ披露されました。だえさんの破壊力には当然敵わず、滑り気味の結果となったのですが、1拍遅れてだえチキンがパプッとチキンを鳴らして大笑いしました。また、3つギャグを伝授されたものの、最後の1つはもうやりたくないとのことで、代打で本家のショータさんが披露することになったのですが、それに対してはだえチキンも反応しない大滑りの結果となり、更に笑いが巻き起こりました。座長へのプレゼントはケーキ……だったのですが、袋から取り出されたのは空の容器だけ。「あ!」という(白々しい)声と共に、始まった回想映像でプレゼンターのお三方が毒見と称して食べつくしてしまう様子がモニタに映し出されました。食べきってしまったお三方が座長お得意の「もうない」を真似しておられたのも、受け取った座長が全力で床に叩きつけていたのも大笑いしました。ここまでの地獄を見て、最後に取り残されたサンエーさんの警戒心はMAX。遂に呼ばれると、長い銃を持ち出してショータさんを威嚇しはじめ、ショータさんは「ジビエにしないで!」と叫んでらっしゃって面白かったです。しぶしぶ舞台中央にやってきたサンエーさんに渡されたのは、一本のアコースティックギター。おひとりだけちゃんとしたものが出てきたことにざわつく中、ギターを確認したサンエーさんが突然「泥棒がいる!!」と叫ばれました。

 サンエーさん「泥棒がいる!これ、裏に置いてた私物だ!」

 トラザさん「大丈夫、妹に話はつけておいたから」

 サンエーさん「そんなことで身内を使うな!」

という会話で、それはそう、と思いました。そしてそのまま、サンエーさんによるギター演奏で座員の皆様が「きよしこの夜」を歌ってくださることに! 上のハモリがとても綺麗に聞こえるな、と思ったのですが、どなたかは分かりませんでした……。下手から聞こえたため、サンスケさん辺りかな……? また、歌う直前に何故かトラザさんが片手で刀印を組んで「集中!」と仰ったため、お兄様のおたくがそわそわしました。

 「きよしこの夜」の大合唱が終わると、ナゴヤ座からのプレゼントコーナーへ。はじめに駄菓子の雨が降り注ぎ、抽選コーナーが始まりました。今回のプレゼントは、夏に郡上でプレゼンターのお三方が作られた食品サンプルスマホスタンド、タロウさんセレクトのシカの詰め合わせセット、「風来ボウイ」で使用していたざわざわプレート(座員皆様のサイン入り)、ジューローさんの綱五郎セット(サイン入りハットと明治村のペア招待券)、ショータさんの虎吉セット(フライパン、フライ返し、スヌーピーの耳)、トラザさんの玉藻前セット玉藻前の手袋と「イヌーピー」の耳)というかなり豪華なラインナップ。残念ながら当たりませんでしたが、トラザさんが玉藻前セットを渡す時に「ドーランで汚れてる」と言いながら手袋の内側を見せておられて、ちょっと面白かったです。

 

 最後は皆様で撮影タイム! 一年の最後に撮ったナゴヤ座のお写真はかなり奇妙なことになってしまいましたが、最初から最後まで大いに笑って最高の締めくくりとなりました!

 

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 新年からは弥次さん喜多さんが帰ってくる!ということで、とても楽しみにしながら、新年の訪れを待つこととします。

 

 

 本当はこの後に2022/12/28に行われた「第13回葵フェスティバル」についての記事を書こうと思っていたのですが、現段階ではまだちゃんと文章にできる気がしないため、いずれまとまったら書きたいなあと思っています。

 

 というわけで、2022年の現場は55で幕となりました。来年はもっとブログの更新ができればいいなあ、と思いつつ、3月までみっちりナゴヤ座や2.5次元舞台を詰め込んでしまったため、のんびりペースになる予感がしています。気長にお付き合いいただけますと幸いです。

 それでは、良いお年を!