静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

夕紅の士

17 6/19 舞台「刀剣乱舞」无伝 夕紅の士-大坂夏の陣- 夜公演@IHIステージアラウンド東京

 

 

※この記事には无伝他刀ステシリーズのネタバレが含まれます

 

 行ってきました夏の陣〜!!冬の陣を観劇しに行ったのも全ては夏の陣の為、ついに推し三津谷亮さんの骨喰と推し三日月宗近と推し鶴丸国永を観る日が訪れました。この3振りは悲伝でも観ているのですが、なんと言っても今回は鶴丸が染谷さん!染谷さんのダリ・デリコが大好きなオタクなので、悲伝よりもよりオタクに刺さる面子となりました。

 

 

 今回二度目のステアラ観劇となったのですが、やはり客席が回転するのが楽しくて……!こちらが回転しているのは重々承知ですが、顕現ボイスを述べながら流れていく刀剣男士達はちょっとじわじわと面白かったですイケメン回転寿司だ……と思いました

 

 

 今回遠目のお席で全体が見られるかと思いきや、あっちにもこっちにも推しがいて目が足りませんでした。特に鶴丸がずっとちょこちょこ動いていて面白かったです。「あの時助けていただいたモンシロチョウです」って言っていたところと、秀忠様を壺に隠そうとしていたところめちゃめちゃ好きです。

 キャスパレは安定の良さだったのですが、特に骨喰が華麗なステップを披露していて、あっこの人やっぱりダンスが上手いな、と再確認しました。

 

 

 それからなんと言っても今回はとことん対比構造が良かったですね……!真田十勇士と刀剣男士の対比は、観ていてとても苦しかったです。秀頼様が天伝で「蒼空の兵」と仰った時に、これは絶対「夕紅の士」も言うんだな、と予想はしていましたが、こちらも聞けて良かったです。

 また、天伝を観た時に「間に合った」人達のお話だと思ったのですが、正しくは間に合ったことで「英雄になった」人達のお話だったんですね……。无伝は「英雄でない」人達のお話だ、というところが繰り返されていて、天伝と无伝という作品の対比の美しさにびっくりしました。

 

 

 ストーリーについて触れると、三日月はもちろんのこと、鶴丸もとても不穏で良かったです。どうしたら永遠の中で狂わずにいられるのか、と問う鶴丸で繭期を揺り動かされたのですが、三日月から本丸の仲間たちがいるから、と答えが返ってきてほっとしました。その後の本丸の仲間たちのマネキンの群れを縫って歩く二人のシーンはとにかくホラーでした。あのシーン、敢えてマネキンにすることでどの個体があの无伝本丸にいるのか分からなくなっていてとても良いなと思いました。また、放棄された世界に思うところがありそうな鶴丸で、これが維伝の鶴丸に繋がるのかな、と思いました不穏

 マネキンの後のシーンの「一度言ってみたかった台詞がある」という鶴丸が格好良すぎてオタクは弾け飛びました。

 

 

 また、今回突然如水様が出てこられて、またねこあつめでもしていたのか!?と動揺しましたが、仮面を取らないままだったのでほっとしましたSPECTERの恐怖。長谷部が斬りかかった時に何か感じてそうな顔をしていて、黒田でしたね……!見逃されて折られなかった長谷部の慟哭もとても良くて、苦しかったです。如水様が修行を勧めるような口ぶりだったのも、この後の悲伝に繋がったのかと思いゾッとしました……。

 

 

 刀ステといえば凄まじい立ち回りですが、天伝に続き、ステアラを存分に活用した大立ち回りがとても格好良かったです!

 骨喰は悲伝の頃から足技が多かったのですが、今回は更にパワーアップしていました!基本的には可憐な立ち姿の骨喰ですが、立ち回りの中で腰を深く落とす時の足腰や、真剣必殺で見えるバキバキの腹筋など、要所要所に男らしさがあり、とても良かったです。足を回しながら起きるところや遡行軍さんの股下くぐりもめちゃめちゃ好きです。

 薬研を生で観たのは初めてだったのですが、短刀ならではの機動力で格好良かったです。刀自体はコンパクトであるにも関わらず、小さくならない見せ方をされていて凄いなと思いました。あと骨喰同様足技が多くて、粟田口を感じました。

 

 そしてなんと言っても天伝に引き続き360度大回転の立ち回り!天伝で既にあの曲がかかるとぶち上がる体質にされていたのですが、まさか无伝でもと思わず驚きました。天伝は全員で1周でしたが、今回1周目で三日月がなかなか出てこず、あれ……?と思っていたら、なんと三日月だけで回転する大立ち回りが!推しが格好良すぎて記憶が飛びました。あとステ三日月の中傷グラを初めて観た気がするのですが、もしかして无伝は虚伝初演から地続きの1周目なのかな……?と思うなどしました。だから背後から斬られたりするのかな……。

 

 真剣必殺衣装はみんなかっこよかったのですが、特に鶴丸の真剣必殺グラが好きすぎるオタクなのでひたすらオペグラを覗いていました。真剣必殺ボイスも聴けて良かったです!あと長谷部の腹筋がバキバキで凄かったです。

 

 

 そしてやはり末満作品らしさも要所要所に見られました!秀頼様の首が落ちた後の高台院を照らすライティングがあまりにも宗教画のようで、美しさにやられました。その後の彼岸花が咲き乱れる演出もぞっとしましたね……!彼岸花二輪咲きのリコリスのように本来存在しないはずのものを意味しているのかな?と思いました。あの場にいた三日月も高台院も本来の歴史にはいないはずの存在ですものね……。

 高台院といえば、突然歌いだした高台院のお歌があまりにもお上手で、自分が何を観に来たのか見失いそうでした。あと突然名古屋弁を話されたので動揺したのですが、姫隊さんにおね様がいらっしゃるし秀吉様が尾張のご出身なので当たり前でした!

 一路さんは死の表現に長けてらっしゃると事前に伺っていたため、「豊臣を終わらせに来た」というセリフを聞いた時に「死だ!!」と思いました。あと、如水様と邂逅したシーンの構図にTRUMPを感じて震えました。

 

 演出といえば、階段だけのセットの奥の坂道から出てくるのが三日月、高台院、如水様の三人だけだったかなと思うのですが、それが意味深で気になります。真田十勇士が越えられないというのがとても興味深かったです。

 

 

 今週末には楽日マチソワの配信があるため、そちらでじっくり観てみたいと思います。最後まで無事駆け抜けられますように!

f:id:m328_0201:20210624013630j:image
f:id:m328_0201:20210624013626j:image