静心なくお金飛ぶらむ

オタクの現場備忘録。内容と語彙がない。

刃鋼 2024.3.20

3/20 山将舞台企画『刃鋼〜HAGANE〜』@名東文化小劇場

 

 

 名古屋のエンタメ界の猛者を集めた山将舞台企画『刃鋼〜HAGANE〜』。企画発足時は「こんなことやるんだ」という気持ちで拝見していたのですが、早々に推しのご出演が決まったため私の三月の予定が決まりました。

 続々と豪華な追加キャストが発表され、稽古風景のお写真が上がる度に増すわくわくが最高潮に達した初日、上社という初めての地に足を伸ばして行ってきました!

 

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〜配役〜

佐々木翔太郎:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

鈴村新兵衛:佐藤匠さん(以下「匠くん」)

千代枝:綾瀬麗奈さん

佐々木多恵:川村昇子さん

蛇足(山雅貞彦):名古屋山三郎さん(以下「サンザさん」)

太吉:渡部将之さん

初音:元山未奈美さん

花屋敷風流:岩崎真さん

番頭:山本のぼるさん

又八/みさき屋の大将:佐治なげるさん

工藤甚六:渡辺一正さん

玄之介:宮谷達也さん

門倉仙:八代将弥さん

河村作治:宮田せいじさん

松田:村井雅和さん

吾郎:山口雅也さん

丸眼鏡:岩男考哲さん

権三郎:加藤正さん

カヨ/お七:柳澤柚月さん

お由:射場心々美さん

お菊:倉地佑奈さん

アクションアンサンブル:南勇大さん・加藤大輔さん(以下「だいちゃんさん」)

※この先ネタバレを多分に含みます。

 

 

佐々木翔太郎

 今回のトラザさんのお芝居、本当に良かった……! 翔太郎の登場時は道場主というわりには青臭さと適当さがあって、少し前までナゴヤ座で「SAZEN」シリーズを拝見していたおたくとしては意外なキャラ付けだなと思いました。

 翔太郎は「SAZEN」シリーズの諏訪栄三郎のように剣術の面では素晴らしいを持っている存在ですが、一番大きな差として、導いてくれる(=上位の存在として頼ることができる)師を持たない点があると思います。だからこそ多恵や門下生を頼らず、同じ道場で育ち力量を知っている初音とこっそり動くしかできなかった。ここ、もし小野塚鉄斎のような精神的にも成熟した導き手がいれば結末は変わったかもしれないと思います。

 

 翔太郎は京に行って攘夷志士とそれに対抗する「会津藩お抱えの」新選組の活躍を見聞きしています。新選組も母体は試衛館道場なので、自分の道場である翔龍館が庄内藩お抱えとなって、嬉しかったろうと思います。そして、自分は京を守る新選組のように江戸を、そして庄内藩を守ろう、守らなければと思った。新選組が翔太郎にとっての成功例だったのかなと思います。

 

 翔太郎は多恵や門下生に対してからっとした笑顔で向き合う一方、初音には厳しい顔も見せます。翔太郎は実戦で鉄砲の脅威を知ってしまって、刀では敵わないと実感したからこそ多恵らを巻き込まないようにこっそり動いていますが、そこにある思考や感情がとても独善的でエゴイスティックに感じられて、それがとても人間らしくて大好きでした。翔太郎の人間らしさを感じた瞬間思わず涙が出て自分で驚きました。

 

 翔太郎の最期も本当に好きでした! 銃弾を浴びながら前に進む翔太郎のあまりの不死身ぶりに震えたし、門倉に一矢報いるのも、体に撃ち込まれた弾を刀を打つための素材にさせるのも、翔太郎の狂気的な真っ直ぐさが現れていて良かったです。太吉とのやりとりの回想はとても温かさがあってこれも良かった……! その後太吉が打ったなまくらに翔太郎が重ねられていて、一回きりの刀でも入れば大きいというとても象徴的な存在として門下生に力を与えるのがとても好きでした。ここも「妖刀じゃなくていいんだ」とすっと納得できて泣きました。

 なお新選組のおたくである身としては翔太郎の感じた鉄砲の脅威に、新選組が感じた絶望を重ねてしまって勝手に泣きました。

 

 これは本編とは関係ないところですが、翔太郎が松田を捕らえて連れ帰るところや翔太郎の遺体を運ぶところで本当に引き摺っていて、細かいところながら本当に好きでした!

 また、立ち回りの中で足を当たり前のように使っている泥臭さも好きでした。

 

 

鈴村新兵衛

 この『刃鋼』という作品で鍵を握るポジションだった新兵衛。実は匠くんのお芝居を拝見するのは二度目で、前回はボイメンステージ『諦めが悪い男たち ~NEVER SAY NEVER~』(以下「ボイステ」)でした。ボイステは、そもそもストーリーがフォーチュンエンターテイメント色の強いもので、匠くんも「BMK佐藤匠(当時はBOYS AND MEN研究生)という印象。癖の強さで惹きつける面白い方だなと思っていました。「ボイメンステージ」と銘打った公演である以上それは正解だったのですが、今回の新兵衛という役を拝見していて、匠くんらしさという軸以外にちゃんと新兵衛らしさという軸があったように感じて素敵だなと思いました!

 

 新兵衛は生意気で協調性もない。その上腕は良いと来れば、他の門下生にとっては面白くないのも理解できます。でも、その中で翔太郎の吐いた嘘に唯一気が付き、笑顔の裏に隠された血生臭い一面を見ることができたのは、やはり新兵衛の洞察力なのだと思いました。

 また、だからこそ翔太郎も最期の言葉を身内である多恵ではなく新兵衛に託したのかなと思います。師である翔太郎の身体から鉛を取り出すって、とても抵抗があることだと思います。それでもそうすべきだと主張する新兵衛の意思の強さは、少し翔太郎に似たところもあるように感じました。

 

 新兵衛について考えていたのですが、彼の中にはずっと焦燥感があったように感じます。幕末の動乱期。尊王、佐幕、攘夷。ひたすらに稽古に打ち込む新兵衛は、早く強くならなければ、と思っているような気がしました。実戦に出ていなくても新式の鉄砲や大砲の台頭が進むと、刀の時代の終焉が迫りつつあることは感じられると思います。

 長い泰平の時代を生きてきた武士たちにとって、各地で起こる内乱は武士として戦う最後の機会ではないでしょうか。だから新兵衛も道場の門を叩いたのでは? と思ったし、だから焦りも生まれるのでは? と思いました。

 翔太郎が一人で危ない方向に突き進む一方で、新兵衛は他の門下生に囲まれて仲を深めていたのも印象的でした。少しずつ互いを認め合い、翔太郎の死という同じ悔しさを経て他の門下生を盾にして蛇足を斬った新兵衛は、この『刃鋼』という作中でしっかり成長を描かれていて好きでした。

 翔太郎の死後、門下生が集まって稽古をしているシーンは新兵衛に翔太郎が重なって見えてとても良かったです! あの動き、OPのものかな? と思うので、やっぱりあのOPの最初のところは翔龍館の稽古風景だったのかな。

 

 私はBMKにはあまり詳しくないため実際のところは存じ上げないのですが、匠くんがボイメンに憧れて上京したと聞いたことがあって、それが翔太郎に憧れて田舎を離れたという新兵衛とリンクして見えて面白いなと思いました。

 

 すべてが終わった後の翔龍館で新兵衛が振っていた刀は太吉が打った刀(だったはず)で、妖刀でないからこそ守りたい人を守るために刀を握り続けられるのかなと思いました。あの刀は翔太郎なので、最後に道場に戻ってきたのだなあと思えたのも好きでした。

 

 

千代枝

 千代枝は複数の男性を相手にすることが自分の仕事だと言い切れるところに、根本的な彼女の強さを感じました。千代枝自身は子がいることも蛇足に告げる気はなかったし、今後も親子二人で生き抜いていくのだろうと思います。

 その強さは、遊女の諦観に近いのかと思っていたのですが、薩摩藩邸に向かった蛇足を案じて炎に飛び込む姿は諦観とは遠く、蛇足のことを本当に愛しているのだと感じられて好きでした。

 幾度となく危険な目にあった千代枝ですが、子と共に平穏に生きていけることを願っています。

 

 OPで遊女姿で登場された瞬間、鋭さのある美しさに衝撃を受けました……! まだ観劇できる回がありますが、毎回目を奪われる予感があります。

 

 

佐々木多恵

 多恵は序盤からずっと道場主の可愛い妹というポジションに置かれていて、「怒らせるな」と言われつつも守られる側に置かれていましたが、実際は人を救うために火事の中にも突っ込んでいくことができる力強さがあって素敵でした。

 

 多恵が翔太郎の遺体を前にして太吉に刀を打つよう依頼する場面、とても優しい感情が見えて良かったです。多恵がいてくれたから好転した場面ってたくさんあったような気がするので、次回観劇時はこの辺り注目したいところです。

 

 

蛇足(山雅貞彦)

 サンザさんはお芝居はもちろんのことながら、空気を作るのがお上手という印象があります。今回それが良いなと思ったのが千代枝との最初のシーンでした。あのシーン、下手に静かに座っているだけでぐっと空気が変わったように感じて好きでした。蛇足はサンザさんの良さがぎゅっと詰まった役どころだったなと思います。

 

 そしてサンザさんのもう一つの特大武器がその身体能力。「もしかしてやるのか……?」「いやまさか……」と思っている間に、盛大な階段落ちを見せてくださって、盛大にテンションが上がりました。

 私はトラザさんのおたくなので、『刃鋼』を翔太郎側に立って拝見していたわけですが、蛇足には蛇足の戦わなければならない理由があって、それが意外と単純明快だったのが蛇足側にも立ちやすくて面白かったです。階段を落ちながら、千代枝のことを思ったりしたのかな。ラストの港でのシーンで、薩摩に置いて行かれたことをすんなりと受け入れる蛇足がとても好きだったので、どこかで蛇足側の目線で観てみようと思います。

 

 あとOP! 突然現れて翔太郎と斬り結ぶ蛇足に驚いて、声が出そうになりました。初っ端がクライマックスレベル。『SAZEN2』の後夜祭に引き続き、サンザさんとトラザさんのばちばちの立ち回りが拝見できて嬉しかったです。

 

 蛇足が初心を折るところも格好良かった……! あの初心、折れる刀だということは分かっていたのですが、お二人のタイミングがばっちりだったために一瞬どうなったのか理解が追い付かず衝撃でした。あれを早くもう一度観たいです。

 

 

太吉

 『刃鋼』のキャラクタの中でひょっとすると一番好きかもしれないのが太吉でした。

 翔太郎が太吉の元を訪れる時、子供時代と変わらないのだろうなと想像できる暖かい空気になったのがとても好きでした。でもその裏に不穏な空気も滲んでいて、それにまったく目を向けない太吉は、翔太郎に子供時代のままであって欲しかったのかなと思いました。

 太吉は翔太郎が持つ暗い部分を自分の目で見ないまま別れることになったので、一番「どうして翔太郎が死んだのか」と考える立場なのではないかと思います。ただ、太吉にできる一番の弔いはきっと刀を打つことなので、きっと翔太郎の死は太吉の成長にも必要な要素だったのだろうな……。

 

 この作品、翔太郎から新兵衛への継承の話だと思って観始めたのですが、実際のところはそれに加えて玄之介から太吉への継承の物語でもあって、それがラストの太吉と新兵衛の振り下ろす槌と刀に込められていたように感じました。二組の継承の形、とても好きでした!

 

 

初音

 初音は翔太郎の昔馴染みですが、この二人の間に恋愛感情が一切描かれていなかったのが大好きでした! あくまで同じ道場出身で同じ志を持つ存在であるところが初音と翔太郎の関係性の良さだったと思います。

 初音はひたすら冷静を保って(もしかすると保とうとして)いて、それが元山さんの持つ格好良さを存分に引き出していたように感じました。一方で初音にも弱さはあって、翔太郎の死を目の当たりにした時に初音の弱さが見え、初音にとっても翔太郎の存在がひとつの支柱になっていたのかなと思いました。

 

 初音って謎が多くて、翔太郎に情報を運ぶ以外に普段どうしているかはよく分からないのですよね。多恵とも面識があるけれど、近くに住んでいる風ではなくて……。初音がどうして刀を握って、何を守ろうとしているのか、今度は注目しながら拝見したいところです。

 

 

花屋敷風流

 風流、名前が良い! このお名前、元ネタがあるのかどうかは分からないのですが、文化人っぽいお名前なのに剣術を学んでいるというのが好きでした。

 

 風流はちっとも真面目に稽古をしていないし、先輩風を吹かせるわけでも積極的に新兵衛に突っかかるわけでもなく、漂っている感じがして面白かったです。

 

 酒宴のシーンで新兵衛に「一番悪い!」と詰められていた風流ですが、あまり「面倒くさい」と口にしていた印象がなかったので、二回目の稽古シーンで門下生が揃って稽古を始める時に「面倒くさい」と言ってほしさがありました……! テンプレにはテンプレの良さがあると信じるおたくなので……!

 

 

番頭

 私は残念ながら山本のぼるさんのパフォーマンスで不快な経験をしていたため(マイナスの話です→https://fse.tw/rw0trUcl#all、できる限り私の方から避けようと思っていたのですが、今回推しと再びご共演されるとのことで避けきれず、そこがこの『刃鋼』の一番の懸念点でした。しかし、「番頭」という役を通して観る分には普通に良かった気がします。

 

 演者とお芝居を切り離して観ることが私の課題です。

 

 

又八/みさき屋の大将

 又八(と権三郎)のペア、本当にズルすぎる……! 「すいませーん!」と叫びながら、勝手に門を開けてしまっているのも、本当に合っているのか怪しい謎通訳も、面白すぎて大笑いしました。あの喋った言葉より明らかに長い通訳、確かミュージカル「忍たま乱太郎」で観たような気がして勝手にツボでした。

 

 みさき屋の大将も良かった! お店のお客さんたちが皆でがやがやとお話できるのも大将の雰囲気がいいからなのかなと思いました。取っ組み合いに割って入ったのに巻き込まれていたところ、アニメで見る団子になって殴り合うやつだ! とわくわくしました。

 

 実は佐治さんのお名前は存じ上げていたものの、実際に拝見したのが初めてだったので、後からパンフレットを見て「あなたが! 佐治さん!」と思いました。お噂はかねがね……。佐治さんのお芝居もじっくり観に行きたいな~!

 

 

工藤甚六

 渡辺さんは以前ナゴヤ座にゲストでいらっしゃっていたのを拝見していて、その時もアドリブが多かった覚えがあるのですが、酒宴の場面での「それは初音さんだよ」のくだりも台本を読んだところアドリブだらけになっていて少し笑いました。あそこ、新兵衛が元々匠くんに寄っているシーンなのもあってか、笑ってしまう匠くんが面白かったです。

 

 甚六は、ずっと先輩風を吹かせていたりすぐ仕切ろうとしたりしていて、どう考えても面倒な先輩ではあるのですが、意外と一人ひとりに気を配っているのかな、と端々で思える良い先輩でした。

 あと門下生が揃って稽古をするシーンで、刀を振る度に「ヒュン!」という気持ちの良い音がしていて、甚六が積み上げてきたこれまでの研鑽を感じました。甚六が口ばかりではないことをあの一瞬で見せつける渡辺さんの力量、凄かったです。

 

 

玄之介

 玄之介は翔太郎の抱える闇に最初から気が付いているのがとても良かったです。昔馴染みの太吉は本質が見えていないのに玄之介には本質が見えている。それは刀鍛冶としての力量の差でもあるし、蛇足に傑作を与えたからかもしれない。人斬りには人斬りの気配があって、玄之介にはそれが感じ取れているのかな、と想像しました。

 

 『ゴスン』は宮谷さんのご出演回ではなかったため、『ピーポウ』ぶりにお芝居をしている宮谷さんを拝見したのですが、宮谷さんのお芝居って本編で描かれていないところまでしっかりその役の人生がある気がして好きです。今回の玄之介の情報の出し方も好きだった~!

 

 

門倉仙

 初登場の時、矢代さんのお声のトーンと横顔の輪郭で外国人武器商人か何かなのかと思ってしまいました。パンフレットを読んでおけばよかった。すぐにこれが先ほどから話題に出ていた門倉か! と衝撃を受けました。薩摩藩にどうしてもがっしりとしているイメージがついてしまっていて西郷隆盛のせいだと思っています)、矢代さんは細身なので門倉の想像図を良い意味で裏切られました!

 

 門倉は薩摩のためにいろいろと便宜を図っていましたが、薩摩藩は門倉に対して何も思っていないことがはっきりと描かれていて良かったです。というか、薩摩藩は門倉や蛇足のことを助ける気はないし、庄内藩も翔龍館のことを助ける気はなくて、現場の人間と上層部で恩義を授けた・受けたことへの重みが全然違うのが面白いなと思いました。

 

 門倉はおたくの心に刺さるキャラクタ造形だったので翔太郎らにスポットが当てられている間の門倉らの行動ももっと観たいなと思いました。

 なおOPの時に鍛冶組に混ざっていることをフォロワーから聞いて知ったので、次回は頑張って上にも注目したいなと思います。

 

 

河村作治

 作治は新兵衛に対して劣等感があるのが好きでした。劣等感があるから稽古着も隠すし、少し生意気なことを言われたら手も出る。でも、本当に新兵衛のことが嫌いなわけではなくて、敵わないことが悔しいのだろうと思います。

 

 甚六と風流と作治のトリオ、とてもバランスが良くて、三人がいることで翔龍館の空気が明るくなっているように思います。中でも作治はムードメーカーの役割を果たしていることが多く、良い兄弟子でした!

 

 

松田

 松田は門倉の側近ですが、常に淡々と事を進めていた門倉が最初に取り乱したのが翔太郎の口から松田という名が出たところだったので、もしかしたら郷里が同じとか、他の部下たちよりもずっと長く門倉と共にいたのかなと思いました。

 翔太郎に捕らえられて引き摺られていく松田、本当に良かった……! 拷問で四肢の自由を奪われた松田はその後命を落としたのだと思っていますが、もし松田が生きていたら門倉ももう少し生き延びたのかな……とも思いました。

 

 村井さん、以前はナゴヤ座のゲストでもよく拝見していたのですが、最近はナゴヤ座のイベントの客席で拝見している印象が強いので、今回久々に動いてらっしゃるところを観られて嬉しかったです!

 

 

吾郎

 吾郎は鍛冶組の中で最もまともで、吾郎がいなければ玄之介と太吉の師弟は成り立っていなかったかもしれないと思うくらいの潤滑油ぶりでした。

 吾郎は太吉の兄弟弟子なのかと思い込んでいましたが、どうやら使用人だったようで、この勘違いを正した上で観たらまた見方も変わってくるのかな? と思います。職人二人を相手にするのは大変だったと思いますが、吾郎の纏う雰囲気がとても柔らかくて良かったです。

 

 吾郎は翔龍館でいうところの多恵だと思っていて、翔太郎にお茶を出す吾郎、初音に(会わせないために)お茶を出さない多恵の違いも面白かったです。

 

 

丸眼鏡

 最初みさき屋で突然声をかけてきた丸眼鏡のことを間者だと思って最後の方までずっと疑っていました。だって丸眼鏡の風体が怪しすぎる……! 普通に良い町人でした。濡れ衣を着せてごめんなさい……。

 学者っぽい見た目なので世間の状況などにも詳しいのかな? 得意分野も気になるところです。

 

 岩男さん、丸眼鏡の他にもひょっとして藩士などをやってらっしゃった……? 藩士をどなたがやってらしたのかあまり把握せずに観ていたので、次回注目してみたいところです。

 

 余談ですが眼鏡をかけておられる姿がとても神木隆之介さんに見えていました。どこかで見たような……と思って脳内のデータベースを大捜索した結果が神木さんで、そこか~! と思いながら拝見していたことは内緒です。

 

 

権三郎

 又八のところでも少し触れましたが、権三郎は本当にインパクトがあってズルい役だった……! 台本の道場破りに来るシーンを読んだところ、多分ほぼそのままだったので帰宅してもう一回笑いました。

 

 そういえば加藤さんが舞台にご出演されているところを拝見したのが初めてだったので今回拝見できてラッキーでした!

 

 

カヨ/お七・お由・お菊

 ここ御三方、纏めての感想になってしまって申し訳ないのですが、三人娘がずっと一緒にいたのがとても可愛くて大好きでした!

 

 町娘になったり禿になったりしていた御三方ですが、どちらの時もしっかりと物語を進めるために大切な情報を出す役割を果たしていて良かったです。

 

アクションアンサンブル

 このおふたり、名前らしい名前はみさき屋での「講師」「談師」だけでしたが、アクションアンサンブルの名の通り殺陣のシーンはほとんどいらっしゃって、体力消耗が激しそうだ……! と思いました。が、初日開演前に1階で列形成を待っていたところ、勢いよく階段を駆け上がっていくおふたりをお見かけし、これが若さ……? と震えています。

 

 だいちゃんさんはナゴヤ座一昨年の運動会から定期的に拝見していますが、南さんは初めて。南さんのエゴサ術が凄まじく、へんてこな感想ばかり述べているおたくとしてはお恥ずかしい限りです。

 

 

 初日の感想を書くのに2日かけてしまったのですが(まだまだ書き足りていないのに……)、土日であと3公演観られるので、千穐楽までまだまだ楽しみにしております。皆様が無事千穐楽まで走り抜けられますように……!

GANKUTSU-O 2024.3.15

3/15  『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

典獄/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

 

 私はヴィルフォールの冷酷さが好きです。父親であろうと切り捨てて出世の道具にすることができる『GAKUTSU-O』のヴィルフォールが好きです。だからこそ、その冷酷さが崩れて父親やナポレオンへの憧憬に近い畏怖が「父さん……」に込められていたこの日のトラザさんのヴィルフォールが本当に好きでした! トラザさんのナゴヤ座ご出演はこの日が最後だったため、一旦区切りとなるタイミングでこのお芝居を拝見できて良かったです。

 血は争えないと吐露するヴィルフォールが見る花道の先には、ジロンド党員であったノワルティエと幼年時代の自分の姿があったのかもしれない、とふと思いました。また、ヴィルフォールの出世に影響したというレジオンドヌール勲章について調べたところ、ナポレオンが創設したものらしく、とても皮肉だなと思いました。

 

 ここのところチャラくなっていたジューローさんのダングラールですが、チャラさが落ち着き始めて程よく陰気さとチャラさが混ざっているのが面白かったです。この日ちょうど花道の真横で拝見した際に、ダングラールとほぼ同じ目線でヴィルフォールを見上げることになり、緊張感がとても伝わってきたのも好きでした!

 

 この日ようやく気が付いたのは、ルイ十八世が出てくるシーンの背景にあるフルール・ド・リス! 王冠もマントも巌窟王と同じものを使っているので、背景にフルール・ド・リスがあることでフランス王家だと分かるのは面白いなと思いました。ただここ、もう少し宮殿っぽい背景の国王も拝見したいです……!

 

 また、公演が始まって1か月が経ちようやく拝見できたのがサンキューさんの典獄。サンキューさんの典獄はとても癖のある話し方が印象的でした。これ、配信を拝見した時はそう思った記憶がなかったので変化しつつあるのかな……? 配信では冷酷さやひんやりとした怖さを感じたのですが、この回は胡散臭さや底が見えない怖さがあって興味深い違いだなと思いました。

 

 先日の大改装を経たナゴヤ座に行くのも実はこの日が初めて! 入口から景色が変わっていて新鮮でした。ドリンクカウンターがなくなり椅子が並んだことで、正面から全体が観られるお席が増え、お席の選択肢も増えたのが嬉しかったです。

 また、1階受付スペースも十分広く、開場中や幕間は人が少ないため、たくさんガチャを回したい時や上のお手洗いが混んでいる時は下に降りるのもありだなあと思いました。ナゴヤ座ビルの夢へ一歩近付いている!

 

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 来週は『刃鋼』があるため、しばらくナゴヤ座は観劇できないのですが、この日観劇できてとても良かったです! 次回も楽しみ!

GANKUTSU-O 2024.3.1

3/1 『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 初日に観劇して以来現地に足を運ぶことができずにいた新作ナゴヤカブキ『GANKUTSU-O』。今月は推しのご出演が金曜日に偏っていたため、久々の平日公演にやってきました。

 

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

典獄/講談師:福田勝明さん(以下「福ちゃんさん」)

 

 この日は今月ゲストでたくさんご出演のある福ちゃんさんの初日で、福ちゃんさんがどの役を演じられるのかどきどきで迎えた昼公演のちょい見せ。講談師で出て来られた典獄のお衣装が福ちゃんさんのサイズに合わせた特別仕様になっていて、私が(このおたく、福ちゃんさんのファンです)大喜びでした! 

 典獄は賄賂を受け取って罪がないと分かっているエドモンを収監する小悪党ですが、福ちゃんさんのコミカルさがとてもよく効いていて面白い役どころになっていました。典獄はエドモンが出される監獄の食事を「不味い」と称する場面がありますが、福ちゃんさんは食事を不味いと言うことに抵抗があるご様子だったのが面白く、笑いすぎて息ができなくなるところでした。

 典獄が二幕でナポレオンの百日天下について説明してくださるところ、昼公演は少し危なげだったのが夜公演ではばしっと決まっていたのもさすがの修正力だなと思いました!

 余談。サイン列で福ちゃんさんとお話した際に六月ぶりだとお伝えしたのですが、実は年末の武将サミットでお姿を拝見していたことを完全に忘却していました。何なら武将サミットの時も一度司会でのご出演をSNSで見て驚いたはずなのに、福ちゃんさんなら大丈夫だという安心と信頼が大きすぎて完全に忘却し、ご登場の時に初めて知ったような反応をしてフォロワーに「告知見てたよね?」と突っ込まれました。不思議。

 

 また、この日新役だったのがシロウさん。あまりにもナチュラルに新役だったので一瞬気が付くのが遅れるほどでした。

 ヤコポといえばダングラールからの報酬の取り分コント(コント?)ですが、シロウさんはヴァンパに6:4を提示されても7:3に拘っていたのが秀逸でした。捌け際にも「7:3~」と歌うように仰っていてとても可愛かったです。爵位がお金で買えることは知っていても数字には弱いのかな? と思いました。

 

 ヴァンパについてはだいたい初日に語りつくしてしまったのですが、初日は昼夜共に下手に入っていたのが今回上手にも入ったことで視野が変わり、ナポレオンが見やすくなって良かったです。ナポレオンが事切れる直前に虚空を掴むところがとても美しくて、あの瞬間私もナポレオンの魔力に取りつかれたように感じました。

 

 ダングラールは前回も拝見したジューローさんだったのですが、少し間が空いたためキャラクタが変わっており、以前よりもとてもチャラくなっていて衝撃的でした。以前ジューローさんのピアスが見たいとご本人に力説したことがあるおたくなので、ダングラールがノンホールとはいえ二連ピアスをしていたことでガチャが回りました。欲を言えばピアスありの状態で初日に拝見した神経質さと陰鬱さがあるダングラールが観たい……! どうにかなりませんか、ジューローさん……!

 あとこの日直前に岩波文庫の『モンテ・クリスト伯』を読み始めて気が付いたのですが、原作では船の会計士でしかないダングラールがナゴヤ座では一等航海士になっているのですね。ここの違い、恨み・妬みへの移行がわかりやすくてありだなと思いました。

 

 ヴィルフォール法曹界の人間であるにも関わらず、回を重ねるごとに「悪の華」という言葉が脳裏に浮かびます。ボードレールには詳しくないのですが、ボードレールもフランス人なので偶然が面白いなと思いました。

 劇中何度もお召替えをするヴィルフォールですが、手袋も何度も変えているのが印象的。剣をとる時は黒の革手袋ですが、エドモンやナポレオンの元を訪ねる際は外套やハットに加えて白手袋になるのがとても好きです。黒手袋は汚れが目立たないし、白手袋は綺麗であることがアピールできるので、ヴィルフォールの二面性にぴったりだなと思いました。

 

 ファリア司祭はこの日もダエさん。ファリア司祭がエドモンの独房を訪れた時の典獄から身を隠す場面が大好きなのですが、この日の典獄が福ちゃんさんだったために本当にしんどそうなお声を発しているのがとても面白かったです。典獄に座られる直前に段ボールを抜け出してしまうのも大胆不敵で大笑いしました。

 

 この日のエドモンで一番大変そうだったのは貴族に近付くための修行の一環で行われたポーカーフェイス一発ギャグ。流行った一発ギャグはあまり知らないので何が正解なのかわからないものもあったのですが、絶妙に古い感覚があって、イフ島に囚われているからかな……と思いました(ファリア司祭はインターネットで調べたそうですが)。あとここ、ファリア司祭がエドモンの独房の石たちの名前を把握していて良かったです。

 

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 この日は昼夜それぞれ他界隈のフォロワーさんも来てくれており、楽しんでいたようで嬉しかったです。サイン列で推しのところに並んでくれていて、こちらもハッピーでした。

 次回は翌週8日の予定だったのですが、またもや仕事でスキップになりそうな予感……。またもや間が空いてしまいますが、次回も楽しみます!

GANKUTSU-O 2024.2.17

2/17 『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』昼公演・夜公演@ナゴヤ

 

 

 極上『SAZEN2』から2週間。お仕事をやっつけてナゴヤカブキ14『GANKUTSU-O 復讐の夜明け』初日を観てきました!

 

 原作となるデュマの『モンテ・クリスト伯』は今までタイトルを知っている以外は『Fate/Grand Order』で巌窟王を使っている以外縁がなく、ストーリーをちゃんと知らなかったため、ジュニア版の『モンテ・クリスト伯』(金の星社(以下「小説」)を読みました。

 

~配役~

エドモン・ダンテス:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

ファリア司祭/ファラオン号船員:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

ヴィルフォール:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

ダングラール:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

ヴァンパ/モレル/ナポレオン:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

ヤコポ/ファラオン号船員/ルイ十八世/部下:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

典獄/講談師:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)

 

 普段は新作の前にそれぞれのキャラクタのビジュアルが発表されますが、今回はなんと初日にいらっしゃらない座長以外何も出ていない状況。誰がエドモンを演じるのか? というところから始まった初日でした。

 

 まず初の全員登場となったちょい見せ。ちょい見せの講談師は今回最も派手な衣装に身を包んだ典獄の担当でした。今までのちょい見せでは講談師は始めに語った後はほとんど話さないポジションでしたが、今回はほとんどが講談語りで台詞が少なめ。準備期間が少なかったため講談に任せる形にしたのかな? と思いつつも、新鮮な構成で面白く感じました。

 また、開幕直前のナゴヤザコバナシにて発表された登場人物の中にモレルがいなかったため、ナゴヤ座版では登場しないのか……と少ししょんぼりしていたのですが、トラスケさんがモレルとして登場し、大喜びしました。

 モレルのお衣装はグレーのスーツ。真っ赤なシャツが印象的なダングラールや、白黒のスーツ姿のヴィルフォールのどこか悪そうな雰囲気と対照的にどこまでも善人の雰囲気が漂っていたのが好きでした。

 ちょい見せの最後に登場し、意味深な言葉を残したヴィルフォールはあまりにも格好良くてとてもずるかったです。ヴィルフォールが巧みに唆すところ、小説でもエドモンの味方である振りをしていたことを思い出して好きだなと思いました。

 ジューローさん演じるダングラールは、爪を噛む癖があってとても良かったです! 爪を噛むという行為は不安やストレスの現れだと聞いたことがありますが、後輩であるエドモンに地位を脅かされることに対する恐怖がちょい見せから始まり本編まで度々表されていて好きでした。小心者が虚勢を張っているような、神経質なような、もう少し良い表現を見つけたような気がしたのですが、忘れてしまったので思い出したいところです。

 

 場内は『SAZEN0』の頃から大きく変わり、久々に花道が復活! また、舞台上のセットがすべて段ボールになっており、とても新鮮でした。途中で登場する武器などもうまく取り出されていて、そういう手があったのか、と衝撃でした。

 

 まず今回最も良い役どころだと思ったのは、シロウさんの典獄! 典獄の立場はずっと一貫していて、ただお金がもらえたら良いというのが面白かったです。それでいて、エドモンに対し「自分も亡霊のようなものかもしれない」と吐露する姿が興味深く、典獄という一人の人間の背景が気になりました。

 また、ナポレオンが脱走した際には、「俺様がいないからだ!」と豪語していて、さすが典獄だなと思いました。シロウさんの少しコミカルなお芝居も本当に良く、典獄という役との融合が素晴らしかったです。エドモンの食事を投げて寄越すのも良かった~!

 

 続いてヴァンパとヤコポ。

 トラスケさんがヴァンパとして登場した瞬間、まさか葉巻を吸うと思わず、光景の美しさにひっくり返るような心持ちでした。小説ではそのような描写を読んだ記憶はないのですが、地下通路に隠れ住んでいるのかもしれない、とも思いました。

 ワーテルローの戦いではカトラスでトラザさんと対峙しておられて、お二人の戦い方の差異が面白かったです。

 ヴァンパといえば、エドモンと繋がりがあるアウトローのイメージであったため、ダングラールからの依頼を受けエドモンを殺しに向かうのが新鮮でした。巌窟王と化したエドモンと再会する未来が来るのかな……?

 

 ナポレオンとしての登場はごく僅かだったものの、静かな威圧感と高潔さが見えて良かったです。

 

 ヤコポも物凄く良かった! ヤコポは、金で動くし金に貪欲だし、でもファリア司祭に追い返されると取り分を捨てても撤退しようとするし、とても人間らしくて面白いキャラクタだなと思いました。

 

 ルイ十八世は角度の都合でほとんど見えなかったのですが、正面側に入ることができたら注目してみたいところです。

 ヴィルフォールの部下も良い空気を出していて面白かったです。

 

 ダングラールについては既に少し触れたのですが、まだ触れていないところで面白かったのは、エドモンの告発状を書くシーン。ここ、わざと左手で書くという描写を小説で読んだ覚えがあったため、右手で書くのか! と驚きました。筆跡を変えることも思いつかないほど切羽詰まっているダングラールも良いなと思いました。なおその後ここのシーンは左手で書くようになったとのことで、それはそれでやっぱり好きだなと思いました。

 男爵にまで上り詰めたダングラールのお衣装は豹柄が入っていて、少し悪趣味なところがとても良かったです。どこまでいっても所詮金で買った爵位なのだということがお衣装からも分かる気がしました。

 また、ダングラールはワーテルローの戦いを経て男爵から伯爵に上り詰めていましたが、これはフェルナンがいないからなのでしょうか。メルセデスを取られたことへの復讐を誰が受けるのか、気になるところです。

 あとダングラール絡みの演出といえば、葛藤の中にいるダングラールを貫く一条の光。あの演出、ダングラールのよすがのように見えて面白かったです。

 

 ちょい見せで登場した瞬間からビジュアルでおたくを殴っていったのはヴィルフォール! ヴィルフォールは出世のためなら実父ですら差し出すという姿勢がとても好きです。どこまでも美しく凛として絶対悪であるナポレオンを裁くヴィルフォールですが、そのナポレオンの臨終に立ち会って動揺してしまうところに人間味を感じました。

 ところでナゴヤ座版のノワルティエは獄中で死亡しているのですね。小説のノワルティエのくだりが大好きだったので少し寂しいのですが、ノワルティエがいない世界での巌窟王による復讐のシナリオも気になるところです。

 ヴィルフォールのこと、もう少し言葉を尽くしたいところがいくつかあるのですが、追々触れます。たぶん。ワーテルローの戦いとか……。

 

 ファリア司祭はきっとダエさんだろう、と思っていた通り、茶目っ気もある良い司祭でした。ファリア司祭が受け継いだスパダ家の財産は、小説ではナポレオンの隠し財産ではなかったと思うのですが、ここがナポレオンと繋がることで、登場人物を一気にシャトー・ディフに集めてしまう脚本の手腕が巧みだなと思いました。

 また、修行の中で「東洋ではゴムパッチンで訓練する文化がある」「東洋の神秘だ」と仰っていて、その瞬間私の頭の中に怪盗クイーンとジョーカーがカットインしてきて大いにツボでしたはやみねかおる作品を読んでください)

 

 エドモンは今作ではまだ19歳の青年で始まるため、キービジュアルになっている座長ではなくサンスケさんが演じるからこそ「まだ何も成し遂げていない船乗り」が強調されていたように感じました。ダングラールやヴィルフォールに裏切られ、父のようなファリア司祭を失ったエドモンがモンテ・クリスト伯としてどう動いていくのか、早く観たい……! 7月の極上ナゴヤカブキが楽しみです。

 

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 今月は初日しか拝見できないのですが、次回拝見するまでに絶対新役が出るスケジュールだったので、3月が待ち遠しい……! まだ拝見できていない皆様のお芝居も早く観たいところです。

 とりあえず7月までは『GANKUTSU-O』モードなので、岩波文庫の『モンテ・クリスト伯』を読み始めても間に合いそう。海外文学は苦手ですがしっかり読んで解像度を高めたいです!

あるくなかく 2024.2.12

2/12 名古屋市中区事業 お茶挽き・お抹茶点て体験ワークショップ in 冨士屋本店(和かふぇ冨士屋) 1部@和かふぇ冨士屋

 

 

 ある日いつものようにXTwitterのTLを眺めていたら流れてきたこのお知らせ。行ってみたい気持ちのあった和かふぇ冨士屋さんで、ナゴヤ座の名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)、麗麗さんから紅愛さんと近藤りょーじさん(以下「りょーじさん」)がご出演で、しかもお抹茶がいただけるとなれば行くしか! と思い応募。ドレスコードが「和」とのことで、当日は朝からどたばたしながらお着物をふんわり着て参戦しました。

 

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 和かふぇ冨士屋さんは初めてお伺いしたのですが、ナゴヤ座のメンバーシップ動画で拝見していたため店内も何となく見覚えがあったのが面白かったです。また、入口から女将さんが参加者のコーディネートを褒めてくださっていて、お心遣いの素敵なお店だなと思いました! イベントが終わるまでの間に、女将さんだけでなく他のお店の方にもたくさんお褒めいただき、ありがたい限りでした……!

 

 店内は自由席。適当なところに着席したのですが、相席となった方々と軽くお話もできて良い機会だったなと思いました。

 

 今回のイベントについてのご挨拶をいただき、始まったのがご出演者の皆様による寸劇。

 

~配役~

看板娘 お藤:立花和泉さん(以下「立花さん」)

徳川宗春:名古屋山之助さん

チンピラ/家臣:紅愛さん、近藤りょーじさん

 

 初めに出てこられた立花さんが通路側に座っている方に何処から来たのか問いながら一番奥まで進まれたのですが、その際に私のいた卓だけ「大阪です……」「神奈川です……」という外れ値のような返答をしていて申し訳なさを感じました。

 

 また、今回配役等は事前に何もわかっていなかったため、紅愛さんが「宗春様ー!」と呼んでらっしゃるのを聞いた途端、サンスケさんが徳川宗春公であると理解してしまい、息を呑みました。ご登場なさった宗春様は一目でお藤に恋に落ちる惚れっぽい殿だったのですが、史実の奥方である春日野にもこうして惚れたのかな? と思いました。また、サンスケさんのお衣装に藤の花が入っており、藤輪の御紋だからだ! と金シャチ横丁で得た知識が役に立ちました。あとこの派手なお衣装がお浪さんを思い出させて少し懐かしくなりました。

 

 宗春様がお忍びでやってきたお茶屋さんに荒々しくやってきたのが、チンピラの紅愛さんとりょーじさん。お二人の出で立ちがナゴヤ座でよく拝見する柄タイツに尻端折りだったため、紅愛さんとりょーじさんの弥次喜多珍道中も観てみたいなと思ってしまいました……! 紅愛弥次さんとりょーじ喜多さん、絶対に良いコンビだと思います。

 家臣のお二人は抜け出してしまった宗春様の似顔絵を描いてくださったのですが、紅愛さんはどうみてもスライム、りょーじさんは掛けたお時間のわりに棒人間で大笑いしました。

 紅愛さんとりょーじさんはチンピラでも家臣でも客席をひたすら大笑いさせておられて、今年こそ周年ウィークのナゴヤ座にゲスト出演の可能性があるぞ……! とわくわくしました!

 また、お芝居には女将さんも女将さん役としてご出演。緊張なさったとのことでしたが、キャラクター性がしっかりしていて素敵でした!

 

 寸劇の終わりにはお藤によるお茶挽き、お抹茶点てのレクチャーがありました。ここ、サンスケさんがほぼ素で取り組んでらっしゃって面白かったです。

 一通りレクチャーが終わるといよいよ参加者もお茶挽き体験! お抹茶を点てるのは小学生の頃一年だけ茶道部だったため経験はあったのですが、お茶を挽くのはまるきり初めて。ぐるぐると臼を回して挽くのは少し大変でしたが楽しかったです!

 

 自分で挽いたお茶をいただきながら各卓を出演者の皆様が周ってくださり、少しお話する時間もあってとてもありがたかったです!

 今回のイベント、お芝居とお茶挽き体験を含めて2500円という破格の設定で、満足度に対して安すぎる……! と震えました。とても楽しかったので他の「あるくなかく」イベントにも参加したいなと思ったのですが、今回は予定が合わなさそうなので次回開催もお待ちしております……!

 和かふぇ冨士屋さんも一度伺ったことで入りやすくなったので、また機会を見つけて伺います!

SAZEN2 2024.2.3-2024.2.4

2/3 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』公開ゲネプロ@Lives NAGOYA

2/3 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』@Lives NAGOYA

2/4 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』昼公演・夜公演@Lives NAGOYA

2/4 極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』後夜祭@Lives NAGOYA

 

 

 『SAZEN0』の幕引きから早2週間。「SAZEN」シリーズの行き着く先を見届けてきました。

 

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 どこから感想を綴るべきか迷ってしまうので、今回は順番にいこうと思います。

 

 

本編

 

~配役~

・小野塚弥一郎:名古屋参永已さん(以下「サンエーさん」)

・天羽新次郎:名古屋参十郎さん(以下「ジューローさん」)

・碁吉:名古屋参雀久さん(以下「サンジャクさん」)

・相馬大膳亮:名古屋山之助さん(以下「サンスケさん」)

・金子辰之助/講談師:名古屋参九郎さん(以下「サンキューさん」)

・加藤六灸/小野塚鉄斎:名古屋参駄右衛門さん(以下「ダエさん」)

・相馬昌胤:名古屋参史郎さん(以下「シロウさん」)
・瞬風/丹下左膳名古屋山三郎さん(以下「座長」)

・乱同/諏訪栄三郎:名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)

・蒲生遼軒:名古屋虎之助さん(以下「トラスケさん」)

 

弥一郎

 まずは弥一郎から。最近観ていた『SAZEN0』より大人びていて、『SAZEN』よりも哀しみを帯びた弥一郎だなと思いました。

 弥一郎の強さは精神だというのは『SAZEN』『SAZEN0』でも描かれていたものの、『SAZEN2』が一番弥一郎の精神の強さを感じた気がします。だからこそ辻斬りをしようとする赤雲丸に抵抗して「逃げろ」と言えたのだと思うし、きっと剣の腕は栄三郎に追いつけなかったけれど、弥一郎には志の真っ直ぐさがあるから良いのだと思いました。

 また、ラストで行方知れずとなった弥一郎ですが、行き着く先が鉄斎と同じ方ではなく栄三郎や左膳と同じというところが好きでした。きっと一度刀の魔を帯びて人斬りになってしまったら、鉄斎が進む正しき道には戻れないんだろうな……。弥一郎がもう何も失わなくて済むように祈っています。

 このシーンで出てくる鉄斎と栄三郎は弥一郎の中で強く印象に残っている二人の姿なのだと思っているのですが、そのお衣装が『SAZEN0』のもの、つまり五年前の姿なのだというところが興味深かったです。

 

新次郎

 『SAZEN』では信念がよく分からなかった新次郎。今回改めてしっかり描かれて、新次郎の性格が程よくジューローさんご本人と溶け合っていて好きだなと思いました。

 弥一郎の強さが精神、栄三郎の強さが剣技であれば、新次郎の強さは優しさと正義感なのかもしれない。鉄斎が持っていたそれらを三人が受け継いだのならば、鉄斎が三人で共に生きることを望んだのも頷けるなと思いました。

 弥一郎、碁吉という強い力に飲まれてしまった二人と対峙する際に、泣き出しそうな表情で語りかけていたところがとても良かったし、碁吉に正義を問われて「共に探そう」と答えられるところが好きでした。

 「子孫」を「こまご」と読んだことは、暫く笑い続けられる自信があります。

 あとこれは細かいところですが、地下牢開けのシーンで一度上司は大岡忠相だと仰っていて、原作を読んだおたくの感情が「そうだよな~!」と騒ぎました。

 

碁吉

 剣もできず頭も良くなく、強大な力に魅了されてしまうような、弱い存在であった碁吉。この役どころ、サンジャクさんのお芝居の持ち味が発揮されていて本当に良かったと思います。

 十手を向けても及び腰だった碁吉が、青竜丸を与えられたことによって軽やかな動きを手に入れて喜ぶ姿がとても純真で、いとも簡単に遼軒に付け込まれてしまう様子は、考えることの大切さを説かれているような気がして恐ろしかったです。

 

相馬大膳亮

 死んだと思われていた大膳が乞食に身をやつして出てくることがまず一番大きな衝撃で、左膳が藩邸に乗り込んだあの一番大事なところはどうなったんだ、と思いもしたのですが、それはさておいて。

 改心した様子を見せるも、紫風流閃には勢いよく食いつくあたりは怪しい。きっと何か企んでいるに違いない、と思っていたらしっかり裏切って六灸を殺していて面白かったです。あの「相馬大膳亮様と呼べ」のところ、藩を追われていても「相馬」を捨てられないのだなと思って好きでした。

 新次郎と共に地下牢に入れられている場面では、初めは地下牢の強固さを熟知しているからこそ心理的な足枷となって脱走を試みなかったのかと思いましたが、二回目以降、ただ様子を伺っていただけなのやもしれないという違う見方ができたのが良かったです。どうして大膳の牢には鍵がかかっていなかったのかな……。未だ相馬藩内に紛れ込んでいるという大膳の手の者による工作なのかも……。

 ただ大膳の目的は分かりにくいように感じました。「成さねばならぬこと」とは何だったのだろう。魔剣を手に入れることだとしたら、『SAZEN』から何も変わっていないのだなと思いました。

 

金子辰之助/講談師

 辰之助がもう少し早く紫風流閃を打ち直していれば鉄斎や栄三郎が命を落とすこともなかっただろうと思うと、とても悔しい。悔しいのですが、ただ町道場の刀をめぐる奪い合いより大きな、倒幕という企みに対抗し得る力として間に合っただけ良かったかな……とも思います。でもやっぱり栄三郎のことが好きなので、『SAZEN』の時に弥一郎が辰之助に連絡をしていれば栄三郎はひょっとすると……と思ってしまうのは許してください……。

 『SAZEN0』のラストで語った「人を生かす剣」が打ち直された紫風流閃だろうと思うので、人を生かすために打ち直した刀を倒幕や復讐のために使われたことに対してどう感じていたのか、もう少し掘り下げがあってもいいなと思いました。

 辰之助はあの後どうなったのでしょうか。無事に火の手から逃げ伸びられたのかがわからないので、心配しています。

 

 OP「紫風流閃」前の講談師の語りは、元々ナゴヤ座で上演していた『SAZEN』で講談師を演じておられたサンキューさんだからこその良さがあるなと思いました。誰の台詞かを分かりやすく伝えてくださっていて良かったです。欲を言えばサンキューさんのあの「開門!」がもう一度聴きたかった~!

 

加藤六灸/小野塚鉄斎

 それぞれのソロビジュアルが公開された際に一番反響があったと思しき六灸さん。ビジュアルは色物でありながらも実力派で、六灸さんのRock魂が乱同を退けているのだから流石だなと思いました。あのファッションでありながらも旗本であるというところも面白いし、石頭を「Rock」という割にお酒はロックではないセンスも最高で、この奇抜なポジションはダエさんだからこそだなと思いました。

 

 六灸が退場したのち、鉄斎の姿で出てくるわけですが、千穐楽の回で花道の先で栄三郎と別れる際に何か言葉をかけていて、後方ブロックの空気がざわっとしました。あれ、何と仰っていたのでしょうか。個人的には栄三郎が弥一郎に「お見事でした」と声をかけるように、鉄斎からも栄三郎に「よく頑張った」とお声掛けいただきたいところです。

 

相馬昌胤

 登場時からきっと昌胤は正気なのだろうとは思っていたものの、シロウさんの二幕後半の本性を現した後のお芝居がとても良く、予想通りの展開であるにも関わらず目を惹きつけられました。

 二日目からラストで弥一郎と新次郎に触れられると「僕に触れるな!」と激昂するようになり、ますます良くなったなと思いました。

 

 昌胤はいつから操っていたのしょうか……。ひょっとすると、まだ大膳が相馬藩主だった時代から裏で機会を探っていたのかもしれないと思わせるところもあり、とても好きでした。

 

 昌胤と遼軒のシーンで鳴っていたあの鈴の音は結局意図が読み解けなかったので、どこかで答え合わせをしていただきたいです。

 ところで、昌胤のあの蝶は遼軒がつけたのでしょうか。付けられた時の昌胤の感情が知りたいところです。

 

瞬風/丹下左膳

 瞬風はほとんど出番がないままに退場していましたが、花道を通っての出捌けの度に高い跳躍力を見せていたのがとても良かったです。

 乱同と共にいると柔剛のバランスが良く観ていて面白いコンビだったので、この二人の物語をもっと見てみたかったです。二人はどうして一緒に組まされていたんだろう……。

 

 丹下左膳は『SAZEN』より明るさを感じました。それは一度大膳を斬ったからなのか、今回は自分の意志で戦いに加わったからなのかは分かりませんが、「怪剣士」より「ダークヒーロー」の印象が強くて好きでした。

 左膳の登場シーンはメインステージに注目が集まっている時の花道からで、後方から少しずつ衝撃が伝播していく様子がとても良かったです。『SAZEN0』の間ずっと焦らされていたからこその「満を持して」というタイミングが最高でした。

 

 『SAZEN』を観ていた時、左膳が何故赤雲丸を抜いて正気を保つことができたのかよく分からなかったのですが、弥一郎の腕を斬り落とした際の「不具を嫌う」で納得しました。

 今度こそ大膳を斬った左膳は今後何処へ行くのでしょうか。弥一郎の旅立ちを見守っていたので、きっとまたいつか巡り合うのだろうなと思います。

 

乱同/諏訪栄三郎

 乱同は、お芝居をじっくり観るというよりはトラザさんがアクションをなさっているところを楽しめるポジションだったなと思います。でも、その中でも立ち振る舞いなどで乱同というキャラクターの性格なども伺い知れて好きでした。

 お兄様(忍者隠密隊 百地丹波様)の方では最近拝見する機会のない斬馬刀ですが、トラザさんが振り回してくださって嬉しかったです。あの重みのある一撃が大好きでした。

 

 正直なところ瞬風と乱同は兼役で、左膳と栄三郎も出てくるのだろうなと予想していて、瞬風が退場してから左膳が戻って来た時に「やっぱりそうか」と思ったのですが、乱同が二幕後半まで残っていたため栄三郎はないのか……と油断してしまいました。そんなことはありませんでした。

 鉄斎と共に逆光の中登場した栄三郎は、座っていた席と照明の位置の関係でなかなか栄三郎の顔が見えず、より実体のない存在という印象を受けて良かったです。この時の画があまりにも綺麗で、「鉄斎と栄三郎が出てきた」ということよりも画面の美しさに涙ぐみました。シルエットでもわかる横顔の美しさに慄いたのは内緒です。

 この栄三郎、やっぱりとても実直で大好きでした。最後に弥一郎に頭を下げていくところも、生前とは違ってややゆったりと歩いていくところも、栄三郎の人生が詰まっていたように感じました。

 鉄斎と別れて反対に向かう場面。栄三郎が進んだ方向に左膳と弥一郎も向かって行きます。左膳と弥一郎に共通するものは地獄に生きていること。だから、最後に栄三郎が向かったところも地獄のはずです。ただ、それでも栄三郎がまっすぐに前を見据えて突き進んでいて、悲しさと力強さを感じました。

 

蒲生遼軒

 遼軒は泰軒が大膳の元で使われていた頃、どこで何をしていたのでしょうか。昌胤に仕えていたのかな……。キャラクターとしては大好きなのですが、兄弟の関係性があまり見えなかったため、ただでさえ昌胤を操っているつもりで掌の上で踊っているだけの遼軒が更に滑稽に見えてしまいました。

 泰軒と遼軒がどのような環境で育ってきたのかはわかりませんが、二人とも扇の扱いに長けていて、どこかで学ぶことがあったのだろうなと思いました。

 

源さん

 アクションチームのMURA3さん演じる源さん。作中で名乗りはしなかったものの、発言からして『SAZEN』で小野塚道場にいた源さんだったのだと分かって好きでした。回を重ねるごとに言い方も変わってきていて、とても良かったです。

 

麗麗

 新曲の「紫風流閃」はじっくり聴きたい気持ちがあるのにメインステージでも格好良いOPが繰り広げられていて、目が足りず大いに困りました。

 OPを一般名称ではないとわかったうえで敢えて「キャスパレ」(キャストパレード)と呼びますが、キャラクターの紹介や示唆の仕方がとても好きでした! 殺陣も後方ステージまで使っていて見応え抜群でした。

 

 EDの「化物」は、初日は初めから紅愛さんが歌っておられたのですが、2日目は恐らく喉の調子が悪いことからの演出変更で左膳と共にご登場になっていて、これもこれで好きだなと思いました。「カブキカフェ ナゴヤ座」の座長と「名古屋で一番名古屋を推すV系バンド」のリーダーが肩を並べて現れるの、豪華すぎる……!

 我々ナゴヤ座のおたくたちはEDのインスト版「化物」を聴き慣れているので、今までずっと聴いてきたインスト版「化物」を生音で拝見する機会の有難さを感じました。

 

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 「SAZEN」シリーズの締めくくりとなる『SAZEN2』、ストーリーや動機のあたりで首を捻ってしまうところもあったものの、ぐっと「SAZEN」の世界に引き込んでくださったのは座員の皆様の熱量と、八代さんの演出のおかげだと思います。今回全公演観劇できて本当に良かった!

 

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後夜祭

 主演のお二人が泣いてらっしゃって、周りのファンもたくさん泣いていた千穐楽を終え外に出ると、もう後夜祭の整理券の配布が始まっていました。余韻とは。

 『SAZEN2』本編はずっと最後の方にゆっくり入っていたのですが、周りの皆様のご好意もあり後夜祭は早番で入ることができました。本当に皆様のお陰です……。ありがとう……。

 

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~セットリスト~

1.CLIMAX CITY NAGOYA

(MC)

2.喫茶ロックンロール

辰之助リコーダーソロ)

(六灸パフォーマンス)

(祠の歌)

(ホコロット)
3.タマシイデイズ
4.雷名-RAIMEI-

(口上披露)
5.DERA☆GROOVE
EN.紫風流閃

 

 前説ですでにスタンディング状態になっていた会場に入場SEが流れ始まった1曲目はやっぱり「CLIMAX CITY NAGOYA」(以下「CCN」)! 忍者隠密隊B.C.Aのライブに通うおたくたちにはお馴染みで、麗麗さんが初めての方でもきっと盛り上がりやすいこの曲を初っ端に配置してくださって嬉しかったです。

 

 「CCN」が終わると、麗麗さんの自己紹介タイム。普段から初めての方でも差をなくそうと自己紹介をしてくださいますが、今回はナゴヤ座に寄せた自己紹介で、差をなくすだけではなく歩み寄りの姿勢もあるのが凄いなと思いました。『YAJIKITA2』のトラザさん喜多さんみのあることを仰っていた銀さんと謎のカマドウマ諱さんがツボです。

 ここでナゴヤ座からもサンスケさん、トラスケさん、シロウさんがご登場。それぞれ『SAZEN2』のお衣装で出て来られたので、麗麗さんの自己紹介を真似て役の自己紹介をしよう! というサンスケさんの思い付きでトラスケさんとシロウさんが苦戦しておられたのが面白かったです。サンスケさんの見事な名乗りに続いたトラスケさんは、「蒲生遼軒」と名乗らなかったがために謎のチゲ鍋さんになってしまいました。最後に残ったシロウさんを必死で紅愛さんが庇っておられましたが、シロウさんは果敢に挑戦。昌胤らしい名乗りで最高でした!

 

 ナゴヤ座のお三方と一緒に演奏する2曲目は「喫茶ロックンロール」。この曲、未だ手拍子以外のフリができないのですが、ファンの方がやってらっしゃるフリがめちゃめちゃに可愛いので覚えたいです。

 この曲、紅愛さんの喉の調子の関係から夢呂さんがメインで歌うことになり、「マブダチ」のシロウさんが歌詞のカンペ持ち係に任命されていて面白かったです。また、途中で紅愛さんが「歌える気がする!」と入ろうとした時に夢呂さんが譲らず、サビで紅愛さんにバトンタッチするのがとても好きでした。

 

 サンスケさん達に続いて登場したのはダエさんとサンキューさん。お二人とも癖の強いご登場で、大笑いしました。

 サンキューさんはやりたいことがある、とリコーダーを取り出し、客席に「じゃあ、お前ら黙れ」と一声。講談よりも緊張しながら演奏する曲はもちろん「DERA☆GROOVE」! 以前拝見した時から進化していて、「おお~!」と声が漏れました。終わりどころがとてもROCKでした。

 

 ダエさんはサンキューさんとは反対に、「お前ら黙るな」と仰せ。「何曲かやって盛り上がりましたの体で」と始まったコール&レスポンス、かなりの難易度で楽しかったです。

 

 個性の塊のようなお二人が去っていくと、何故か麗麗さんが祠に封印されるという事態に! 駆け付けた新次郎が祠のアイドルとして歌を歌い始めて、『SAZEN0』で祠のアイドルを拝見した際にペンライトを振れなかった悔しさを感じていたおたくは大喜びしました。ご機嫌で飛び跳ねていたら、終演後後ろで観ていた方に見えていたと言われて笑ってしまいましたが、やっと祠のアイドルにペンライトが振れて嬉しかったです。

 サビに入ったところで弥一郎と碁吉に止められ祠を開けることに失敗した新次郎は祠と一体化。伝説のホコロット復活です。魚群リーチや冬ソナリーチに加え、タイミングが合わず観られていなかった布袋まで観られて大歓喜でした。

 

 碁吉の働きで無事祠から出ることに成功した麗麗さんは、ジューローさんからのリクエストを受けて「タマシイデイズ」を披露! そんな大切な曲をここで見せていただいて本当に良いんですか……!? と先月の『乱舞絶刀』ぶりに思いました。麗麗さん、忍者隠密隊B.C.Aやナゴヤ座に優しすぎませんか……?

 この日の「タマシイデイズ」、繊細な感情が載っている気がして好きでした。

 

 「タマシイデイズ」の終わりに紅愛さんが花道にいらっしゃったのでそちらを見ていたら、後方ステージに栄三郎が登場。「あっ来た!」と思ったのも束の間、ずっと聴きたかった「雷名-RAIMEI-」に合わせて左膳VS栄三郎の立ち回りが始まって、情緒がめちゃくちゃになって泣きました。

 左膳に向かって疾風のように駆けていく栄三郎がとても活き活きとしていて、これは左膳と栄三郎が対等な友として存在できた未来なのかな、と思うとまた涙腺が緩んできて大変でした。

 あとずっとライブで聴きたかった曲でしたが、半分くらい左膳と栄三郎のせいで何も耳に入っていないのでまたライブで観たいです……。

 

 「雷名-RAIMEI-」が終わると何故か紅愛さんが袖に。何だろう? と思っていると、反対側から一座揃いの羽織に着替えたシロウさんが登場! ついに完成したシロウさんの口上を皮切りに、麗麗さんの生演奏に合わせて一座の口上が始まって、嬉しさのあまりたくさん手元にあったはずのオヒネリがほとんど消えました。

 シロウさんが「名古屋参史郎」を襲名されたのも前回の極上公演だったので、こうして口上のお披露目も極上公演で拝見できるってとても凄いことだなと思います。

 

 名古屋山三郎一座と麗麗さんで見得を切って最後の1曲、「DERA☆GROOVE」! 座員の皆様がマイクを握るところもあって嬉しかったです! トラザさんは『乱舞絶刀』でも歌っておられたところをソロで歌っておられたのですが、お兄様とどこか違う雰囲気があって面白かったです。

 ナゴヤ座と麗麗さんを繋いだ立役者であるトラザさんがステージを駆け回りながらとても楽しそうに笑ってらっしゃって、トラザさんのやりたかったことが一つ叶ったのだなあと改めて思いました。幸せそうな皆様の笑顔を見ているとこちらもとても嬉しくなってきて、ハッピーがいっぱいでした!

 

 撮影タイムを挟んで、花道を通って退場する皆様を見送ると、すぐにアンコールが。出てこられた麗麗さんたちは、「何をやるかまったく決まってないけど聞きたい曲はわかる」、と「紫風流閃」を披露してくださいました!

 途中からはナゴヤ座の皆様も出てこられて、ラストに相応しい盛り上がり! ライブでぴょんぴょんと飛び跳ねている笑顔の座長はそうそう観られないと思うので、本当に貴重で大切で宝物のような時間だなと思いました。

 

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 2週間後には新作『GANKUTSU-O -復讐の夜明け-』はシリアスものになりそうな予感。こちらもとても楽しみなので、とりあえずまた原作を読むところから始めようと思います!

 ひとまずはナゴヤ座の皆様、麗麗の皆様、アクションチームの皆様、スタッフの皆様、そしてたくさん泣いたおたくたち、本当にお疲れ様でしたー!!

乱舞絶刀-新春SPECIAL- 2024.1.21

1/21 麗麗×忍者隠密隊B.C.A共闘MISSION『乱舞絶刀~覇者への道~』-新春SPECIAL-@ HOLIDAY NEXT NAGOYA

 

 

 クレメロ×TANBAでのご出陣や麗麗さんのワンマンライブもあったためあまり久しぶりという気がしなかったのですが、7月ぶりの『乱舞絶刀』! もちろんうきうきで行ってきました!

 

忍者隠密隊B.C.A

~セットリスト~

1.お前の愛を主にするなら
2.Black Clad Assassin
-体術訓練-
3.守って守って守り抜く
-MC-
4.恋の矢文は正々堂々
5.Present Day
-MC-
6.謳歌
7.花歌

 

 もはや『乱舞絶刀』のOPといえば、というBGMで登場したTANBA様と紅愛さん。本性(?)が出てしまうTANBA様に紅愛さんがツッコミを入れながら、準備運動ではHANZO様がビートボックスを披露してくださって準備万端。

 

 1曲目は「すごいの」と言われたものの、まさかお二人で「お前の愛を主にするなら」(以下「おま愛」)を歌うと思わず、飛び上がりました。「おま愛」は公式の振り付けでヘドバンがあったり、サポートドラムでぐんさんが加わったりということもあり、紅愛さんのテイストともよく合っていて、またこのSP版で拝見したいなと思いました!

 

 コラボの「おま愛」で会場を一気に沸きあがらせて続く2曲目が「Black Clad Assassin」なのも最高でした! この時TANBA様に捕まって刀で首を斬られた気がしたのですが、どうやら峰だったらしく助かりました。よかった〜。TANBA様のお顔が綺麗すぎて首を斬られながら笑い転げました。

 

 メンバー紹介→体術訓練→「守って守って守り抜く」(以下「守って」)のパターンは最近の鉄板コースのような気がします。「守って」でフロアを駆け巡ることによって、たくさんの方を守れるのがとても良いなと思います。また、フロアをTANBA様とHANZO様が守ってまわっている間、SEKIさん、YUKI法師さん(以下「ゆっきー」)、ぐんさんが顔を見合わせながら演奏してらっしゃるのも好き。他の曲の時より楽器隊だけな分距離が縮まっていて楽しそうだな、と思います。

 

 一通り守ってから、TANBA様がお立ち台の前に落としていった苦無(と、メンバー紹介前の暗転中に飛ばしたペットボトルのキャップ)を回収して、忍者の武器のご紹介! 苦無や手裏剣の解説、何度聞いてもわくわくしてしまうので何回でも聞きたいです。苦無の解説は普段の金シャチ横丁のご出陣でもよく拝見していますが、百地様がなさっていたところを見た記憶がないのと、手裏剣の中心に穴が開いている理由の紹介は初めて拝見した気がしたので、長年忍者のおたくをしていても新鮮に楽しめました!

 

 前置きを挟んで4曲目は「恋の矢文は正々堂々」。この曲の前振りは何かをしなければならないという決まりでもあるのかな……、とこっそり疑っています。この曲の間奏のダンス、狭いからかTANBA様がちょっと変えてらっしゃって、臨機応変忍者だ! と思いました。

 

 5曲目は「Present Day」。この曲の時毎回タオルを回したい気持ちとペンライトを振り回したい気持ちがせめぎ合って困ってしまって両方ぶん回しています。この曲はDOJUN様の印象が強かったのですが、最近TANBA様のお声のトーンとよく馴染んでいる感覚があってどんどん好きが増している曲なので、私の中でもっと育てたいな~! と思っています。

 

 「Present Day」を終えて、次の曲に入る前にMCがありました。「謳歌」前恒例の「忍びねえな」「構わんよ」のくだり、毎回どんな「忍びねえな」が出てくるのか楽しみにしております。今回はHANZO様の「忍びいねえな」で大笑いしました。

 

 元気よく「構わんよ~!」と拳を突き上げ、、ラストスパートの「謳歌」に! この曲の時真下から見上げたTANBA様の内から沸き上がったような笑顔がとても素敵で、観ている私もにこにこの極みになってしまいました。「謳歌」は曲調も明るくて可愛いので、私のペンライトもぐるんぐるんしてしまいます。

 

 ラストは「花歌」! 「最後の1曲」と言われたら元気よく「イェー!」と叫ぶ忍者隠密隊B.C.Aのルールがここにきて浸透しはじめたらしく。皆声を揃えて「イェー!」と叫んでいて楽しくなりました。また、この曲の時にHANZO様が前回のワンマンライブの最初で使っていらした「ライトをピンクに」のフリップを紙飛行機にしてステージ上で飛ばしてらっしゃって可愛かったです。あと最後の最後にTANBA様が目の前に座ったかと思うと、お身体が頭の上に倒れてきてTANBA様の支柱になっていました。TANBA様がフロアに落ちずに済んで何よりです。

 

麗麗

~セットリスト~

1.化物
2.CLIMAX CITY NAGOYA
-MC-
3.ラブレイド
4.喫茶ロックンロール
-MC-
5.開運GOLDRUSH
6.タマシイデイズ
-EN-
7.乱舞絶刀~BLACK&GOLD~
8.DERA☆GROOVE

 

 高揚が冷めやらぬまま、転換を挟んで麗麗さんのターンに。9月からもう数えきれないほど聞いてきたイントロと共に幕が開き、「化物」が始まりました。奇しくもちょうどナゴヤ座の『SAZEN0』千穐楽が終わる頃、生演奏でそのテーマ曲を聴けたことが嬉しく、歓声が漏れました。と、同時に、私の『SAZEN0』も本当に終わったように感じて、良い締めくくりでした。これを最初に持ってこようと提案してくださったのは諱さんとのこと。大感謝です。

 「化物」自体は何度かライブでも拝見しているのですが、何故かこの日が一番紅愛さんに丹下左膳が重なって見えて面白いなと思いました。

 

 「化物」の重苦しい空気を一層する2曲目は「CLIMAX CITY NAGOYA」(以下「CCN」)! 紅愛さんに「ペンライトを好きな色にして!」と言われると、「CCNだ!」と反応できるようになってきました。持久力が壊滅的になく全然跳べないのですが、毎回心中では50cmくらい跳んでいるつもりでいます。

 

 「CCN」が終わるとメンバー紹介を兼ねてMCタイム。紅愛さんの「誰だよ1曲目化物にしようっていったやつ!」に対してりょーじさんが一瞬紅愛さんに濡れ衣を着せ、すぐに謝罪をしていたのが好きでした。

 諱さん曰く、楽屋にて次回の『乱舞絶刀』の話を持ち掛け済みとのこと。「もし夏頃に次回がなければ、忍者隠密隊B.C.Aが麗麗を嫌いになったということだ」という主張に対し、上から身を乗り出したTANBA様が「そんなことないよ!」と叫んでおられて面白かったです。TANBA様(というか百地様)も上忍でいらっしゃるので、きっとライブ以外の忍務がお忙しいのだろうなと思います。

 本当に余談ですが、この日午前中に岡崎城に行ってグレート家康公「葵」武将隊の酒井忠次様、本多忠勝様とお話していた際に、百地丹波様と名古屋虎三郎さん(以下「トラザさん」)が双子なのはどういう仕組みなのか? という話題になりました。おたく達は「忍者隠密隊の忍びの皆様は現代の若者のお身体を利用しているようなので百地様のお身体と双子なのではなかろうか」と主張したところ、忠次様が「お兄さんの身体を乗っ取られていて複雑じゃない……?」と仰っていて、一理あるな……と思いました。この辺り、今度覚えていたら聞いてみたいです。

 

 MC終わりの3曲目は「ラブレイド」! 忍者隠密隊B.C.Aと関わり始めた頃の曲だというようなことを仰っていてこの2年近くで麗麗さんのお衣装もたくさん拝見してきたのだなあと感慨深くなりました。年末のワンマンで登場したIジャンプもできて楽しかったです。

 

 そこから「喫茶ロックンロール」に続くのも、私のような忍者隠密隊B.C.Aのおたくが麗麗さんと出会ってからここまでがぎゅっと濃縮されているようで嬉しかったです!

 この曲は皆で手拍子をするので、一緒に曲の世界観を作り上げているのがとても好きです。胸の前で手拍子をしていたのが、サビで頭上で手拍子をするようになるところ、フロアから見ていてもとても綺麗な光景なので、ステージ上からその光景を見られる麗麗さんが少し羨ましくなりました。

 

 ここでまたMC……と思いきや、近藤りょーじさんの何気ない一言からりょーじさんVSゆっきーの体重測定バトルに移行して大笑いしました。青系ギタリストたちの熾烈な戦いの勝者はりょーじさん。TANBA様・HANZO様にずるずると引き摺られて帰っていくゆっきーが可愛かったです。

 

 闖入者が帰ったあとはお正月にぴったりの「開運GOLDRUSH」! この曲、毎回「金色っぽい色」と指定していただくにも関わらず用意し忘れて黄色を振ってしまうのですが、現在品切れ中の麗麗さん公式ペンライトが入荷予定とのことなので、入荷されたら買いたいなと思いました。結局キンブレ(キングブレード)を使うのに、公式でペンライトが出ると買って眠らせるタイプのおたくをしています。

 

 本編最後は「タマシイデイズ」! 以前『乱舞絶刀』で「For EternaL」を披露してくださった時に、麗麗さんからバサラ(忍者B.C.Aのファン)への信頼を感じましたが、今回もここで披露していいと思ってくださることが嬉しいなと思いました。「バサラ」という呼称を一番使ってくださるのも実は紅愛さんだと思います。

 

 アンコールでは再び忍者隠密隊B.C.Aもステージ上に登場。今回は珍しく大セッションにSEKIさんも参加! 「乱舞絶刀~BLACK&GOLD~」にも三味線の音が加わって普段より華やかに感じました。あと大セッションでりょーじさんが歌われるのもお馴染みといえばお馴染みなのですが、久々だったので新鮮に「りょーじさんが歌ってらっしゃる!」と思いました。

 

 ラストは「DERA☆GROOVE」! この週の金曜日のナゴヤ座で大膳様が歌われたと小耳に挟んだのですが、その日はお仕事があり行けなかったので、ここで消化できて良かったなあと思いました。

 ラストということもあり、グループの垣根を越えてステージ上で皆様が笑いあっている空間がとても素敵で、やっぱり「麗麗×忍者隠密隊B.C.A」というコラボレーションが大好きだと再確認できました~!

 

 「化物」も「DERA☆GROOVE」も「SAZEN」シリーズが始まってからよくライブでも拝見していますが、私は「雷名」に合わせて浮かび上がってくる月丸・影丸のシーンが大好きなので、こちらもライブで拝見したい……! また麗麗さんのライブに伺う際に拝見できたらいいなと思っています。

 

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 次の忍者隠密隊B.C.Aのライブは4月。次回の共闘に至っては影も形も見えませんが、なんと2月3日・4日には極上ナゴヤカブキ『SAZEN2』に麗麗さんもご出演! 生演奏という贅沢すぎる公演、とても楽しみです!